「只野さん、どうしてこんなところにいるんですか?」
「それに飯田夏美さん。アナタも・・・」
剣持警部は、わかりきっているかのようにわざとらしく聞いてきた。
そして獲物を見つけたかのような顔で二人を見ている。
そんな剣持警部をみてか元々虫の居所が悪かったのか、
シルビアから降りてきたトオルは少し機嫌が悪くムスっとしていた。
「警察さんはここになんのようでいるんでしょうかね?
今流行の取引ゲームにでも参加しているんですか?
ココは薬の取引が多いですからね?」
トオルは何か知っているかのような言い草で剣持警部ににらみんでいた。
只野も気になってはいたものの、聞かれたことにとりあえず応えた。
「ちょっと気になることがあって、駐車場で調べ物をしていたんです。
そしたら夏美さんがきて。。。ね?」只野が夏美に話を振ってその場をなんとか凌ごうとしたが、
「えぇ・・・まぁ。。。」
夏美はアドリブができないようで、期待していたものに裏切られた感が只野を襲った。
「で、結局剣持警部は何しに?先ほどもココにこられていたようですが?」
只野はとりあえずこちら側に話を持ってこられると説明が面倒なので
必死に剣持警部に話を持ちかけた。
それに只野と夏美は剣持警部の取引現場にいたので
素直に聞いてみるのも悪くないと思い念のため聞いてみた。
「ん?今日はここに来たのは今が初めてだが何か?」なぜか剣持警部はとぼけた。
「あれ?さっき大きな男性と何か物を受け渡ししていませんでした?後80枚が。。。」
「あぁ!さっきも来たかな。。。ちょっと私も調査でね!」
そこまで話をして剣持警部は見られていたことに感づき話をさえぎるように言い訳をした。
「さて、今回の事件の進捗状況でも話しましょうか。
皆さんも気になるだろうし。特に只野さん、トオルさんの二人は被害者ですからね。
私はなんとなくだが、犯人は絞れていると思っている。
ポイントはいくつかあって。。。
1.事件のあった午前中シルビアのフロントガラスがなかったように見えた。
2.帰宅中、只野はシルビアに近づいた際、何者かに襲われ気を失っている。
3.シルビアはフロントガラスを取られ車内にあった現金が盗まれている。
4.只野が来た時間8時半からトオルが戻ってくる時間はおよそ20分。
5.トオルが戻ってきた頃には、只野はすでにいない。
6.8時半過ぎに飯田夏美が只野を保護している。
7.剣持警部は強面の男と取引をしている。
8.飯田夏美は現金を探していた。
9.トオルのシルビアの様子がおかしい
10.助手席に乗っていたエミリは意外に冷徹だ。
11.只野は普段からお金に困っていた。
12.駐車場から病院まで徒歩で5分かかる
13.駐車場は朝でも暗い
以上が私の考えているところでそれぞれにアリバイがあるし、それぞれに疑い深いところがある。」
剣持警部は自信満々に説明したところで只野が気づいた。
「あれ?それ私が以前メモしていた内容なんですが。。。」
只野の声を無視し、剣持警部は続けた。
「私はこの中に犯人がいて部外者の人間ではないとにらんでいる。
もう少し時間があればわかりそうなのだが。。。ん~~~どうしたものか。。。」
---------------------------10分後---------------------------
「そうか!わかった!犯人は…」
と、一人の男が声を上げた次の瞬間。
犯人は飯田夏美だ!
犯人はトオルだ!
犯人は只野だ!
犯人は剣持警部だ!
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ん~~今回のはちょっと苦労したな。。。
最後グタグタだし(;´Д`)
Posted at 2009/10/29 23:40:35 | |
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只野ミステリー(仮) | 日記