補機駆動システムのメンテなどなどを実施してみました…!? 其の①
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今回はTCRエスティマの泣き所である、エクイップメントドライブシャフトのカップリングを交換します!!
普通のクルマはオルタネーターやエアコンコンプレッサーやパワステポンプなどがエンジン周りに搭載されておりますが、TCRエスティマの場合はエンジンのクランク部分にジョイントされたエクイップメントドライブシャフトを介してボンネット内にある補機類が駆動する仕組みになっております。
従いまして、このエクイップメントドライブシャフトはエンジンからの出力をダイレクトに受け止める構造ですので、かなりの負担が掛かります。
また、エクイップメントドライブシャフトはシャフトの振れを抑えるだけで無く、回転バランスや駆動抵抗を考慮し、エクイップメントドライブシャフトの両端に設けられたフレキシブルカップリングを介し、6ヶ所のラバーマウントでフレキシブルジョイントされる構造になっております。
このカップリングは長期間の使用により経年(駆動)劣化しますので、劣化すると補機駆動システムのロスだけで無く、非常に不快な異音や振動が発生します。
平成6年1月(1994年)~平成11年12月(1999年)のモデルであれば、このカップリングのみを交換することの出来る『エクイップメントドライブシャフト カップリングキット(部品番号04374-28011)』がありますので、エクイップメントドライブシャフトをメンテすることが出来ます。
※上記年式以外の前期モデルはカップリングが劣化した場合、エクイップメントドライブシャフトASSYの交換が必要になります。
それでは早速、交換作業を始めて参ります。
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まずはボンネットを開けて、エアインテークダクトを取り外します。
続いて、ファンシュラウド№2を取り外します。
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次にカップリングファンを取り外します。
※画像はベルトが取り外された状態ですが、カップリングファンを取り外す場合、Vリブドベルト(ファンベルト)とプーリーの間にウエスを噛み込ませると回り止めになりますので、カップリングファンを無理無く取り外すことが出来ます。
そして、アイドラープーリーを緩めて、Vリブドベルト(オルタネーター,P/S用)を取り外します。
続いて、アイドラープーリーを緩めて、Vリブドベルト(S/C用)を取り外します。
※ワタクシのマシンはタケローズ製ブーストアッププーリーを装着しているので、VリブドベルトはBANDO製タケローズ特注品(品番:7PK830)を使用しております。
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そして、車体をリフトアップしエンジンアンダーカバー№1を取り外してからアイドラープーリーを緩めて、Vリブドベルト(A/C用)を取り外します。
次にエクイップメントドライブプーリー(通称:ブーストアッププーリー)を取り外します。
※エクイップメントドライブプーリーを取り外す場合もVリブドベルト(ファンベルト)が張った状態でVリブドベルトとプーリーの間にウエスを噛み込ませ、回り止めをして事前にボルトを緩めておくと容易に取り外すことが出来ます。
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クルマの下に潜り込んで見ると補機類側のフレキシブルカップリングが覗いて見えます。
※この状態でフレキシブルカップリングラバーが損傷しているのが確認できます。
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こちらはエンジン側、クランク部分のフレキシブルカップリングが覗いて見えます。
※この状態でフレキシブルカップリングラバーが損傷しているのが確認できます。
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続いてはエクイップメントドライブハウジングステー№3&エクイップメントドライブハウジングインシュレーター№2を取り外します。
※通常、4WDモデルはこの時点でフロントプロペラシャフト&デフASSYを取り外ないといけませんが、今回はフロントデフを搭載したままで作業を実施します!!
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そして、いよいよエクイップメントドライブシャフトの取り外しに着手します!!
補機類側エクイップメントドライブシャフトのドライブハウジングの取り付けボルト3本を取り外し、フレキシブルカップリングを固定している6本のボルト&ナットを緩めるとこの様になります。
ココから先は其の②へ続きます。
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