The Strong CHASER 　　その１　次は 強い高級車に乗ろう

２０代後半に２回会社を変えた。なんとなくバブルも続いていた。

９２年～９６年ごろはなにしろ忙しく、がむしゃらに働いた。若かったからね～。

給与も転職のたびにだんだん上がっていき、当時は残業代も青天井だったので、
そこそこ貯金ができた。
お金を使う暇も無く、土日はヘロヘロでクルマに乗る時間が少なくなった。

このプロジェクトが終わったら、いいクルマを買おう！！
４ドアハードトップが良いな～、サンルーフは絶対付けたい。
ローレルクラブＳ（Ｃ３３）か９０系マークⅡツアラーのダークグリーンが括弧いいな～っと
漠然と思っていた。

ローンは嫌いなので、とにかく６００万貯めて半分くらい使おうと目標設定していた。


９６年の秋の晩のこと、疲れ切って帰宅し、テレビをつけたら、かっこいいクルマのＣＭが流れた。



ブルーバード９１０をモーターショーで見たとき以来、背中に電流が流れた。

ダークグリーンの４ドアハードトップが鮫（メタルシャーク）と一緒に軽やかに街を走っている
ではないか。

『こいつだ～！！俺の次のクルマ！！』

そう、知らないうちにマークⅡ３兄弟がフルモデルチェンジして、１００系に進化していたのだ。
マークⅡやクレスタも悪くないが、チェイサーが良い！！

『強い高級車に乗ろう』，『３００万円使ったる！！』新たな目標ができたのでひたすら働いた。

年が明け、９７年１月の朝。

出社すると、当時の上司に呼ばれた。
『正月早々俺なんかやらかした？？』恐る恐る上司の下に行くと
『大阪の顧客でトラぶった。３ヶ月間大阪に応援に行って火消しをしてくれ』

会社の命令には従うしかなく、大阪に長期出張することにした。
クルマを買うことで浮かれていたから、バチがあたったんやな～　　（すでに関西弁）


《この話は折を見て続く》