HKS全長式の車高調整サスキット取付けとセッティング
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パーツレビューにこのHKS“HIPERMAX DAMPER C-Compact”キットの選択理由を記載しましたが、車体に取付けて私なりのセットアップを完了したので皆さんのサス選択肢の参考になればと思い公開します。
取り付けは当然DIYですが、前回の“RS★R Ti2000”取り付け時同様に私のガレージにはエアツールが無いので知人の所をお借りして作業しました。
交換は前回の“RS★R Ti2000”取り付け経験から段取り良く出来ましたので作業時間は1時間程度でした。予想としてはストラットAssyで交換なので、もっと早く出来ると思っていましたが、リヤのL側ショックアブソーバ-の交換が取付け位置の関係から(思い出してみれば前回はコイル交換のみっだのでショックアブソーバーは下部しか外してなかったですからここは未経験でした)少々手間取ってしまい、結局前回同様の作業時間となりました。
取り付けに関してはキットにも写真付きの丁寧な作業手順書も付属していますので、アイのフロントの構造を理解して、この手の作業に慣れている方でしたらストラットAssyでメーカー標準値セットアップ完了の状態ですし、リアのスプリングシートもメーカー標準値セットアップ完了の状態ですのでエアーツール無しでも交換可能な位に至って簡単です。
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フロント取付け状態です。
スプリングシートの調整機構と全長式の構造が良く判ります。ショックアブソーバ-は倒立タイプの単筒式です。
バネレート:29N/mm(3kgf/mm)
アブソーバー減衰力 525/184(伸び側/縮み側)N
セッティングデーターはメーカーの標準データは車高=595mm(路面からフェンダーアーチまでの高さ)となっています。
私のセッティング:スプリングセット長=180mm(標準値) 車高=590mm(路面からフェンダーアーチまでの高さ)にセットしました。
但しタイヤを165/55-15のサイズにしているのでタイヤ外径の関係でストラット調整範囲では約3mm程度短く調整しています。
約10mmまで短くして試しましたがどんどんオーバー気味に陥ってしまうのでこの辺りが私的には好みです。スプリングセット長は標準値のままでもプリロードは十分だと思ったのでいじってはいません。
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リヤ取付け状態です。
上部アルミスプリングインシュレーターの調整構造が良く判ります。
ショックアブソーバ-の下部外筒に巻いているのは排気熱対策の為の断熱シートで、これもキットに同梱されているパーツです(巻き付けているステンレス針金は同梱されていないので自前です)。
コイル下部に見えるパープルの部分はコイルの干渉音対策の樹脂製スプリングシート。
ショックアブソーバ-は正立タイプの単筒式です。
バネレート:30N/mm(3.1kgf/mm)
アブソーバー減衰力 270/189(伸び側/縮み側)N
セッティングデーターはメーカーの標準データは車高=598mm(路面からフェンダーアーチまでの高さ)
私のセッティング:車高=605mm(路面からフェンダーアーチまでの高さ)にセットしました。
但しタイヤを185/55-15のサイズにしているのでタイヤ外径の関係でコイル調整範囲では約2mm程度短く調整しました。
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“ブラケット部とスプリング下部での2箇所による調整が、車高調整全体の幅を広げます”とメーカが謳っているので、そこで色々とトライ出来るものと信じてセッティングしました。調整幅は実用範囲では僅か10mm前後ですが、フロント、リヤ共に調整次第でなかなか楽しめる感じではあります。
但しむやみに車高を落とすと、サスペンションの(特にフロント)ジオメトリーと前後の接地重量バランスが極端に変わりますので悪い方向へ行きそうではあります。
商品的にフロント、リヤ共にメーカー標準値セットアップ状態ですので、この基準値を参考にしながら好みでセットアップするのが良いセッティングを探すのに最短の方法だと思います。
私的には弱アンダーでアクセルON,OFFでの挙動の変化を掴み易いセットが好みですのでこの数値を探しました。
取付けてから約2週間弱、軽量ホイルもセットしてサスセッティングに限られた時間を使いそこそこ満足出来る範囲まで来た様に思われていた今日、奇しくも残雪のある舗装のワインディングでハードなドライビングする機会が有りました。ウエット路面でも狙った操舵性を発揮して、乾いた路面以上に良い感触を持ったのでこのセッティングで暫く乗ってみようと思っています。
その他のサスペンション関係の追加パーツとしては、パーツレビューや整備手帳には記載していませんがフロント前後ロアアーム・バー及びストラットアッパーのタワーバーを追加し、リヤのトレーリングアームバーも追加していますのでそれを踏まえての私のセットアップとドライブフィールのインプレッションですので、同様にセットアップされる方がいっらしゃいましたらボディー剛性に関しても参考にして下さい。
今後の展開としては前後のタイヤのサイズをもう少し検討し、フロントを165/50-15でリヤを175/55-15としてグリップバランスを変えてみるのも面白いかと思いますが、そうするともう一度あの面倒な車高セッティングをやるのかと思うとちょっと辛いですが…
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某氏リクエストのフロントR側インナー部画像です。
私的には全然気にしてなかったクリアランスですが、よく見ると取付けブラケットとホイールリムの接近遭遇が結構逝ってますな~ クリアランス3mm弱ってところです。
でもこの部分は斜めにカットしても強度的に問題無さそうですのでマイナーな部分と考えても良いのでは?(結果オーラーイってね!)
このデータを初めて見る方の為に、私のフロントタイヤサイズは165/55-15(DNA ECOS)、ホイールのサイズは5.5J+35-15(Rays CE28)ですので御参考までに。
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それと追記ですが、フロントのアッパーマウントの関係か(若しくはリヤコイル上部アルミスプリングインシュレーターの関係からかも?)ロードノイズは結構増大します。
アッパーマウントに関してはメーカーでは“入力分離型強化ゴムアッパーマウントを採用。入力分離型の強化ゴムアッパーマウントを採用(倒立式フロント)。スプリング・ダンパーの入力が一点に集中し、受け止めるゴム部に強度が必要な同時入力型に対し、入力を2つに分離してボディに伝える力を分散し、心地良い乗り心地を実現します”となっていますが、車内に侵入してくるノイズはピロボールインシュレーター並みに結構大きくなってます。
コイルの共振振動数の関係からかもしれませんが、軽自動車の宿命か、遮音材が簡素でもあるようなので仕方ない気もします。敢えて遮音材を増やして重量加算にはしたくはないのでスパルタンな気分を盛り上げるBGMとして割り切ってしまいました。
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