ブレーキライン(パイプ)修理
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あろうことかブレーキラインのパイプに穴が開いてしまいました。リアの左!
マフラーのステーがパイプと干渉していたようで、ブレーキライン破損です。
赤丸がブレーキパイプに穴が開いている所です。
で、すぐそばにあるマフラーステーがパイプに穴を開けた犯人!
ブレーキラインからフルードがどんどん抜けて、ブレーキペダルはスカスカに…フットブレーキはもう全く効かないので、ノロノロと走りサイドブレーキとエンジンブレーキだけで、17kmの先にある自宅までなんとか帰り着きました。
とても危険!!
ということで、もう修理しないと車は走らせられません。
交換パーツがあるのか?いや、あるとしてもどこからどこまで交換?とか思い、整備書を調べていると、どうやら破損した部分を切り取って、新しくパイプを継ぎ足すような修理をするらしい!!
ブレーキパイプの接続はフレア加工といって、配管の端をラッパのような形にしたりと、これまた難易度高そう…
フレアリングツールなるものを用意しないといけなく、さらにはフレアナットとかユニオンナットとかいうものも用意しないと…
いや、もう何が必要かさえよくわからない!!
色々調べていると便利なパーツを見っけ!
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これはフレア加工とか無しに、パイプにナットと、そろばんのコマのような玉と言われるパーツを通してナットで挟み込んで、ギュッ!締め込めばそれで接続完了!!
文章だけでは良くわかりせんね…汗
まぁ写真のように組み付ける!です。
しかしなんて簡単!!もうこれしか無い!ということで、早速購入!分けていただいた業者様お世話になりました。
ブレーキパイプ径のサイズは3/16インチ?ていう太さらしい!ゴルフだけじゃなく、どの車もみんなこの太さみたい。
だいたい4.8mm!3/16インチ
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つうことで、思い切ってブレーキパイプの穴の開いてる個所を切断!取り除き!
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こちらはキャリパー側から外したパイプ!
フレアナット(11mm)で、ブレーキホースに接続されています。
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写真では既に玉がパイプに通ってますが、実はここで問題発生!!DIY修理では常に問題が発生します!
ブレーキパイプには塗装が施されていて、4.8mmより太くなっています!!
これじゃこの接続用のパーツのナットも玉もパイプに通りません!!なんてこったい!
塗装を落とすしかないんです!
でもそこそこ厚く塗ってあって簡単には取れなさそう…
削ってパイプが歪になったら玉がパイプに密着しなくなって、フルードが漏れるんじゃない??
不安ばかりがどんどん湧いてきます。
ということで、塗装を焼いて(熱で溶かして)落とす事にします!
ガストーチでパイプを焼くと塗装が溶けて布で拭き取れるようになります。この方法で塗装を落とすのに成功!おー!
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接続用のパーツを車体側のパイプとキャリパー側のパイプに取り付け!
ナットを締め付けます。
太い部分が11mで細い部分が10m、フレアナットレンチ2丁がけでギュッ!と締めます!
そうするとパイプとパーツがしっかりと固定されます。おー!
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そしてその間に、新しいパイプを接続!
パーツのナットをギュッ!と締めて完成!
パーツは真鍮です。力任せに締めると破損すると思いますので、いい加減の強さで締め付けます!
ここでも締め付けにはフレアナットレンチを使います!
じゃ無いと舐めてしまって、上手く締め付けられません!
締め付けが終わると、パイプはパーツにガッチリ固定されます。
という事で、破損箇所の修理はこれにて完了!
さて直ってるんでしょうか?
この後フルードを入れないと直ってるかどうかわかりません。
そして、フルードが抜けたブレーキラインにフルードを充填するわけですが、普通のフルード交換とは条件が違います。
つまり空気が入りまくった(ていうかほぼ空の)ブレーキ系統にフルードを入れるわけです!
ブレーキマスターシリンダーのリザーブタンクにフルードを入れて、とりあえずまずは、定番のブレーキペダルを何度も踏んでやってみます…しかし全然キャリパーのブリーダーバルブからフルードが出てきません!あれー…なんで?
真空引きの器具、シリンジでキャリパー側からフルード注入…
とか色々試しましたが、フルードが来る気配もありません。
何か間違ってるのか…
とりあえずやっぱりブレーキペダルを何度も何度も踏んでいると、少し踏み応え(重み)が出てきました…
キャリパーの所をみてみると、ブリーザーバルブに繋いだチューブにフルードが出ています!
おー!やっときたかぁ…ここまで2時間近くかかってます。
でもここからは早かったです。
ブレーキフルードの交換はセオリーとして、マスターシリンダーから一番遠くから!というのがあります。
そうじゃ無いと上手くいかないんでしょうかね??
ゴルフ5の場合は一番遠くは右リア、次は左リア、フロント左、フロント右手です。右ハンドルの車は左リアが一番遠いと言われてますが、ゴルフ5は右リア!
右リアが一番遠い理由は右リアのブレーキラインは左のキャリパーの辺りを経由して右側に行っているからです。
エンジンかけてソロソロと車を動かしてブレーキ!
ちゃんと効きます!
フルード漏れもありません。
直りました!効くのが当たり前のブレーキが効いてこんな嬉しかったことはありません。
この先ブレーキラインの修理はほぼ無いと思いますが、今回は大変勉強になりました。
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