目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
9月に実施したオイル交換では、WAKO'Sの高価なオイルと添加剤を入れたにもかかわらず、タペット音等のメカニカルノイズは改善せず。加えて、今後は故障を引き起こす可能性も指摘されました。
原因となる箇所は幾つかあるようですが、問題は部品の供給。まず入手が難しいだろうし、あっても高価だったりで、オーバーホールの道のりは容易ではありません。
それでも直して乗っていきたいので、ショップに相談したところ、社長のお知り合いにヨタハチのオーナーがいらっしゃるとのことで、エンジン部品について問い合わせていただけることになりました。
2
お願いしてから約2週間後、何とオーバーホール済みのエンジンが入手出来るとの連絡が!
エンジン1基、決して安い買い物ではありませんが、パブリカのオーナーである父にも相談、了承をもらい購入することにしました!
空冷水平対向2気筒、2Uエンジンはたまにネットでも出品されることがありますが、素性が不明だったり部品取りレベルのコンディションだったりで、自分のような素人は手を出せない代物であることがほとんど。
しかし、今回のお話のエンジンはヨタハチのオーナーズクラブ内で確保していたエンジンであり、ショップの社長のツテで運良く譲っていただけることになったのです。
シュラウドが赤いのは、エンジン載せ替え作業でオリジナルのエンジンと区別するために塗装してあるからとのこと。今迄、何台かのヨタハチに積まれ、稼働していたものなのでしょうね。
3
10月下旬に整備工場へ入庫。そちらの工場も社長が旧車のノウハウを持っていて、ヨタハチやパブリカの整備も出来ます。
エンジン本体は交換ですが、補器類はオリジナルの部品を移植してもらいました。
4
載せ替えは順調に行われ、11月上旬に引き取り。その際、久々に友人2名も乗せて運転してみました。
アクセルレスポンスはさほど変わりませんが、落ち着いたエンジン音になりました。20年位前はこんな感じだったと、調子良かった頃の思い出が蘇ります。
しかし帰り道、ちょっと気になるトラブル発生。アイドリング時、油圧警告灯がチラチラ点滅するのです。
実はこの現象、昨年から夏場に度々発生していました。この対策としてオイルの粘度や銘柄を変えてみたりしてたのですが、今は15W-50のまだ新しいオイル。
こうなるとオイルのせいではなく、油圧警告に関わるエンジン部品側の不具合でしょう。装着されている部品はオリジナルのエンジンから移植したオイルプレッシャースイッチ。これが経年劣化したのではないかと…。
5
でも念のため、勿体ない気もしましたがオイル交換を敢行。プロステージS、自分としては高いオイルなんだけど、不具合の検証のためには仕方ない。
で、交換後も症状は変わらず。やはり部品の劣化が確定。整備工場に部品の手配と交換を依頼しました。
幸いなことに、オイルプレッシャースイッチはクルマメーカーを問わず様々な国産旧車で使われている型番の部品なので、入手は容易だったようです。
6
先週の土曜、再び整備工場へ行き、オイルプレッシャースイッチの交換をしてもらいました。
油圧を感知する部品であれば、外した際にオイルが多量に漏れ出すのではないかと考えてましたが、そんなことは無くあっさりと付け替え完了。
走行してみたところ警告灯は点灯せず、完治しました。
バルボリンとかカストロールとか、オイルとエンジンの相性が悪いのかと疑っていたのは自分の見立て違いだった。オイルのせいにしてゴメンナサイ…。
7
これがパブリカの「油圧警告灯用」のオイルプレッシャースイッチ。何せ55年前の部品ですから、むしろ良く頑張ったと思います。
購入したエンジンに装着されていた部品が使えれば問題なかったのですが、それは「油圧計用」のセンサーなので流用出来ず。
新品の部品が装着出来て良かった。
8
数か月前には思ってもみなかったエンジン載せ替え。
今迄あまりトラブルが無かったパブリカとしては過去最高の整備費用となってしまいましたが、満足出来る結果となりました。
ショップの社長からは、冷間時の暖機と慣らし運転をするように言われてます。
現在83,490キロ。これからも大事に乗らなくては。
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