終戦記念日

今日は太平洋戦争が終結して６９年です（正確には降伏文書調印が９月２日ですね）。

自分は自他共に認める海軍オタですが、やはり戦争は人道にもとる行為なので基本反対派です。

太平洋戦争が日本の侵略行為だったとみなされますが、自分は日本が外交的に孤立し、外交的圧力に耐えきれずに暴発したのが原因とみています。

ドイツとイタリアと三国同盟を結んでいたろ？…と言われそうですが、太平洋戦争にドイツ軍とイタリア軍が参加したこともなく、逆にヨーロッパ戦線に日本軍が参加したこともなく、外交的に意味が無い事は明らかですね。

当時の日本の置かれた立場：ドイツはヨーロッパ戦線で英仏相手に優勢でソビエトと中立を保っていて、日本もソビエトと中立条約で中立を保っていた。
よって対立の構図は独伊（日本は外交的支援）対英仏（米国は外交的支援）となっているが、日本の周りは太平洋にアメリカ、インド・マレーシアに英、インドネシアに蘭、それに国民党中国に囲まれた所謂ＡＢＣＤ包囲網の中にあり、孤立無援の状態であった。

資源の問題：当時、日本の資源調達の７０％は米英圏からの輸入で賄っており、経済制裁と言う外交カードを切られると必然的に資源不足となり、経済的に立ちゆかなくなるのは自明の理であった。


軍事力の問題：米国はハワイに太平洋艦隊、フィリピンにアジア艦隊があり、英国はシンガポール及びセイロンに東洋艦隊、オランダはバタビアにインド艦隊、これにオーストラリア海軍が加わり、主力艦の総数では日本海軍を上回る陣容であった。

日本の選択肢：①軍事力で包囲網を打開し、有利な条件で講和する。
②外交的に屈服し、譲歩する。
③ヨーロッパ戦線の情勢を観ながら、ひたすら耐えつつ、状況の変化を待つ。
結局は①を選択したわけですね。

外交的孤立に至った原因：①あまり知られていないが当初、国民党中国とドイツは軍事顧問の派遣や武器輸出など協力関係にあったが、日独伊三国同盟が締結されるとアメリカにシフトし、味方につけると、日本に圧力をかけるに至った。

②日本は英国と長年に亘る関係があったが優勢なドイツの支援勢力の削減のため日本の同盟脱落を画策した。

やはり日独伊三国同盟が根本的な要因と思われます。

自分は勿論、戦後生まれですがあの莫大な人命を賭した戦いが何だったのか、考えずにはいられません。