さてさて,OBSである。
OBSはオープンソースのフリーソフトウェアで,RECentral同様,ゲームのビデオストリーミング配信や録画を可能にしてくれるのがポイントだ。まずは,OBSを導入し,OBS上でAVT-C875を使えるようにするところまでを,順を追って解説していきたい。
なお,前編の続きということもあり,Twitchのアカウントはすでに取得済みという前提でいくので,この点はご了承を。
(1)OBSのダウンロードとインストール
OBSは,OBS公式Webサイトで配布されている。Windowsユーザーは迷わず[Windows 7/8]ボタンをクリックしてダウンロードしよう。原稿執筆時点ではバージョン0.651 Betaを入手可能だった。
OBS公式Webサイト 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
ダウンロードが終わったら,インストーラをダブルクリックし,利用許諾条件に同意する。これで,すぐにインストールが行われる(※“分かっている人”向けに残念なお知らせをしておくと,インストール先の変更はできない)。
最後の画面で「OBSを起動するかどうか」を尋ねるチェックボックスが出てくるので,ひとまずはチェックを入れたまま,[Finish]ボタンを押す。
セットアップウィザードに従うだけで,OBSのインストールが完了する 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編) 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編) 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
すると,OBSが下の画面のように立ち上がるはずだ。起動を確認できたら,いったんOBSを終了させておこう。
OBS,初回起動時。このままではまだ何もできないので,起動を確認したらいったん終了させておく 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
(2)Stream Engineのダウンロードとインストール
AVerMediaのStream Engineダウンロードページ(※一部抜粋) 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
OBSで――正確には「OBSなど,RECentral以外の配信ソフトで」――AVT-C875を使うためには,前編でも紹介したとおり,AVerMedia製アプリケーション「Stream Engine」が必要になる。
これまた前編で紹介したとおりだが,Stream Engineは,AVerMediaのRECentral配布ページで一緒に公開されているので,そちらから入手してほしい。筆者が入手したのは原稿執筆時点における最新版となるバージョン1.3.0.8βだ。
ダウンロードしたStream Engineは,先ほどと同じく,ダブルクリックするとセットアップウィザードが起動する。こちらも,とくにチェックしたり選択したりする必要はないので,画面に従ってインストールを済ませてほしい。
(3)OBSからAVT-C875を扱えるようにする
AVT-C875の接続方法は,もちろん,RECentralの利用時と同じなので,これは繰り返さない。あらためて確認したい人は前編を参照してもらえれば幸いだ。
接続が済んだら,今度はRECentralの代わりにStream Engineを起動する……のだが,ここには1つだけ罠がある。Stream Engineは「Skype」と相性が悪い。なので,Skypeが実行されている場合は,Stream Engineの起動に先立って終了させておこう。
Stream Engineの導入が終わって,再びOBSを起動。「ソース」欄は空白になっている 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
無事Stream Engineを起動できたら,今度はOBSを起動する。「ソース」と書かれた白い枠の中に何も書かれていないことを確認してほしい。
確認したら,その「ソース」の枠内で右クリック。「追加」というメニューがポップアップするので,その下にある選択肢から「ビデオデバイス」を選ぶ。選ぶと「名前を入力してください」と言われるが,ひとまずは標準の「ビデオデバイス」のままでOKだ。
「ソース」の白枠内で右クリックして「ビデオデバイス」を選択。その後にポップアップする「名前を入力してください」は,基本,[OK]ボタンのクリックでいい 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編) 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
ここまで進むと,デスクトップには「デバイス選択」ウインドウが開くので,ウインドウ上部にある「デバイス」のプルダウンメニューから「LGP Stream Engine」を選択する。それ以外は,とりあえず何も触らず,右下の[OK]をクリック。
「デバイス選択」ウインドウでは「LGP Stream Engine」の選択のみを行う 徳岡正肇の これをやるしかない!:簡単導入で低コストなゲーム実況システムの構築を目指す(後編)
すると,OBSのメイン画面下,先ほどまで空欄だった「ソース」の枠内に,「ビデオデバイス」というチェックボックスが誕生しているはずだ。ここにチェックを入れた状態で,Stream Engineも起動させておくと,OBSからAVT-C875を利用できるようになる。
なおStream Engineは,一度起動したら,あとは右下にある[閉じる]ボタンを押して,最小化してしまっても問題ない。
game:http://www.4gamer.net/
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2015/04/25 11:04:36