ハンダの音質2 ビンテージ・ハンダを試す。
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今までハンダは必要悪で出来るだけ使わない方が良いと信じていました。
考えが変ったのは、音の良いハンダ・ゴールドニッカス101(以降・カス)として使っていた物が私にはとても音が良くない事が一連のカーオーディオチューンで分かったからです。
ホームセンターにも売っている安値のオーディオ用ハンダを購入して確認するとカスと違って劣化感が無く良い音に聞こえます。
手持ちの古いハンダもチェックしましたが殆どカスよりも全然いい音でした。
カスとは別の高価なハンダにも興味が湧きましたが、それよりも今は売られていないビンテージのハンダに興味が出て来ました。
ビンテージケーブルで有名なウエスタンケーブルが現行の6Nや8Nと比べても遜色無くそれよりも自然で味のある音が楽しめます。
なら、ビンテージハンダも今のハンダには無い魅力的な製品が有るのではと考えました。
ビンテージハンダをネットで検索するとオークションでも色々出品されている事が分かりました。
2
しかし何が良いのか分からないので手頃な価格の物を落札。
出品者は他にも色々ビンテージハンダを出品しておられ、こちらの好みを伝え複数見繕ってもらいました。
数日後そのハンダが届きました。
4種類が届き早速テストします。
A GARDINER ROSIN CORE 1940年代 アメリカ製
B Nassau AT-7076 Rosin core 1960年代頃 アメリカ製
C KESTERアールデコ赤缶_Plastic rosin 1930-40年代 アメリカ製
D ERSIN Multicore 1950年代初期 イギリス製
と値段の安い順です。AとDの価格差は2倍です。長さ各5インチ分を購入
諸経費込み費用は約2,800円でした。
これでもかなり割高では有りますが良い物が見つかれば安い物です。
チョット良いケーブルを買っても1万円はしますからね。
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個々のはんだの先入観を持たない様
品番を伏せて聞き比べまをしました。
事前の音の傾向も知りません。
期待でいっぱいですが聞き分け出来るかも心配です。
自宅のオーディオでテストです。
最初に聴いたハンダの第一印象は現行のハンダとはやはり違う音です。
次に聞いたのも良く似ています、一通り簡単に聴くと全体にハイ上がりの傾向です。
現行のハンダとも聞き比べながらソフトを替え色々聞き比べました。
どれも個性が有り違いがよく分かります。
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ハンダを短く切りたくなかったので、この状態にして試聴です。
各特長
① 響きが現行品と異なる良さがある 声のトーンがやや低め 大人しめのサウンド
② ①よりより多い響き 音が重厚 メリハリのある音で明瞭
③ 音詰まり感があり抜けが良くない ハイ上がり感の強い音 広がりのある音
④ 響きの良い音 歌のテンポの速い ハイ上がり傾向 中音域の音が低い
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ちなみにこの様に繋いで音を確認しても音に違いは有りませんでした。
結果
②が一番気に入りました。
1位②Bの Nassau AT-7076 Rosin core 1960年代頃 アメリカ製
ウエスタンケーブルにはこのハンダが定番の様です。
声に品がありとても良く聞こえます、解像度も申し分ありません。
2位①Cの KESTERアールデコ赤缶_Plastic rosin 1930-40年代 アメリカ製
3位④Aの GARDINER ROSIN CORE 1940年代 アメリカ製
2位3位は現行のハンダでは無い良さが有りますがバランスがハイ上がり傾向で
ギターアンプには良いのかもしれません。知らんけど・・・。
4位③Dの ERSIN Multicore 1950年代初期 イギリス製
最下位位が一番高価なハンダでした。カスの音に近くカスと比べるとカスよりは良い音でした。
以前想像していたビンテージオーディオそのもので音が抜けきらない古い音と言った感じです。
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素手でハンダをとっかえひっかえしていたらハンダをつまんでいた指がヒリヒリ痛くなってきました。多分体に良くない物質が含まれているのだと思います。
手袋をして作業を続けました。
カメラレンズでも写りの良い昔の放射能レンズ同様に優れた物には毒が有るのかも知れませんね。
7
複数入手してテスト比較する事でより良い物を見つける事が出来ました。
Nassauのハンダに求めていた音が有ったと言う感じです。
本当はもう少し濃い音だと良かったのですが、声がお上品な感じも面白そうです。
8
お上品ですね。
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