5代目クラウンのパレード用オープンカーです。
1977年式MS100中期型4ドアハードトップ2000スーパーサルーンがベースです。
トヨペットサービスセンター(後のトヨタテクノクラフト→トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)によって150台製作されたうちの1台で、(車検を取れば)公道走行可能な現存車両はこれ1台と思われます。
搭載エンジンは直列6気筒2000ccキャブレターのM-Uでフロアシフトの4速ATです。
走行距離は実走行約19000kmで、どこに眠っていたんだという極上個体です。
ラジオアンテナはガラスアンテナが標準ですが、リアガラスが無いため、アンテナは左リアフェンダーに装備されています。
メーカー直系の特装部門が手掛けただけあって切断面の処理が丁寧です。
ロイヤルサルーン用グレードエンブレムやリアフェンダーに王冠マークが装着されるなど、ベース車より外装がグレードアップされています。
エアコンは税金の関係上、3ナンバー専用となるロイヤルサルーンを除きオプションとなっており、このクラスであれば装着するのが一般的でしたが、当車は用途上不要と判断されたのか非装着となっています。
当車は茨城の中古車販売店の在庫車両で、530万円で販売中です。
私も以前、知人が所有する1979年式MS105クラウンをじっくり拝見させていただきましたが、この年代の車は防錆性能が低く、雨ざらしで屋外に放置すればすぐ錆びますし、部品の耐久性も今と比べたら全然低いので良好な状態を保つのは本当に大変です。
車両の希少性と、極上コンディションの旧車であることを考えると妥当な金額だと思います。
初代ガリューです。
光岡のレトロ調高級セダンとして1996年に登場しました。
初代はクルー・サルーンがベースで、1999年にY34セドグロベースの2代目(ガリューII)登場後も車名をガリューIに変更し、サルーン系が廃止される2002年まで販売されています。
クルーは5ナンバーサイズですが、ガリューはレトロ調外装パーツにより全長、全幅が拡大され、3ナンバー登録となります。
グレードはデラックス(クルーLXサルーンベース)で、スタンダード(同LSサルーンベース)も設定されていました。
また、ボディを延長したリムジン仕様が設定されたほか、特注でタクシー向けに営業車ベースのLPG車もごく少数生産されています。
当車は新車時からの2桁ナンバーが継続されており、ガリュー専用デザインのアルミホイールがオプション装着されています(標準はスチールホイール+ハーフキャップ)。
ボディカラーは基本的にクルー純正色となりますが、当車はクルーには無いクリーム色で、同色車を複数確認していることからガリュー専用に設定され、光岡の工場で塗装されたと思われます。
トランスミッションは4速ATですが、5速MTも選択可能です。
ウッドパネルはガリュー専用で、センターコンソールからメーターパネルまで広範囲に装着されています。
ホーンパッドのNISSANロゴには上からMITSUOKAロゴのステッカーが貼られています。
内装は標準だとクルー純正の布内装ですが、当車はオプションでガリュー専用の革内装が選択されており、シートだけだなくドアトリムも革張りとなります。
130系クラウンセダン後期型です。
3ナンバー車でフロントグリルの形状から1991~1993年型です。
フリートユース主体のセダンでパーソナル色の強い白色塗装は珍しいです。
2桁ナンバーが継続されており、下4桁は画像編集で消したみたいになっていますが実は物理的に隠されています。
東京オリンピックのオフィシャルカーとして使用された80系ヴォクシーです。
後期型でグレードはハイブリッドZSです。
モデル末期の2020年以降は3ナンバーのエアログレードに統一され、ネッツ店独自エンブレムもトヨタCIに変更されています。
オフィシャルカーはスポンサーであるトヨタからHV、EV、FCV等電動車を中心に約3700台が提供され、終了後はラッピングされたまま中古車市場に流通し、事実上オリンピックグッズと化しています。
参加者の皆様お疲れ様でした。
今回も珍しい車両が多数参加しましたが、1台1台をじっくり見ることが出来ず、この車もっとちゃんと見ておけば良かったというのが多数あります。