アナログTVアンテナの取付

K12中期マーチのメーカーオプション･シンプルナビに、アナログTVアンテナを取付します。
すでに完全地デジ化されている今頃なぜ？という理由は･･･
このナビに標準装備のFM-VICS受信機能がなぜかCDを聞いている時しか機能しない仕様となっているのですが、アナログTVアンテナを接続すると常時機能するようになるのです。

画像は取付後(フロントガラス右側)です。

シンプルナビのアンテナコネクタへの接続には、日産純正部品の他にトヨタ車やイクリプスの「アンテナセレクター」が使用できます。
アナログTVアンテナを取り付けずにラジオアンテナ端子(JASO)から分岐させてアンテナセレクター端子に入力できる部品も存在するようですが、今回は今後の拡張性も考慮し、普通にアナログTVアンテナを取付することにします。
それでこのアンテナセレクターですが、当然新品は高いので、中古のトヨタ純正部品(08544-00480)を入手しました。この部品はフロントガラス左右上部にアナログ・デジタル各1系統ずつ取り付けたアンテナからの入力を1つのコネクタにまとめる役目をしています。
今回はデジタルアンテナは使用しません。2本あるアナログアンテナ線のうち1本(左側用)には「ATV/VICS」タグが付いており、FM-VICS電波はこちらで拾うようです。

アナログTVアンテナはイクリプス用(と思われるもの)のフィルムアンテナを1枚入手。真ん中のダイヤ型のパターンはGPSアンテナ用で不要なので切り捨て、残りの部分の2系統アナログもフロント左右に振り分けるため切り分けました。
フィルムアンテナの取付方法はイクリプスのHPにある、AVNシリーズの取付説明書を参考にしました。2005～6年頃の、まだアナログTVが生きていた頃の製品の説明書が最も参考になります。
なお、トヨタの08544-00480は中古で1,000円(送料込)、フィルムアンテナは未使用品で1,200円(送料込)で入手しました。

アンテナ取付側の端子(給電部)は薄い銅板でできているのですが、中古品の為折り曲げ部がかなり弱っていて、前回の取付に使用されていた両面テープを剥がす際に4箇所中3箇所がちぎれてしまいました。
アンテナのようなデリケートな部分でこのようなことをしてよいのかわかりませんが、ちぎれた箇所はハンダ付けで修復しました。ちぎれた銅板が紛失した箇所は、代わりに適当な銅線を使用しました。

取付時に支障がある内装パネルをいくつか(フロントピラー内張り、インストルメントパネル上面等)外します。
アンテナセレクターのコネクタをシンプルナビに接続し、黒線をアースします。セレクターボックスは適当なところに取り付けます。
先日のバックカメラに続きアンテナセレクターを接続したことにより、シンプルナビの背面のコネクタ類は全て埋めたことになります。

フィルムアンテナはイクリプスの説明書に従い、霧吹きで水をスプレーしながら貼付します。
雪の日に作業したためガラスに付いた水滴はほとんど外側のものです。

アース端子は、ピラー内側の塗装面にアースシートを貼り付けて、その上に両面テープで給電部の銅板がアースシートに接するように取り付けます。
専用のアースシートは当然持っていないので、代わりに(効果の程は？ですが)台所の水回りのすきま用アルミテープを使用しました。

フィルムアンテナが乾いて固定された後に、アンテナ給電部を取り付けます。

あとは内装パネルを元に戻して完成です。
シンプルナビは常時FM-VICSが受信され、渋滞情報の矢印等も表示されるようになりました。