第1話　事件発生　　　テープLED加工

ちゃらちゃ～♪　ちゃらちゃ～♪　ちゃらら～♪

「はい七曲署・・・なに？・・・わかった。」チン
「事件だ。やまねこが動き始めたらしい。すぐに現場にいってくれ。」

ガタッ。


「ゴリさん。やまねこが動き始めたって，何でしょうね？」

「さぁな，行ってみればわかるさ・・・。」

シーン１　やまねこ宅

「これが，ヤツが仕入れたモノらしい。」

「１０００円超すと高く感じるやまねこにしては，奮発しましたね。」

「覚えてるか，以前やつが REIZ TRADINGプレゼント企画に応募して当選したのを。その賞品さ。」
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「いや遅くなりました。ここが現場ですか。」

「コロンボ警部！どうしてこんなところへ。」

「実はね，この間カミさんと『ブラックレイン』を見たら，格好良くてね。来てみたんですよ。」

「なにこいつふざけてんだ！」

「まぁ待て，マカロニ。多い方が捜査が早く進むじゃないか・・・。」

「・・・・・・」

「この画像は何ですか？」

「テープLEDですよ！コロンボさん」

「テープ・・・エ・・・ロイーディ？　あぁエロテープですね。ＶＨＳとかベータとか。」

「何言ってるんですか？ＬＥＤですよ。光るやつ！」

「そうだったんですか，どうも英語は苦手でねぇ。」

「あんたアメリカ人でしょ？　ともかく，これは切り離してますね。途中のハサミマークで自由にカットできるらしいですよ。」

「どうやら，目的の場所には長さが足りなかったみたいですね。」

「ほら，裏返してるでしょ。こうやって電極同士をハンダ付けするとイイらしいですよ。」

「そうだったんですか。しかしハンダだけでつなげられるモノなんですか？」

「ハンダだけでもいけるようですが，やまねこはスズメッキ線を使ったらしいです。」

「スルメっき線。あぶると肴にぴったりのヤツですか？」

「そう，焼き加減で食感が微妙に変わる・・・ナニいわせるんですか？それに，あんたアメリカ人でしょ？」

「まぁそれについては，追究しないでください。」

「こんなふうに，あらかじめハンダを盛るといいらしいですね。」

「なるほど，しかしこれでは水分があるところでは使えませんね。」

「それについては，画像が落ちてました。どうやら掃除機の修理というのは，こちらのついでだったんでしょうね。」

「なるほど，これなら防水バッチリですね。」

「ところで，マカロニくん。」

「なんですか，コロンボさん。」

「わたしは，さっきから全く推理していないんですけど。」

「・・・・・」

ガチャ！

「新しい情報が入った！」

「山さん！」

「情報によると，ヤツはこんなふざけた内容のメッセージをみん友さんに送ったことがあるそうだ。しかも，マジメな内容の返信に使っている。」

「ホントふざけた野郎だぜ。」

「銭形の親分！」

「そうよ，ヤツはそいつに，オレまで登場させたんだぜ！」

「まったく，ひでぇ野郎だ！」

「点灯試験画像ですね。」

「ところでワタシさっきから，どうしても気になることがあるんですが。」

「なんですか？」

「これをいったい何に使うんでしょうね？」

「それについては，調べがついてやすぜ。」

「弥七！」

「ほれ，これですぜ。」

「ほう，そういうことだったのか・・・・・・。ところで弥七。でてくるところまちげぇてるぜ。そこは，机の引き出しだぜ。」