MINIの試乗を終えて間もなく日も傾いて来る時間。
今日は廻れてあと一軒ってとこか・・・どうする?
マツダロードスター・・・は試乗したいけれど
今回のテーマからするとちょっと予算オーバーだしなあ。
今朝どこ廻るかシミュレーションした時
気になる車があったんだけどなんだったっけ・・・?
そうだ!チンクだ!
ある意味、私にはMINI以上に敷居の高いFIATディーラー。(笑)
検索して初めて訪れた宇都宮のFIATディーラーはどうやらFIATのみならず
フェラーリ・マセラティ・ランチア・アルファロメオ・アバルトなどのディーラーも兼ねた
イタリア車を総合的に扱うディーラー(代理店?)のようです。∑(゚◇゚///)
出迎えてくれたカジュアルでカッコイイ営業さんに
「チンクとパンダを検討したいんですけど。」と申し出ると
彼の目の色がちょっと変わり、ニヤリと一言・・・
「パンダは隠れた名車ですよ。」
まずはチンクエチェントから。皆さん車名の由来分かってますか?
伊語のチンクエ(5)・チェント(100)でFIAT500ですよ。(ウンチク)
さて、街中でも割とよく見かけますが、改めてこうしてみるチンク。
オールドミニと似て非なるものになってしまった感のあるMINIと比べると
こちらはオールドチンクをそのままアップデートしたかのようなコンパクトさ♪
拾い物の画像で比べてみるとそれでもかなり大きくはなっているんですけどね。
それでもよその家(BMW)に貰われていったMINIに比べると
いかにも本家純血の育ちの良さを感じるのは私だけでしょうか?(爆)
インテリアもお洒落!写真では見たことありますけど
実際に座ってインテリアに触れてみて、その世界観に思わずうっとり♪
オサレ過ぎてオッサンには気恥ずかしく感じるかと思いましたが
少なくとも私に関してはそんな事はなく、すっかり気に入ってしまいました。
こうして比べてみると・・・やっぱMINIはもうドイツ人なんだと再認識。(-_-;)
頑張ってカジュアルに装っても、どこか理詰めで堅苦しい。
オサレが板に付いてないんだよ!
(・・・すべて私の勝手な論評です。)
試乗させてもらったのは
TWINAIR LOUNGE。2,570,400円。
500のラインナップにはこの下に
TWINAIR POP(2,268,000円)と
最廉価の
1.2 POP(1,998,000円)があります。
LOUNGEと
POPの差はアルミや内装など装備品の差。
TWINAIRと
1.2というのがエンジンを表しています。
試乗したTWINAIRというのは2気筒0.9Lという小さなエンジンをターボで過給した
今はやりのダウンサイジングターボユニットです。(2気筒で「ツイン・エア」)
排気量は小さいですがNAの1.4Lに相当するそうで1.2Lの上位ユニットになります。
このツインエアユニット。以前からどんな乗り味なのか興味があったユニットです。
たまたまですがツインエアの試乗車に乗れたのはラッキーでした。
そして500のもうひとつ特徴的な機構がトランスミッションの
デュアロジック。
また呼び名は違いますが、要はAGSやASGと同じシングルクラッチATですね。
前置きが長くなりましたがここからが本番!試乗スタートです。
キーシリンダーを捻り(スタートボタンじゃない!)エンジン始動。
いかにも2気筒らしい。パンチのあるエンジン音!!
バイクっぽいというか、作業用の汎用エンジンっぽいというか・・・
とにかく乗用車っぽくない!ビート感にあふれたエンジン。
思わずこれだけで頬が緩んでしまいます。(*^。^*)
そしてデュアロジックのシフトを手前に引いてスタート。
・・・後から調べたところによると、500のデュアロジックも
UP!のASGと同じく擬似クリープの無いタイプらしいのですが
何故か特に苦労することなくスムーズにスタートできました。
私がシングルクラッチATの運転に慣れたのか・・・
あるいは微妙なクラッチミートのセッティングの差なのかもしれません。
少しだけオートモードで走行し、スズキやVWと大体同じと分かった後は
マニュアルモードで積極的に走りを楽しみます。するとこれが・・・
めちゃ楽しいやんけ!!
なんじゃこりゃ!?∑(`ω´)。
この走りの愉しさをどう表現すればいいのか・・・ノスタルジック?プリミティブ?
敢えて例えるなら、二昔前のMT軽トラを運転する時の愉しさみたいな?(爆)
(今の軽トラは随分良くなっているらしいので分かりません。)
ツインエアユニットの独特の鼓動を感じながら
適切な位置に仕立てられたシフトレバーを手前にクリック。
軽くアクセルを抜いて待つと、まるでデュアロジックが
ガションとシフトチェンジする様子が伝わってくるような・・・
これまた私の勝手な感想ですが、ドイツ製のUP!のASGと比べると
ただシフトチェンジするだけで楽しい、
エモーショナルな何かがあるんですよ。
一つにはシフトレバーの位置。両車ともパドルシフトは無いのですが
500のシフトレバーは高い位置に有って自然と手の届く位置に有りますが
UP!のシフトは床に近く、シフトチェンジの度に手を伸ばさなければならない。
・・・自ずとめんどくさくなってオートモード任せになってしまう。
また、シフトパターンも、UP!の
「押してシフトアップ・引いてダウン」に対して
500のシフトはクルマの動きに対して自然な
「引いてアップ・押してダウン」です。
いや、これは大収穫でした♪
乗ってみたい車ではありましたが、こんなに楽しい車だったとは。
試乗した今となっては、多少予算が嵩みますが500は1.2Lではなく
ツインエア&デュアロジックで乗ってほしいと断言します!
もう一台のPANDAは残念ながら試乗車が出払ってしまっているとの事で
ちょうど洗車中だった展示車だけ見学。
PANDAの国内販売はEASYのワングレード。2,138,400円。
ツインエア&デュアロジックのシステムは500と共通なので期待できます。
4ドアで重心が高いので軽快感では500に一歩譲る・・・との事ですが
数値で見てもそんなに変わらないので、こちらも愉しい走りを見せてくれるはずです♪
営業さんお勧めのPANDAの見どころその1。
後席ウィンドウの手動レギュレターハンドル。(爆)
営業さんお勧めのPANDAの見どころその2。
よく見ると
「P・A・N・D・A」って書いてあるトリムのシボ。(爆)
さて、クルマも見せてもらったしカタログも頂いて、検討してきますと言うと
私は何も予備知識なく来店したのですが、500・PANDAの二台とも
間もなくマイナーチェンジを控えている(済ませた?)時期との事。
「在庫車であればお値段の方もかなり頑張れますよ!」
!!!( ̄◇ ̄;)
「すんごく気に入って」「お買い得で」「即納可能」・・・
スイフトの車検通さないで乗り換える条件が整ってしまったぞ?
どうする?さあどうする!?