今日は美術館に行って来ました。
今日まで開催されていた広島が生んだ工業デザインの巨匠、栄久庵憲司展。
美術館に行くことは10年に一度もないのですが、工業製品の機能が良くなればなるほど、付加価値にはデザインがとても大事たど常々思っている中、この方の世界観を見てみたかったのです。
いやぁ、戦後の大混乱のなか、東京芸大に行きデザインを学んだ方の開拓者精神を感じました。
おそらく工業製品のデザインってそれほど価値を認められてなかったと想像します。
はあ?デザインで戦争に勝てるのか?って時代でしょう。
けど、デザインの持つ力は素晴らしい。
いいデザインは人を幸せにすると思います。
天才が思いつきで作っているのではなく、工業デザインには縦横の比率など、理論に裏打ちされた黄金比があるようです。その上でのディテールデザイン。
バイク、電車、炊飯器、水筒など、いいデザインパッケージがあるとないでは商品価値は天地ほど違います。
本当に人を引きつけるデザインって、すごい!!
自然環境や地形、絶世の美女も魅力的ですが、工業デザインは人が作り上げるもの。
今やアニメがこの世界を具現化しているのでしょうが、やはりアニメや絵画とも違い、製品の機能を保ちながら、デザインでパッケージするっていうのは、なかなか奥深い世界です。
同時開催で、マツダデザインのコーナーがありました。
魂動
新型ロードスターとコンセプトカーtakeriがありました。
マツダデザインは昔から優れていると思ってますが、CX-5以降のマツダは、ますますデザインコンシャスになっています。
とても流麗なデザインのクルマって印象。
そして新型ロードスターは写真でみるより、実車の方が遥かにカッコいいです。
作り手の想いやこだわりがストレートに伝わってきます。
工業製品はカッコだけではダメですが、マツダは性能も乗り味も一級品。
なかなかやるなぁと、広島人として嬉しくなってきます。
感性、感覚の分野ですが、優れたデザインは見る人を魅了し、製品に付加価値を与えます。
衣食住の不自由から解放されたら、次はクルマ、旅行、地位や名誉など欲は果てしないのでしょうが、服も食べ物の袋も家も、デザインが時に製品自体を越えたりします。
たかがデザイン、されどデザイン。
いいものを見ることが出来ました。
Posted at 2014/12/23 19:24:50 | |
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