キングサイズパフェ…中編。

2時間半かかってやってきた舞鶴。
テンションだけがあがる中、奴がやってきた。

・水 3つ
・やたら長いスプーン 3つ
・普通のスプーン 3つ
・取り皿 3つ

そして…

・キングサイズパフェ（\4000弱、六人前）


うーむ。僕は奴を甘く見ていた…。
僕だけが甘く見ていた。師匠と後輩は先を読んでいた。
僕だけがテンションがあがっていた。
見本から察するに大したことないだろうと思っていた。
テンションだけで乗り切れると思っていた。

他のお客さんは目を丸くしていた。こっちを見ている。
間違いなく、こう思っていたであろう。

「何してるんやろ、この子達は」
「男三人で、きしょっ」
と…。

僕達の前に降臨したキングサイズパフェ（六人前）
大まかに次のような層に分かれていた。

①生クリーム、ケーキ、フルーツゾーン
②アイス、プリンゾーン
③クッキーゾーン
④アイス、生クリーム、バナナゾーン
⑤ケーキゾーン

とりあえず、写メ！

でも、
何故、僕はパフェを見上げているんだろう…。
何故、パフェにケーキが5個も刺さっているんだろう…。
何故、こんなに注目を浴びているんだろう…。

店の外を通る女子高生も、こっちを見て笑っている。
それを見て、僕は更にテンションがあがる。
数分後、戦力外通告を受けることも知らずに…。

先に言っておきますが、

僕は…

生クリームが…

あまり好きではない…

ご飯を食べた後とはいえ、
通常よりも小さいサイズのパフェですら、食べ切れずにリタイヤした経験がある。
生クリームは重たい。キツイ。単体では本当にキツイ。意味分からない。

しかし！

「食べましょか！」
一人だけハイテンションのまま、僕達は昼ご飯を食べ始める。
キングを上から攻めていった…。