今も毎日暇があれば構造画をしこしこ描いています。コンピューターやCADで描いた絵はアートでは無いと未だに昔風にペンで描いているのですよね。流石にこの先いつまで描けるかと思うと作品一つ一つが大事なのですよね。先日とあるカーメーカーから同社の車の構造画を描いて欲しいと言う依頼があり、実車を見に行ってきました。この手のコミッションワークは非常に支払い金額が良いのですがあえて断りました。現代の車一般に言える事ですが作り手の心が見えないのですよね、ずばり美しくないのですよね。床一面に並べられたバッテリーなど描きたくもありません、しブラックボックスなども描きたくないのですよね。それに陳腐なエクステリアデザインなどは決してアーティストの琴線に触れる物でもないのです。現代の車造りには作った人の心や苦労が見えないのですよね。将来は構造画は全てコンピューターやCADで描かれたものだけになるでしょうがせめて私は手描きのアートを残したいと思っています。