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tadano@bunbunのブログ一覧

2009年10月29日 イイね!

定刻定時に曲がる男(シルビアS15編)7

「只野さん、どうしてこんなところにいるんですか?」
「それに飯田夏美さん。アナタも・・・」
剣持警部は、わかりきっているかのようにわざとらしく聞いてきた。
そして獲物を見つけたかのような顔で二人を見ている。

そんな剣持警部をみてか元々虫の居所が悪かったのか、
シルビアから降りてきたトオルは少し機嫌が悪くムスっとしていた。
「警察さんはここになんのようでいるんでしょうかね?
今流行の取引ゲームにでも参加しているんですか?
ココは薬の取引が多いですからね?」
トオルは何か知っているかのような言い草で剣持警部ににらみんでいた。
只野も気になってはいたものの、聞かれたことにとりあえず応えた。
「ちょっと気になることがあって、駐車場で調べ物をしていたんです。
そしたら夏美さんがきて。。。ね?」只野が夏美に話を振ってその場をなんとか凌ごうとしたが、
「えぇ・・・まぁ。。。」
夏美はアドリブができないようで、期待していたものに裏切られた感が只野を襲った。

「で、結局剣持警部は何しに?先ほどもココにこられていたようですが?」
只野はとりあえずこちら側に話を持ってこられると説明が面倒なので
必死に剣持警部に話を持ちかけた。
それに只野と夏美は剣持警部の取引現場にいたので
素直に聞いてみるのも悪くないと思い念のため聞いてみた。

「ん?今日はここに来たのは今が初めてだが何か?」なぜか剣持警部はとぼけた。

「あれ?さっき大きな男性と何か物を受け渡ししていませんでした?後80枚が。。。」
「あぁ!さっきも来たかな。。。ちょっと私も調査でね!」
そこまで話をして剣持警部は見られていたことに感づき話をさえぎるように言い訳をした。

「さて、今回の事件の進捗状況でも話しましょうか。
皆さんも気になるだろうし。特に只野さん、トオルさんの二人は被害者ですからね。
私はなんとなくだが、犯人は絞れていると思っている。
ポイントはいくつかあって。。。
1.事件のあった午前中シルビアのフロントガラスがなかったように見えた。
2.帰宅中、只野はシルビアに近づいた際、何者かに襲われ気を失っている。
3.シルビアはフロントガラスを取られ車内にあった現金が盗まれている。
4.只野が来た時間8時半からトオルが戻ってくる時間はおよそ20分。
5.トオルが戻ってきた頃には、只野はすでにいない。
6.8時半過ぎに飯田夏美が只野を保護している。
7.剣持警部は強面の男と取引をしている。
8.飯田夏美は現金を探していた。
9.トオルのシルビアの様子がおかしい
10.助手席に乗っていたエミリは意外に冷徹だ。
11.只野は普段からお金に困っていた。
12.駐車場から病院まで徒歩で5分かかる
13.駐車場は朝でも暗い
以上が私の考えているところでそれぞれにアリバイがあるし、それぞれに疑い深いところがある。」
剣持警部は自信満々に説明したところで只野が気づいた。
「あれ?それ私が以前メモしていた内容なんですが。。。」
只野の声を無視し、剣持警部は続けた。
「私はこの中に犯人がいて部外者の人間ではないとにらんでいる。
もう少し時間があればわかりそうなのだが。。。ん~~~どうしたものか。。。」

---------------------------10分後---------------------------

「そうか!わかった!犯人は…」
と、一人の男が声を上げた次の瞬間。

犯人は飯田夏美だ!
犯人はトオルだ!
犯人は只野だ!
犯人は剣持警部だ!




























-------------------------------------------------------------

ん~~今回のはちょっと苦労したな。。。
最後グタグタだし(;´Д`)





Posted at 2009/10/29 23:40:35 | コメント(6) | トラックバック(0) | 只野ミステリー(仮) | 日記
2009年10月24日 イイね!

只野編

「犯人は只野さんと飯田夏美さんのあなた方ですね」
と、剣持警部は二人に指をさしてニヤリとした。

只野と夏美はお互いの顔を見て、そうなのか?
という不思議そうな顔をするのが精一杯の反応だった。

続けて剣持警部が
「あの日二人はそれぞれの場所から駐車場に入り、
只野さんがわざと防犯カメラに写り、
一人で来たかのように撹乱させた。
そしてトオルさんが車から出ていったのを確認した後、
只野さんがフロントガラスを取り外し、
夏美さんが現金を取り、二人で病院まで車で逃げた。
口実を合わせて後日分け合う予定だった今日、
皮肉にもここで待ち合わせをし分け合う予定が、
私がやってきてしまい、物置の裏で隠れていた。違いますか?」
夏美が何か言いたげな顔をしていたのを只野は気付いた。
「ところでガラスとは簡単に取り外しが可能なんでしょうか?あまり詳しくないので…」
少しだけくわしい只野は嫌味に聞こえるように問いかけた。

剣持警部に問いかけたはずだったが、何故かトオルが焦った顔をしている。
その様子に気付いたが続けた
「多分…普通の人だと無理だと思う。それに防犯カメラに写らないでどうやって中へ入れる?
カメラに写らないで入れる場所をトオルさんはご存知で?」
トオルは横に首を振り不思議そうな顔をした。
「夏美さんも私もそのような場所を知らない…
剣持警部はカメラが写らない場所をご存知のようですね。」
剣持警部は犯人断定に少し急ぎすぎたかと返事が止まった。
むしろ状況が悪くなってしまったことに気付いた。

「どちらにせよ、また振り出しに戻りますね。」





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Posted at 2009/10/24 18:54:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 只野ミステリー(仮) | 日記
2009年10月24日 イイね!

飯田夏美編

「犯人はあなたですね!飯田夏美さん」

剣持警部が、指をさした先にいる飯田夏美は、
何を言っているんだという顔をして固まってしまっていた。

しかし続けて剣持警部は…
「あなたが只野さんを襲い、
トオルさんの車から現金を奪い取った。そうですね?」

飯田夏美は困った顔をしながらも首を横に振り
「違います。」と短く返事をしそれ以上の反論はしなかった。

剣持警部は思ったより反論されなかったことに
腰を抜かしそうになりながら更に理由づけた。
「あの日の夜は前々から目につけていたトオルさんの車が帰ってくるのを待っていた。
何も知らずにトオルさんは、いつものように車を止め家に帰宅した。
だが、そこに只野さんがたまたま駐車場にやってきた。
作業を仕掛かるはずの予定が狂い只野さんを
後ろから襲い急いでトオルさんの車の中にある現金を盗んだ。
そのあと夏美さんのトランクにでも只野さんを
詰め込んで病院の裏にでもいたことにし、緊急入院させた。違いますか?」

すると4人は一斉に

「ムリでしょ?」
と、答え続けてトオルさんが反論した。

「まず第一、フロントガラスはどこへ?彼女が乗る軽自動車には乗らないでしょ?
それに現金を持っていたのはたまたまだ!
更に只野さんを担いで小さなトランクに入れるのは不可能に違いない。
何もかもおかしくないですか?」

そういってトオルら4人は呆れた顔をし剣持警部の反応を待った。
「…」
剣持警部もすっかり忘れていたフロントガラスの件で事件は再び迷宮入りするのであった。




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Posted at 2009/10/24 18:51:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 只野ミステリー(仮) | 日記
2009年10月24日 イイね!

剣持警部編

「犯人はあなたですよ」

只野の指先は剣持警部に向いていた。
みんなまんざらでもないといった顔をしている。

本人を除いて…
「何故警察であるワタシが見ず知らずの彼の車から現金を盗み、
アナタを傷つけなければいけない」

剣持警部は反論しながらも明らかに焦り始めていた。
只野は推理を続けた。

「剣持警部はここでとある約束をしていた。ある人物と…
しかし、その約束とは誰にも見つかってはならない重要な約束だった。
約束の内容は今は言いとして、その約束の場所に私はたまたま現れた。
ちょうど受け渡しでもしていたときでしょう。
私自身は見ていませんでしたが、剣持警部と一緒にいた人物が私に気づいたんです。
そして後ろか私をなぐり気絶させた。」

「むちゃくちゃな話だ!」
剣持警部は少し苛立ちをあらわしながら言い返した。

「確かに普通の約束なら私を気絶させる必要はないでしょ!
普通の約束ならね?」
「違法物の取引ね?」
剣持警部以外のみなは気づいたようだった。
「そう!剣持警部は違法取引を行っていた。
そこに私はたまたま現れた。
見られたと勘違いしたんでしょう。」

夏美「それで只野さんが襲われたのはわかっても
トオルさんの車上荒らしはなんのため?」
なぜか夏美が食いついた。
しかし只野は、あわてず

只野「車上荒らしなんかじゃないんです。ですよね?トオルさん?」
今度はトオルの方に皆の視線がいった。

「え?」トオルは驚いた顔をしている。

「実は前にアナタの車を見たとき少し不自然な点があったのに気づいたんです。
遠くからだったのでわからなかったのですが、
先ほどもう一度見たときにわかりました。
トオルさん…シルビア、実は二台ありませんか?
一台は、フロントガラスがついていない車、もう一台は、
今乗ってきた車・・・違いますか?」

トオルはあきらめた顔をして、首を立てに振った。

只野「これ以上黙っていてもいずればれますよ。
車上荒らしがあったのではなく車上荒らしがあったことにしたんです。
剣持警部に見つかって。」


夏美「何を言っているのかわからない。」

只野「トオルさんは、剣持警部にはめられたんです。
私をシルビアで引いたと勘違いしたトオルさんは、病院まで私を担いだ。
だが、そのまま運ぶと自分が罪になる。
だから病院の裏に放置し見つかれば保護されるとふんだトオルさんはそのまま駐車場に戻った。
しかし私を運んでいるを見ていた剣持警部はそれをいいことにトオルさんをゆすった。
そしてたまたま持っていた現金で見逃してもらうことにした。
元々フロントガラスがなかったほうのシルビアであたかもフロントガラスを取られ
中にあった現金が盗まれたことにすれば、現金は戻ってこないにしろ
何かしら条件を出してもらったんでしょう。
その現金は先ほどとある人物に流れた。取引のために。。。」

こうして剣持警部は汚職事件に絡んだ犯人であったことが判明し、
無事犯人は見つかり、只野は普段の生活に戻ることができたのだ。

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Posted at 2009/10/24 18:50:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 只野ミステリー(仮) | 日記
2009年10月24日 イイね!

トオル編

「犯人はあなたですね」
トオルに誇らしげに指を指していたのは、剣持警部だ。

「え!ないだろそれは!」
4人全員で反論した。
「それじゃあ車上荒らしは自作自演ですか?私が襲われた理由は?」

剣持警部は何か言いたそうにしていたが、
口ごもってしまった。

「だいたいフロントガラスはどこにいったんだ?
中にある現金はどこへ?
まさかはじめからなかったとか言わせるんじゃ?」
トオルは少しあきれた顔で剣持警部に怒鳴り込んでいた。

「しかし、夏美さんじゃ只野さんを襲っても運ぶことがムリだろうし、
そもそも防犯カメラには写っていない。」
剣持警部は自分でも間違ったと思いつつ押し通すことに決めたのか
かなり無理のある持論を持ちかけた。
ここまでくればむしろなんでもありのような言い方だ。

「こんな消去法な逮捕の仕方ありか?バカバカしい。」
「そうですね。まだまだ犯人をみつけるには材料不足のようですね。」
剣持警部は肩を落とし、黙り込むしかなかった。





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Posted at 2009/10/24 18:48:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 只野ミステリー(仮) | 日記

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「今まで隠していたんですが、衝撃的な報告しますね。
純正ホイール新品タイヤで高速乗るとめっちゃ快適!!」
何シテル?   03/28 23:25
YouTubeに少しずつ動画を投稿していくことにしました。 基本的にステップワゴンを中心に作業工程などをあげます。 たまにスペーシアもやるかもしれません。 ...
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