暴走タコメーターの修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
先日購入した71マークⅡ、幾ら程度良と言っても、流石に30年間の疲労は出ています。
塗装に輝きが無くてもテールランプに水滴が付いていても「見なかった」フリは出来ますが、一番目につく箇所がこうだと無条件に悲しくなります。
恐らくは、指針が「タコ踊り」した挙句振り切って引っ掛かって幾星霜・・・という運びでしょう。
ボディよりも先に直しましょうw
2
計器盤の取り外し方法
ネット上でも意外と出ていないので、おぼえ書き程度に記述しておこうと思います。
まず、最初にチルトステアリングを最低位置に下げてください。
画像のカワサキ色の矢印のビスを全て外すと、警告灯が並ぶメーターカウルが外れ、計器盤本体を固定するビスに辿り着けます。
あとは計器盤を固定する4本のビス・3本のコネクタを外し、盤本体を手前に引っ張るだけ。
正直、拍子抜けするくらい簡単に外れました。
一番難儀する予定だったメーターワイヤの取り外しですが、オス側がボデーに固定されており、そこに計器盤の”メスが自ら刺さりに行く”・・・という設計でした。
以前、キャリイのメーター取り外しをした際は、抜いたワイヤが刺さらずに、手も入らないのでイナバウアー状態になって手首から血を流してようやく付けた。。。という悲惨な状況がウソのようです。
インパネを外さなければ計器盤が付かないような車種も有る中、大変良心的ではないでしょうか。
3
外した計器盤。
赤丸のビスがタコメータユニットを止めているビス、カワサキ色の風防を固定している爪を全て外せば「トコッ」とタコだけ外れます。
この画像だけで「ムムッw」と来た貴方は私と同類(爆
嬉しい事に”キンコン”(速度警告音)付きでした!
私の71ですが、63年6月登録の最終型ということでキンコンに関しては余り期待していなかったのですが、しっかり付いており良かったです。
オークションに出品されているメーターを見ても大体取り外されていたりするので、71でマトモにキンコン鳴る車両はそこそこ希少な気がします。
一応ですが、ソレノイド部分に注油し、12V断続でしっかり「キンコン」鳴きました。
120クラウンのような優しい音階ではなく、ハチロクと同じテンション上がる系の音階でした。
脱線
4
電気式タコメータの暴走は、本体のメインICが故障している事はかなり稀かと思います。
それよりも多いのが、基盤の半田不良で起きる接触不良による異常動作。
画像ですが、赤丸部分がパッと見でも分かる位の半田不良です。
「経年劣化」とかそういう問題じゃありません。
これでは動作不良を起こしても致し方ありません。
正直、こんな半田付けを製品にするメーカー等常識を疑います。
母校の専門学校の実習でこんな基盤を出そうものなら大目玉・即やり直しを食らいます。
中学の技術家庭科以下のレベルです。
中国製ならアレですが、「矢●総業」さんの製品ですよ?
見えない所だから手を抜いたんでしょうか。
どちらにせよ、真面目なメーカーだと思っていたのに大いにガッカリしました。
ムカついたので全箇所再ハンダです。
今は改心している事を心から願います。
5
で、折角なのでメーター風防を内側から拭き、同じ要領で組み付け。
意気揚々と車体に取り付け・・・エンジン始動!
キターーーー!!!
タコ踊りする事なく、落ち着いてただひたすらアイドル回転数を指示するタコメーター。
完璧に治りました!
AT車にタコメータなんて無くても良いのですが、やっぱり「有るもの」
は動いた方が何倍も気持ちいいですね。
結局、再ハンダだけで治ってしまったタコメーター。
他社旧車で同様にお悩みの方も、中古メーターを買う前に是非お試しください。
6
おまけ
71の速度警告チャイムについて。
意外と・・・というか、ネットに全く情報が無かったので。
中古で71買ったけどキンコン鳴らない・或いは既に外されており、別のキンコンを取り付けたいという方の為に。
71マークⅡのキンコン接続箇所はココ。
逆に、中古で買ったけどキンコン外そうか・・・なとど思っている方、どうか外さないで下さい。
ハチマル車に乗ってるクセにコレが鳴らないと魅力半減ですよ!
AE86のAT車で峠を攻めるようなものです(謎)
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