とあるメッセージへの回答で有ります。
ダイノでもローラーでも実車状態での出力測定というのはホントにデータとしてあてにならない物であるのか?と言うのが本日のお題です。
日本工業規格、JISには自動車用エンジン出力試験方法(JIS D1001)というのが有ります。
詳細は
こちら見てみてね。
つまりエンジンの出力を測定するには最低限、吸気の温度、湿度、大気圧が正しく測定されていないとダメって事で、これをもとに正しく補正をかけると。
また、エンジンの熱だれ云々も
液冷エンジンでは,エンジン出口での冷却液温度を 80±5℃に制御する。
ただし,温度範囲が指定された場合はこれによる。このため,必要な場合
には補助の温度調整装置を使用してもよい。
と規定されていて、熱だれの要因もある程度排除する事が決められています。
同様に潤滑油の温度も
潤滑油は,エンジンに推奨された粘度のものを使用し,その温度はエンジン
に推奨された範囲内に保たれなければならない。
このため,必要な場合には,補助の温度調整装置を使用してもよい
となっています。
実車でハブから、タイヤからと言った部分で測るとすると、ミッション,デフと言った物のオイルはこれに準じて管理されていないとお話になりませんね。
そのほかにも細々と書かれとりまして、これらに準じて測定しているかいないかが非常にデータの信憑性に効いてくると。
測定条件を揃えるとか管理するとか測定しておくというのは、全てこうした物に準じていないとダメって事ですね。
そうした事がいい加減な物は、要は単なる測定例に過ぎないって事です。
もちろん、固有技術的、経験則的に計測の目安としてこれらをすっ飛ばして利用するのは、セッティングの為の目安であるとか、利用する側の使用目的次第です。
しかし、パワーが上がったとか、何らかの仕様変更でパワーアップ云々するには・・・・・・・
JIS D1001みたいな物に準じていないと何とも言えないでしょうね。
滑るから正確に出ないとか言われるローラー式でも、ローラーと車速からスリップは見られます。
何よりローラー部の慣性が大きい事からクラッチ切ると、慣性の角加速度からミッションやデフの摩擦が測定できるメリットがあります。
(順効率と逆効率が乖離してない前提で)
何が良くて何がダメ、外乱が有るとか無いとか・・・・・・・
物や道具はその本来有るべき形で使われないと役には立ちません。
Posted at 2013/09/25 18:27:21 | |
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オカルトグッズを考える | 日記