前回はシトローエンの戦前の5CVから2CV、11CV、AMI6、DS等を乗り継いだお話をしましたが、これらの車は古い事もあり、私自身のシトローエンに対する技術的なモノも低く到底エンジョイすると言うところまで行きませんでしたね。
乗っていてもひやひやで(汗)当然珍しい車だろうと悦に入って近場を乗り回すだけでした。
そのシトローエンが身近になったのは何と言っても1970年に発売になったGSでしたね。
DSに付いていたあの悪魔の様なハイドロニューマティクが2CVとの間を埋めるGSと言う比較的安い車に奢られて出現したのです。
早速出始めの1015ccエンジンのモデルを買い日本中を走り回りましたよ。
タイトルの写真は鹿児島まで走った時に霧の阿蘇草千里で撮ったモノでした。
この1015は夜走っていたら突然左に駐車していた車がライトも点けずに飛び出して来たのです、反対側車線に車が無いのを見て中央線を越えて事故を回避しようと思ったのですが何とその車は私の目の前でUターンをしたのです。
当然Tボーンクラッシュしてあえなく全損となりました。
実は飲み屋の前に駐車していた車を女将に言われて反対車線に移動しょうとしたのですよね。
当然ドライバーは酒を飲んでいるし・・・・・・直ぐに友達の保険屋を呼んで示談に持ち込みました。
乗り心地の良い後ろのシートだけは貰ってリビングで使って排気量が1220ccになってA/Cまで付いたモデルを相手の保険会社に買ってもらいました。
本当にこのGSは良い車でしたね、一つ問題が有るとすれば4000キロしか持たないブレーキパッドぐらいでしたね。
そして日本に居る時に最後に乗ったのはCXでした。
特に私のCXはフランスから持って来た試作モデルに近いモノでカタログにも出ていないゴールドでその未来的なデザインと相まって実に目を引くものでした。
5速ミッションにスライディングルーフ付の物でフランスのブローニュの森でフェラーリモンディアルを追い越しベターザン モンディアーレと言うCFに使われたものだったのです。
この車は意外と雨の日にハイドロプレーンを起こしやすかったですね、タコメーターもスピードメーターもボビン式でハイドロプレーンが起きると両方のメーターがくるくると回り楽しかったですね。
フランス仕様で助手席側にドアロックキーが無くて縁石の高い車道に停めておくと縁石よりドアが低くなり開かなくなってしまうのですよね、こうなるとニッチもサッチもいかなくなるのです(汗)。
この当時私は神奈川県の大和市でバイク屋をやっていましたがこの街はヤクザの多い街でこの街で外車に乗っているのはヤクザかバイク屋と言われたものでした(笑)。
この車を最期にアメリカに移住して新しくアメリカで楽しいフランス車の歴史を重ねていく事になります。
アメリカ編は次回に。
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Posted at
2016/07/06 09:00:25