リアブレーキシューの、清掃。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今月の初旬に車検を無事に通過しているので、制動には問題ないことが分かっていても、車体そのものについて隅々まで把握しないことには、不安が付きまとう。
そこで今回は、リアブレーキの分解清掃をしてみることにしました。
2
車体を平らな地面に停めて、ジャッキアップしてタイヤを取り外します。サイドブレーキは、解除しておきます。前輪に輪止めを掛けておくと、更に良いです。
ブレーキドラムの中央にある、グリスキャップを外します。マイナスドライバーの先端をすき間に差し込み、ハンマーで叩きます。4か所くらいに分けて、少しづつ開けていきます。
ハブナットの緩み止めの部品を固定している割りピンを抜き取ることで、ハブナットを緩める作業に取り掛かれます。
3
ブレーキシューはうっすらとブレーキダストが掛かっているくらいで、さほど摩耗してはいませんでした。
ここまで分解したついでに、内部をくまなくブレーキクリーナーで洗浄したり、可動部分にグリスアップしたりしました。
よせばいいのに、サイドブレーキのオートアジャスターまで分解整備したおかげで、余計な時間が掛かりました。
4
ブレーキドラムの内側を、ブレーキクリーナーで洗浄しておきます。
リアスピンドルが通る部分にグリスが留めてあります(オイルシールとインナーベアリングの取り付け部分)が、ここは拭き取る程度にしておきます。ドライバーとウエスで取り除き、耐熱タイプのグリスを注入しておきます。
5
ブレーキドラムを差し込み、ブレーキクリーナーで洗浄したアウターベアリングやワッシャーなどを、元通りに組み付けます。
ハブナットを締め付けます。締めが弱かったり強すぎると、振動の発生やベアリングの焼き付きの原因になります。外した時の回した数を思い出しながら、締め付けます。
アジャストキャップ(ビン入り飲料の王冠みたいな部品)をあてがい、割りピンが通るようにハブナットの締め具合を調整します。上から割りピンを差し込み、少しづつ叩いて入れます。
ペンチで割りピンの長い方を手前に向けて、上方に折り曲げます。そして、ハブナット周囲に耐熱タイプのグリスをまんべんなく塗りつけておきます。
6
グリスキャップの内部にも、グリスをたっぷりと入れておきます。
手持ちのグリスのみで済ませたので、半分も入っていません。最低でも8分目は入れるのが、理想的です。しっかりとブレーキドラムに嵌め込んで、水などが侵入しないようにします。
タイヤを取り付け、ジャッキを下ろしてホイールナットの締め付けを再度確認して完了です。
時間が押してきたので、今回は助手席側のみで終了しました。いずれ日を改めて、グリスキャップに不足分を補充した上で、運転席側についても作業をしたいと思います。
7
最後に。リアブレーキシューのブレーキドラムとのすき間を最適化する役目を果たすオートアジャスターを分解して組み付けた場合は、サイドブレーキレバーを動作させることですき間を適正なものにします。 少なくても、10回くらいはレバーを下ろした位置から、最も上まで引き上げる動作をしましょう。
また、今回の作業においては、グリスについては耐熱タイプのグリスを使用しました。シャーシーグリスでも良いようですが、古くなると流動性が乏しくなり、ベアリングが焼損する恐れがあります。
画像2の作業で、アウターベアリングにガッチリとワッシャーが貼り付いてました。固着してしまっては、潤滑剤としての性能が期待出来ません。
値段は少し高くなりますが、温度変化の少ない性状のグリスを使うことを提案させていただくことで、今回の作業のレポートを終了します。
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