パワーフィルターアダプター製作
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
ノーマルのエアクリボックスを撤去して、吸気効率向上のためにパワーフィルターを装着できるようアダプターを製作しました。
バリオスはキャブのフランジ形状が特殊なため、フィルターの固定がすんなりいきません。ネットで調べたら先駆者がおり、とある方の作成方法を参考にさせて頂きました。
完成した姿はこんな感じ!
切断とやすりがけがほぼ手作業のため、製作期間は延べ1週間くらい^_^;
2
まずフランジ形状を紙で型取りし、厚さ1mmの亜鉛メッキ鉄板から金のこで同形状に切り出す。
外周のR部分は棒やすりで仕上げる。
3
外径48.6mmの鉄パイプを長さ3cmで切断し、汎用のパワーフィルターと仮付。
鉄板には型紙を元に穴をあける位置にマーキングし、45mmのホールソーで穴あけをしておく。
4
4気筒分の部品を切り出せました。
5
鉄板と鉄パイプを耐熱用エポキシパテ(200℃)で接着する。接着前に接合面の亜鉛メッキをやすりで剥がし、表面に凹凸ができるよう荒らしておくと接着力が高まる。
接合にはアーク溶接も試しましたが、製作に使用した鉄板が薄いため、熱歪みで歪みました。キャブとアダプターの合わせ面からフィルターを通らずに吸うと嫌なので金属用パテのほうがいいと思います。
乾燥させて24時間後にはやすりがけや穴あけができるようになるので、ボルト止めようの穴をあける。鉄パイプとネジの頭が干渉するので、パイプを若干削る必要があります。ネジはM5×8の六角穴付きボルトを使用。
あと、ダイヤフラムに繋がる空気取り入れ口(赤丸で囲った部分)を塞がないように鉄パイプの内側を削りました。ここの開口部は結構大きめにあけておかないと、スロットル中開度以上の燃調のバランスが崩れるかも(画像の開口面積はまだ小さいと思います)。
6
画像の空気取り入れ口の開口面積が足りないと、サクションピストンが負圧に合わせて上下する動きを阻害してしまうと思います。
つまり、スロットル開度の一定以上の負圧(青線)に応じて本来ジェットニードルが持ち上げられる場面(緑線)において、膜板で区切られた負圧室と反対側の空間に空気を取り込む際に抵抗となり(赤線)ジェットニードルが上がりづらくなる。すると、メインジェットから燃料を吹く量が少なくなるんじゃないかなぁと。
7
アダプターの製作自体は、あとはパワーフィルターを鉄パイプにホースバンドで固定すれば完成です。
ちなみに、エアクリボックスを撤去するとクランクケースからのブローバイガス(エンジン内で揮発したエンジンオイルと未燃ガス)とキャブレターからエアクリに繋がってた2本のホース(キャブレター内で揮発したガソリンを再燃焼させる)の後処理をする必要があります。もう一度吸気から吸わせて燃焼させるか、オイルキャッチタンクを付けるか、はたまた大気解放かのどれかですね。
純正では環境汚染防止のため、もう一度空気と一緒に吸わせて再燃焼させるリターン式になっています。
8
早速取り付けた感想ですが、パワーフィルター自体はタンク下にほぼ隠れてしまいます。しかし、装着後はレーシーな吸気音になりました。スロットルに応じてガウガウ聞こえてくるので、めちゃくちゃカッコいい音ですよ!
また、エアクリノーマルでマフラーだけ交換してある状態よりも、空燃比が全域で高くなりました。燃調が薄い状態です。
スロットル全開でA/F11(メインジェット#95、ノーマル同等品エアクリ仕様)からA/F14(メインジェット#110、パワーフィルター仕様)に変わりました。キャブセッティングがシビアになり、気温や標高の変化に敏感になります。
夏場でA/F14なので、冬場は空気密度が大きくなる分A/Fは今よりも高くなる。とすると、燃料はもう少し濃いめにして、メインジェットを#115か#120に変えてもいいかも。
キャブセッティング後↓
メインジェット #110
ジェットニードル 純正同等
ストレート部太さ 2.505φ
テーパー角度 1°30'00"
パイロットジェット #40
パイロットスクリュー 3回転戻し
吸排気チューンの効果で吸入空気量が増えてるので、ノーマルよりも速くなってるといいな〜
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