②フェラーリ(Museo Ferrari、Museo Enzo Ferrari、ファクトリーツアー) タイトル画像はマラネロ本社の位置。パガーニもフェラーリも後述ランボもモデナを中心にめっちゃ近所です。
夭逝した息子アルフレディーノさんを冠したエンジン展(Museo enzo)
中に入るとカテゴリーに分けて代表的なエンジンが並べられている。
アルファロメオから独立後の処女作、125Sに搭載される60度V型12気筒エンジン。
僕がリアルタイムでF1を楽しんだ頃のM. Schumacherが操るV10、049型エンジン。17500回転:1500HzのFからGの逝ってる上音を味わえる。V10しか持ち得ない独特の共鳴音と共に。
その前、A. prostがフェラーリ移籍直後操った美しいマシン641に搭載されたV12. 036型。個人的にはこの時代をもっと知っておきたかった。12気筒を15000回転レベルの高回転で回せた時代。
その前、ジルがそのテクニックで手懐けた126CK、ターボV6。バンク角120度で上にターボユニットを積んでも重心が高くなり過ぎず配管も節約。横幅も前の312Tなどに搭載されていたフラット12と比べてもコンパクトになっている。ファクトリーツアーでは期せずしてあのニキラウダ312Tの現車を見る事が出来たが、欲を言えばエンジンも拝ませて頂きたかったな。
市販車コーナー
テスタロッサのフラット12。兎に角ボリュームがすごい。
番外 museo ferrariにあったF140G、F12 tdFのエンジン。市販車では間違い無く最上に仕上げられた共鳴音を生む。
あと膨大な展示資料
1930年代市街地を走るモデナサーキット。アルファロメオ、スタンゲリーニ、マセラティが熱い時代。こんなに切磋琢磨出来れば優れたものが生まれる土壌としては充分だろう。
スクーデリアフェラーリを立ち上げ、アルファロメオのマシンに乗ってレースに勝ち、アルファロメオを売っていた頃。
こんなものも
ジャズの帝王マイルスの注文書(Museo Ferrari)
こちらは楽壇の帝王。
実際の帝王(パブラフィー朝イラン最後の皇帝)
いかに、という事がよく分かる。
畏れ多い車です。
1960年のアッセンブリーライン。
絶対何台かは落ちたと思う。
Mille Migliaが今の形ではなく純粋なレースであった当時はコーチビルダーも選ぶ事が出来た。そこで勝つ為に究極に軽量化されたバルケッタ型166が作られ、実際に優勝して166MMと冠して初の市販化がされた、記念すべき車。
写真を山ほど撮ったがきりがない。とりあえずかいつまんで。
常に時代の先端を走り続けてきた車の開発には多数のドライバーと技術者の実際の血と汗を必要としてきた。そこにはまるで国の歴史を見るようで、たまにはそういう事を思い出す事も必要だろう。
Posted at 2019/05/06 18:41:51 | |
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