クルマのブログなのにチャリンコについて書くのもどうなんだという話ですが
絹自転車製作所のテンションシルク/シルクテンション マスプロモデルを購入しました。
表記ゆれしているのでテンションシルクなのかシルクテンションなのかわからないですが
以後シルクテンションで統一します。
私が初めて見たのは2020年のこと。
オーダーモデルのウルトラコンパクトキャンピングサイクル
スポーツサイクルの基本形のダイアモンドフレームの前側下パイプをヒモにした構造。
ヒモにしてもその箇所には引っ張り力しか掛からないためパイプじゃなくてヒモにしても問題ないどころか紐のほうが引っ張り応力に対して強い。
サドルを抜いてそこからフレームを折りたたんで車輪を外さずに全長を半分に出来る作り。
しかもキャンピングも可能なほどの積載も可能。
合理的で機能的で…なおかつヘンテコ。やりたいこと考えていることはわかるものの
どうしても見た目が斬新すぎる。これは欲しい!となりましたが
オーダーするほどの財力もないので量産モデルが出たら買おうと思いました。
そして2024年…
量産モデルが発表されたので買いました。
買うためにZZR400は売りました。
(チャリ買うのにバイク売る奴なに?)
買ってからのレビュー…
当然ですが、チャリンコの中で一番長い前側下パイプが丸々存在せずヒモになっているので「軽い」です。
量産モデルは値段も安い(税込み13万円ほど)ので付いている部品は安い(=重い)ですが十分軽量な自転車になっています。
実はチャリは他にTREKのEMONDAカーボンも所有していますが、1kgくらいの差しかないと思います。
そして前側下パイプがないので重心が高めなのでパタパタと倒して曲がれる。
タイヤも太いので余計に楽しい!舗装以外にも比較的整ってるグラベルを走ってみても丁度いい感じ。
欠点…はあまり思いつかない。サドルが固すぎるとかは変えりゃいい話(速攻変えた)
他はフレームはやわらかめなので(当然)、激しいダンシングは向かない。
肝心の輪行ですが、車に積むことしかしてないのでアレですが
折り畳みスピードが1分、展開はもう少しかかりますがそれでも異常な速さで完了するので困ることはないでしょう。
何より「前後車輪のどちらも取り外す必要がなく輪行準備が完了する」のは革命。
しかも手を汚すことなく済みます。
これ以上何を求めればいいのか…。
強いて言えば完成車に使われている部品のグレードが低いですが、それは使用者で変えてくれというメッセージと思っています。
別に乗れない訳じゃないですし…。ここからドロップハンドル化、ギア比も変えてみたり…と妄想が広がりますね。
改造範囲が広くても肝心のフレーム性能(折り畳み、軽量さ)が損なわれることがないのは美点。
ちなみにパジェロミニに積んだ時のイメージはこちらです。
軽の荷室にもすぐ積める。降ろしてすぐ乗れる。最高じゃん!
シルクテンションは折り畳み自転車=小径車or高級車or激安通販車の選択肢しかなかった自転車市場に700Cフルサイズで軽量、完成車価格も安く折り畳み速度も最速級という性能を引っ提げて殴りこんできたヘンテコなカタチの物。
作り手のやりたいこと考えていることがビンビンに伝わってきていいですね。
変わってるもの、ヘンテコなものは語り継がれるものだと思うので
シルクテンションも今後語り継がれる存在になるんじゃないかなと思います。
車で言うならシトロエンDSや2CVみたいな存在じゃないかなと勝手に思ってます(カタチも構造も変だけど合理的)。
こういう濃い乗り物に乗っていたいですね。
Posted at 2024/05/08 08:17:19 | |
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