恐怖体験

この方のように霊感はないのですが僕は子供の頃から心霊体験の話やTVが好きでした。
霊感が無いから好きなのかも...
誕生日が早いこともあり高校の夏、車の免許を取り夏休みが終わる頃に車を買いました。
行動範囲が広がり友達を連れては毎日どこかに遊びに行き、ある日心霊スポットに行かないか？と...
それから静岡県の中東部や山梨の心霊スポットなど殆ど（多分２～３０箇所）は制覇したと思います。

その中で数回ほど不思議な体験をしましたがその一つを紹介しようと思います。
これは今から１０年ほど前、まだ２０代前半のころの話です。
近場の心霊スポットはほぼ制覇していた僕等はどこか他にスポットは無いのかと仕事先の先輩に聞きました。
その先輩は静岡の御殿場の出身で地元にスポットがあると言うので数日経ってから友人４人で行ってみることに。

そこは御殿場の二○岡神社と呼ばれる場所で駐車場から鳥居を潜り階段を登って神社の境内へと行くのですが鳥居の左下には看板があり「この神社はこの辺りでもっとも古く霊気の漂う感があり～」なんたらかんたらと書いてあり霊感の無い僕等はノリノリ気分で境内を目指したのです。
周りには木々が生い茂り街灯の無い階段を懐中電灯で照らし時折、懐中電灯の電気を切っては「おぉ～！怖ぇ～」などとはしゃいでいました。
階段を登り右に行くと境内が見え左には手水舎（神社、寺院の境内に置かれている、参詣者が手や口をすすぐ場所）が見えました。
まず境内に行ったのですが月明かりが差し込み懐中電灯無しでもぼんやり周りが見える程度の明るさになってました。

みんなで「別に普通だね？これだったら他に怖い所は沢山あるよ」などという会話をしていました。

数分境内を見回しましたが飽きたので帰ろうとした時に先ほどの手水舎の横を通ったんです。
懐中電灯を持ってる友達が手水舎を照らしたその時です手水舎の天井に（しめ縄などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙）が一枚だけ揺れているんです。
紙垂は３０cmおき位で垂れ下がっていて屋根を一周しているのですが明らかに１枚だけ、しかも不自然に揺れているではありませんか。
風が吹いたのなら周りの紙垂も揺れるはずです。
しかし横の紙垂も周りの紙垂も微動だにしていませんでした。

４人とも同じ物を見ていたので顔を見合わせ「何で１枚だけ揺れてるの？」などと会話していました。

その時は、まぁ偶然だろうと家路に着いたのですが数日経ちその先輩に「この間、二○岡神社に行ってきましたよ。」
という会話になり先輩が発した言葉に身の毛がよだったのです。
なんと先輩は「水を汲む場所の白い紙が１枚だけ揺れてなかった？」と言ったのです。
なぜ知ってるのかと問いただしたところ先輩の奥さんが昔、その場所で肝試しした時に僕達とまったく同じ体験をみたいです。
とにかく地元では有名らしく後に僕がインターネットで調べた時も２ちゃんねるか何かで同じ体験談が書いてありました。