ブレーキシューの、交換。　その2

トレーリングシューだけを、先に組み付けます。耐熱タイプのシリコングリスを画像の位置で塗布しておくと、異音や錆の発生を抑えられます。

オートアジャスターとリーディングシューを組み付けます。その時、下側部分に取り付ける銀色のスプリングを予めセットしておきます。

そしてプレスされたパーツを取り付け、左右のシューを結ぶ棒状のバネを組みます。そして最後に、オレンジ色のスプリングを掛けておきます。

オートアジャスターのツメが、オレンジ色のスプリングを掛けるパーツの細長い穴に入っていることを、確認します。

もしツメが入っていない状態で組んでしまうと、サイドブレーキレバーを作動させることで有効になる、ブレーキシューとブレーキドラムとの隙間を最適化させる動作が出来なくなります。

こちらは、助手席側の画像となります。

左右のリアホイールに対するブレーキの動作が最適な状態にするためにも、必ず確実に取り付けをします。

助手席側を組み付けた画像です。後は、リアスピンドルにウレアグリスを薄く塗り、ブレーキドラムなどを元に戻して完成です。

いきなり走り出すのではなく、必ずサイドブレーキレバーを最低でも10回は上げ下げしましょう。オートアジャスターが作動することで、ブレーキシューの引きずりを防止します。

これで作業は終わりですが、新品のブレーキシューに交換してから、1000キロを超えるまでは急ブレーキは緊急事態でない限りは、出来るだけ避けましょう。

放熱性に優れるディスクブレーキのパッドでさえ、メーカーによっては発送する際に使う箱に、「交換後900キロを走破するまでは、急ブレーキは厳禁とする」と印刷された紙が入っているほどです（ドイツ車に多い）。ブレーキパーツが新しくなっても、安全運転を心掛けましょう。