ワンオフマフラー交換.VOL1(準備と考察)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
久々にカーナビ(ポータブルタイプ)を使用したら、
高速道路では音声ガイドがよく聞こえない。
80キロまで下げても聞き取れない。
滅多に使う機会のないものですが・・・知らぬうちに排気音と車内コモリ音大きくなってるらしい。
2
36年前に交換した特製ステンマフラー
流石に消音グラスウールが効かなくなったか
ストリートでも普通は10年ですものね。
徐々に劣化していくから、乗ってる自分は気づかないのだと思います。
当該車両年式では車検時に音量測定免除の
個体だから、つい甘えておりました。
サブサイレンサー入口 タイコの下側にもかつての高回転キープ走行でクラックがはいり
メタルパテで塞いでは~いつの間にか
またクラック(排気もれ)~またメタルパテの
繰り返し。
(画像はクラックが再度入った時に撮影)
もともと私がつけたマフラー個体はフランジ合わせ接合部角度に僅かに狂いがあり、
下向きに突っ張るマフラーを一旦エンジンマウント緩めてから強引につけ、各部再締めつけたもの
残留応力が常にこの部分にかかっていたと推察される。数年後センターパイプ外してみたら残留張力を感じなかったので、いいあんばいに歪んでくれたか・・と安心して
エンジンマウントもその後交換しといたのですが、熱での歪み馴染みよりもココのクラックで張力が消えたのかもしれない。
3
さてここでコスモスポーツ本来の純正マフラーについて仕様を説明します。
エキマニからテールエンドまで2本のパイプが
伸び、サブサイレンサー、メインサイレンサー
を通過してテールに抜ける スポーツタイプ仕様
です。
登場時はオール2本通管ですが、その後車両の生産中過程で画像図で示すとおりサブサイレンサー周辺で仕様の違いがあります。製造コストと
乗りやすさ(低速トルク)に重点が置かれたようです。保守部品として、昔やっとこさ入手した最終
仕様の新品はその後退ぶり雑さに驚いたものです。テールエンドはメッキ部なしのただの
鉄パイプ。フランジ入口周辺は合わせ型での
鋳造。(その後、純正マフラーが傷んで車検停止した方にお譲りしました)
一応私も新車時装着の純正マフラーは持ってる
ことは持っておりますが・・・
上が1968年11月製造車両についていた
純正マフラー(先の仕様画像では中期に該当)
比較で置いてる下のマフラーは先日までつけて
いたステンレスマフラー。仕様はコスモ登場時の初期仕様、オール2本通管を踏襲しています。
作り直すにしてもまたオール2本通管。ここは変えないつもりです。
4
エキマニ後のセンターストレートパイプを含めた
マフラー全体はこうなります。上が1968年式の製造時についてた純正。
下が先日までつけていた特製ステンレスマフラー。サブサイレンサーも純正より大きく、新品装着時はアイドルは純正同等の静か、高回転はいい旋律でこりゃイケルと満足したものですが、いつの間にか経年で音量上がってしまったのですね。
どうせやるならこのエキマニから作り直したらどうなるだろうか・・・
どんな形状だろうがステンにした段階で耐久性は鋳鉄より劣り、音は大きくなる。今回の「音量下げる」の造り直し目的には逆行する。
空間的に取り回し変更の自由度は、隙間から見て残されていないし、単に素材の変更は意味ないと判断しました。
5
6
どこまでで、どういった狙いのモノの
製作を相談するか決意が決まった上で
全国のワンオフマフラー製作会社を
数社選び、総合的判断で1社に絞り
ました。アポ後、実車持ち込みで
打ち合わせ。最初一瞬、この陳列
されてるテールエンド群を見てフリーク路線違い、
場違いかなと思いましたが
旧車の細い管でも対応できるとのこと
でほっとしました。
エキマニのフランジ部の埋没型スタッド
ボルト締め付け部とマフラーのボディ
取りつけ構造をじっくりチェック
されていました。エキマニのフランジ部
のスタッドボルト部状態が重要かは
よく判ります。
(ここの焼き入れ処理されているスタッド
を万が一折ってしまうとエキストラクター
でも外せない)
7
テールエンドの形状だけは、打ち合わせが
始まるまでどっちにするか行ったり来たり
していました。画像左は今つけてる
ステンの丸フタ中央ストレート2本だし
右は純正の丸フタ下部2本だし、
上部に上がりながら途中から水平ストレート。
パイプ間隔は純正の方が狭い。
純正テールパイプ及びエンドを横から
見たところ。この上がって水平になる仕様
がコスモスポーツらしさの特徴の一つでもある。
模型やミニカーでもここが再現されているか
はチェックポイントでもある。
どちらでも作れますよ ということでしたが
36年使用し、見慣れ愛着がある
丸フタ中央ストレート2本だしにしました。
隔室(膨張)タイプでサイレンサー作るなら
純正仕様もいいなと思いました。
が、今回はパンチングパイプ、セラミックウール
巻仕様で作るとのことなので、丸フタ中央を
ストレートで貫通させたほうが均等なウール厚み
でいいんじゃないかと。それにステンで錆びない
とはいえ、始動直後の水抜きは水平の方が
良さそうだから・・・
テールを含め、次の合意をしました。
・素材はステン
・メインサイレンサー、テールエンドは
現在の見た目印象を保持
・パイプ径は38パイ
・エキマニ~テールエンドまでは
現状どおり2本通管死守。
なお途中形状は工夫して変えても良い
・通管下部の最低地上高は現状のまま
とする
・エキマニフランジ直後のセンターパイプ
の取り回しを若干変えてミッションオイルパン
より現状より少し下げる。ただし等長を守り、
管の最低地上高は変えない。
8
連休明けに作業予約がとれました。
長年をともにした老齢ステン管のこれが
ラストランだと思うと・・・
当日出発の朝は雨中走行でしたが、
外されるステン管の涙に様に感じました。
長いトンネルで
誰も周囲にいないから窓開けて・・・
ギヤをうんと落として思い切り
回転上げる。
これから先も何事もないかのごとく
咆哮を上げる。言葉にならない・・・・
手術台に乗りました。
→ワンオフマフラー交換VOL.2へ続きます
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