ガソリン車では気にしなくても良いことですが、電気自動車そのものの出現期間も短く、ディーラーも十分にオーナーに伝えていない面もあり、自分なりに聞き回ったことを記載いたしました。
駆動バッテリー(リチウムイオン電池)は、電気自動車の心臓とも言えるものです。 高性能ですが、特性があり、取扱を誤ると寿命を短くすすることもあり、ガソリン車(鉛蓄電池)にはない注意点が必要で、オーナーとしての、日常必須となる新たな整備点があります。
1 保管
バッテリーは熱の変化に敏感で、高温も低温も苦手です。特に長時間の駐車(放置)するとき注意が必要です。
①外気温が49℃以上の場所に、24時間以上放置しない。
②直接日光の当たらないまたは熱源から離れた涼しい場所に駐車(保管)する。
③外気温が-25℃以下の場所に、7日以上放置しない。
2 運転
高性能なのですが、バッテリーのために大電流の負荷は、避けましょう。
①外気温が極めて高いときの運転には、注意が必要です。
②緩やかに加速(モニター電流100A以内)し、急激な加速はしない。
③ECOモードや適切な
速度(モニター電流20A前後)で走行する。
④足ブレーキを控え、
回生ブレーキを活用する。
3
充電
充電時も気温が関係します。特に高温時には注意しましょう
①外気温が極めて高いときは、充電を控える。
②運転後すぐ充電せず、車両とバッテリーが冷えるのを待ってから充電する。
③急速充電(40Aになることもある。バケツでコップに水を入れるような状態)は、最小限に控える。
容量空っぽもダメ(PHEVは自動制御)ですが、満充電も寿命を縮めます。
①満充電に近い状態で、繰り返し充電することは避けましょう。
②チョビチョビ充電もよくありません、お任せモードやキープモードは避けましょう。
②PHEVには、搭載発電機があるので、
チャージモードをうまく活用してください。
③普通充電(8A)で、ロングライフモード(80%充電)を利用する。
④電池容量テストは、容量0~100の動作をさせますので、必要がない限り行わない。
(検査入院で苦しませるようなもの)。
5長期間の保管
①容量50%以下にしておく。
②タイマー充電をOFFにしておく
③3ヶ月に一度、ロングライフモードで充電する。
④補助バッテリーは、別に保管し、鉛蓄電池用の充電管理をする。
以上気の付くままを記載しました。数値等不正確な面も多く、あくまでも素人の浅学、非才な拙稿です。ご笑読ください。
補足:SOCとは、「State Of Charge」の略で、「充電率」と呼ばれ、満充電を100%として、現在の容量の割合をパーセントで表したもので、半分残っていれば50%というわけです。
しかし、絶対的な電力量を示しているわけではありません。バッテリーの残存容量を直接測ることができないからです、直接計測できるのは電圧Vおよび回路作動時の消費(充電)電流だけです。
そこで、一般にバッテリーの容量は、計測できる電圧と電流および時間およびその他の必要な要素(温度等)から、演算して推測しているのが現状です。ご参考:
バッテリ残量表示
Posted at 2016/11/19 15:45:32 | |
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