以前、ツイン5MTで時速100kmからのフルブレーキテストをしたことがありました。気温が10℃を下回っていたのでタイヤのグリップがあまり良くなかったこともあり、メーター読みで105km/hからのブレーキで停止するまでに4.2秒(何度か試しましたが4秒を切ることはありませんでした)距離にして50m台でした。まあフルブレーキ時は後輪荷重が殆ど抜けてしまうツインなので仕方ないのですが、ブレーキ性能的には良くない部類に入ると思います。ちなみに0-100は16秒でNAの軽自動車としては普通の部類でしょう。そして残念ながらツインHVは20秒i以上かかります。
100-0減速4秒ということで0-100加速も4秒を目標にしているのですが、濡れた路面ではちょっとした加減で簡単にスピンしてしまうツインにとっては充分すぎるでしょう。そしてそれを可能にしてくれるインホイールモーターとしてProtean Electric社製のPd18を手に入れたい訳ですがいよいよ今年から量産体制に入るようです。ホームページに出ている正式なモータースペックを見るとピークトルク:1250Nm、最大出力:80kW、連続出力:60kW、単体重量:36kg、(タイヤの外径によりますが)最大速度:225km/hということになっています。メーカーとしては大型乗用車用に開発したモデルですが、どのような形で市販車に搭載されてくるか興味のあるところです。
ツインに適用する場合、後輪をインホイールモーターで駆動しますがモーター重量は2個で72kg。インバーターはモーターに内蔵なので追加になる他の重量物としてはバッテリーのほかモーターを冷却するための液冷ユニットになります。ハイブリッド車の場合、EVと違いバッテリーに求められるのはどちらかというと容量よりも出力密度ですが、現行のリチウムイオンバッテリーであっても物によっては短時間なら約60kgのバッテリーから200kWは取り出せるので、ツイン5MTをベースにすれば車両重量を700kg台に抑えつつも3000cc NAエンジン並みの出力で加速できることになります。バッテリーを後部荷室に積めば前後軸重のバランスも50:50に近くなるのでタイヤのグリップも必要最低限は引き出せます。
そんな感じで理想のツインHVを作るという本プロジェクトの役者は揃いつつあるのですがタイムラインがない上に本人が適当な性格なのでいつ完成するか全く判りません。費用はおそらく300万円以上かかると思われますが、ほかにお金のかかる趣味もないので10年計画なら月2~3万円を工面すれば何とかなるでしょう。
新車でやって来てからずっと青空駐車で今更感がありますが今回主役に抜擢されたツイン5MTにはパイプ車庫を作ってあげました。年内中にはレストアのためのスペースが確保できそうなのですがまだこれからです。
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2018/06/14 19:49:53