柿崎攻略考察１　１－２コーナー。

Ｒ－Ｓｐｅｃ柿崎の１－２コーナーは、人様が走ってるところをパドック側から見てると、こんなふうに見えます。ほとんどセオリー通りの、このコースでは比較的大きなＲを描く大きなコーナー。
したがって攻略としては、進入はアウトぎりぎりから入って、コーナー頂点にあるクリップでボトムスピード、舵角最大となり、そこから徐々にアクセルを開けながらステアリングを戻していく、というシナリオが思い浮かびます。

コース上から見ると、こんな感じ。

ここでタイムを詰めるポイントがあるとしたら、ブレーキをどこまで詰められるか、とかそーゆー発想が出ます。赤い棒を横に置いたあたりまでが、止めるブレーキの領域と思ってください。この先は旋回区間です。

ブレーキを詰める方法としては、どんだけ強く瞬間的にブレーキを踏んで制動力を最大にして、「曲がれる速度」に落とすまでの距離を縮めよとするのがその狙いです。結果としてアクセル全開区間を長く取れる、トップスピードを長く維持できるので、ラップタイムが上がる、という理屈。
だけど、どっちかというと「曲げるブレーキ」を上手く使えるようになると、曲がれるスピードが上がります。コーナリングスピードが上がれば、当然ブレーキが必要な時間も短くなります。こっちのやり方のほうが、全体としてのタイムアップにつながります。

ところが、実際の柿崎は、第一第二複合コーナーと言う通り、こんな感じです。１コーナーのほうがキツくて、２コーナーのほうがゆるくなってます。
赤いラインは上と並べ変えていません。

上のようなイメージで進入しようとすると、思ったよりＲがキツくて舵を切りすぎ、どアンダーを出したりしやすくなります。

コース上の視線で、こんな感じ。
一番上のようなカーブと見間違えやすいです。赤いラインも、ぱっと目正しそうに思えてしまい、クリップを頂点に取りたくなります。
でも、ひとつ上の通り、クリップにつくことはできなくなりますし、どんどんラインがふくらんで大回りになります。

正解は、たぶん、こう。２つ上のラインよりも、Ｒがゆるやかになります。アクセルも開けやすいし。
で、このラインに乗せるためのシナリオを組み立てていきます。

したがって、クリップはここになります。
１コーナーのところにはパイロンが立ててあるので、このパイロンぎりぎりをかすめて行く感じです。余裕があれば、縁石も踏んで行きたいところです。

コーナー進入の視線は、こうなります。
全開ブレーキは意外と短く終わって、早い段階からブレーキを残して旋回に移ります。クリップに向けて徐々にスピードを落として行くことで、フロントのグリップが抜けないようにするので、ターンインの瞬間はけっこう車速が残ってます。
速い速度で入って行けることがわかってくると、ブレーキを詰めるのは難しくなくなっていきます。

クリップを少し過ぎたところが、ボトムスピードになり、ロール最大になり、舵角も最大になります。ぐいっと向きを変えることができれば、どんどんアクセルを開けて行けます。