キャブレターオーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
ブレーキや足回り関係がポンコツすぎて後回しになっていたキャブレターをついにオーバーホールする時が来ました。
気になる症状
プラグが真っ黒
アクセルを開けても詰まった加速感
発進時アクセルを煽らないとエンストしやすい。
燃料ホース取り外し
ガソリン受けの紙コップとウエスが必要です。
キャブレター取り外し
インシュレーターバンドを緩めて揺するとキャブ本体が取れます。
長さ200㎜以上のプラスドライバー2番がダイソーで売っていたので安く済みました。
キャブヒーター付仕様車なので冷却水ホース取り外し
キャブヒーターは撤去しました。これは別の整備手帳に載せています。
2
フロートチャンバードレン
塗装用のストレーナでガソリンを濾したのですが、チリは全て通過笑
このチリはフィルターが朽ちて無くなっていたラムエア経路から侵入したのか?
上澄みのガソリンだけガソリンタンクに戻しました。
不具合の原因発見①
スライドピストンを指で押すと2番と4番の戻りが早い
ダイヤフラムが破れていると思い分解してみるとダイヤフラムがきちんとはまっていない!
どうりで加速で吹けないわけだ。
ダイヤフラムが破れてなかっただけラッキー
3
キャブレター分解
ネジが固着しているのでショックドライバーを使って取り外し、気筒ごとに分けて保管
同年式で25000Km走行のキャブレターを部品取りとして用意していたのですが、部品取りの方が状態良いのでこれをオーバーホールすることに。
メインジェットは番手間違い
4気筒全て160番になっていたので純正のセッティング1.4番160番 2.3番158番に変更
キャブレター本体を真鍮ブラシで研磨
部品洗浄前の準備
外面や燃料穴に付着した頑固な汚れやサビ、むやみやたらと塗られていた液体ガスケットを落とします。
保護メガネ必須
4
部品洗浄
キャブレタークリーナーに漬け置き後、パーツクリーナーで洗い流し
AZのキャブレタークリーナームースタイプを使いました。
漬け置き後歯ブラシで汚れを擦り落とし、パーツクリーナーでキャブレタークリーナーのベトベトを落としました。
洗剤が飛び散る可能性があるので保護メガネ必須
案の定パーツクリーナーが顔面に飛び散りましたが保護メガネしてたので眼は護れました。
5
フロートバルブシートの掃除
フロートバルブの当たり面を掃除します。
割り箸を穴に入るようカッターで細くして先端は鉛筆削りで削り、コンパウンドを付けて研磨
インシュレーター交換
ネジにはネジロックがたくさん塗ってあるのでナメる危険性大、ショックドライバーで外しました。
インシュレーターとエンジンの当たり面にあるOリングがなかなか溝にフィットしないので瞬間接着剤を溝に少量塗り保持してエンジンに取り付けました。
バキュームピストン摺動部研磨
段付きと汚れていたのでサンドペーパーで研磨、受け側の溝も綿棒で掃除
こだわるショップだと鏡面になるまで磨くそうです。
私は荒削り💦
バキュームピストンの動きが軽くなりました。
6
組み付け
ゴム部品はダイヤフラム以外全て新品にしました。
ZZR1100D型のパーツリストでOリングとパイプがアッセンブリになっているパーツもZZR1100C型や他車種のパーツリストで探せば単品で売っています。
後で知りましたが工具のストレートからキャブレターOリングセットという商品がありました💦
これ買えば安く済んだな‥
フロートチャンバーのパッキンはハマリが悪いので角に瞬間接着剤を少量塗り保持して取り付け。
純正品でも4個中2個は変な形してました。
ダイヤフラムはピストンを指で持ち上げた状態でゴムを下げてセットすると上手くはまります。
ダイヤフラムは値段が高いので、使い捨てするわけにはいかないので瞬間接着剤は使いません。
ダイヤフラムが正常にはまっているかバキュームピストンが閉まる速度で確認。組み付け不良だとバキュームピストンが早く降りてきます。
バキュームピストンの閉まるスピードが4つ均等であるか確認
ダイヤフラムは長持ちして欲しいのでラバープロテクタントを吹いておきました。
7
パイロットジェット調整
D2モデルの標準値、全閉から2回転開けにしました。
車体に付いていた物と部品取りは1+1/4回転ほどで標準値より多く締められてました。
それでも燃料が濃いという事はスタータープランジャーのゴム劣化でエンリッチナー経路が閉じきれずガソリンが出ていたのか?
もしくはジェット類の劣化か?
バタフライバルブ調整
目視調整笑 考えるな、感じろってヤツです。
8
車体に取り付け
ワイヤーとその受け部はグリスアップして装着。
動作確認中スタータープランジャーの動きが渋くなったのでプランジャーにシリコングリス塗布
エンジン始動確認
ガソリンタンクを付けてないのでオイラーでガソリンを注入しながらエンジン始動
オーバーホールした甲斐あってか回転数のバラつきは無いです。
バキュームピストンも4気筒の動きが揃ってます。
そして乗ってみた。
いつも出だしの悪かった私のZZR、鋭く加速します!
アクセル操作がしやすくなってコーナーが曲がりやすい
しかし問題アリ
スロットルをしばらく開けて閉めるとアイドリング回転数1000回転から500回転まで落ちたり時にはエンストします💦
スロットルを触らなければ回転数は安定
走り出すと調子は良いのです。
オーバーフローしていないかインシュレーターから外してしばらく観察。漏れなし。
燃料ホースを口で吹いて加圧しても燃料は出てこないのでオーバーフローではないのかな?
アイドリング回転域の異常であればパイロットスクリューの調整が必要だと思います。
パイロットスクリューが標準値よりも締められていたのはパイロットスクリューがガソリンで削られた分燃調が濃くなって調整したからなのか?
とりあえずアストロプロダクツでキャブレタードライバーなる物を買ってきました。
調整してもダメならパイロットスクリューの新品購入も考えておかなければ。
問題解決編は後日‥
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