タイトルフォトはこの車を見付けた時の様子です。何年間も雨ざらしで捨てられていたのですよね、ところがこの車はフランスのDBが1955年のルマンの為に作ったワンオフのレースカーだったのです。早速当時の我が工房に持ち帰って来て全て修復しました。当時のルマンのレギュレーションは単座で良かったで運転席はちょうど真ん中に位置していたのです、そして空力を考えてテールは長く伸ばされていたのです。因みにこの車はルマン史上初のミッドシップレースカーだったのです。これがコックピットです。ボディはアルミで出来ていてその工法は当時の飛行機のヒューセレージの造りと同じなのが面白いですね。エンジンはルノーの水冷4気筒850ccですがアメリカのレースを走る為にレギュレーションいっぱいの1000ccエンジンを搭載し、4速のトランスミッションも5速にしました。これはルマンの後アメリカで走っていた当時の写真です。これは修復した後ラグナセカのレースに出場した時の映像です。初レースにも拘らずこのクラスで2位になる事が出来ました。