@kazu@さん謹製、ブレーキマスターシリンダストッパ取り付け!
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
久しぶりのV35改造です
今回はブレーキ関連部品の改造ですよ!
先日、みんカラお友達の@kazu@さんのパーツリストをみて”おお!”と感動し、早速連絡を取りました。
すぐに作成していただけるということでお願いしました。
頼んで数日で届きました。早ーい!
ご自身での制作(ですよね?)という部品はとてもシンプルで美しい出来栄えです。ステンレス製です。
ずっしりと重い削りだし部品、素晴らしいです。
2
さて、この部品。
題目を見てすでにお分かりでしょう。
マスターシリンダストッパです。
通常、車のブレーキペダル~負圧サーボ(エンジンの負圧力を使ってブレーキペダル踏力のアシストをします~ブレーキマスターシリンダの一連の部品は、バルクヘッド(車室内とエンジンルームの間にある隔壁)をはさんで取り付けられています。
しかし、このバルクヘッドはいわゆる鉄板であり、それほど曲げに対する剛性があるわけではありません。
ブレーキペダルを思いっきり踏むとマスターシリンダー内のピストンを押しだしながらもバルクヘッドがしなって全体的に前方に押し出されてしまいます。
これがブレーキペダルの剛性感の無さにつながります。
このマスターシリンダーの”無駄な動き”を抑えるのがマスターシリンダストッパの役目です。
…最近の車のバルクヘッドは結構丈夫になってきており、いうほど大きくしならなくなってますが。
また、このしなり分を考慮してペダル踏み感のチューニングをやっているので、やみくもに剛性アップをすると逆に使いにくいもの(踏力に対してガクッと効きすぎてしまう)になるので注意が必要。
完成予想写真がこれらです。
他の方の写真を流用しています、すみません。
このようにマスターシリンダの先っぽを押えて動きを小さくするわけです。
@kazu@さんの作りの凄いところは、単にソリッドにマスターシリンダを抑えるのではなく、間にゴムを挟むことで”効きすぎ”を抑えるようにしていることがひとつです。
もうひとつが、その取り付け方のユニークさです、それは…
3
今までV35やM35ステージアなどで同様のマスターシリンダストッパを自作されている方はブレーキマスターが設置しているところとエンジンルームの間の隔壁部(オーナーならわかるでしょう)を踏ん張り点としてマスターシリンダにシャフトを伸ばして突っ張り棒としています。
これ以外の方法をとっている人を見たことはありませんでした。
ただ、このタイプの問題点は、隔壁自身がそれほど厚い鉄板でないこと(まあ隔壁が目的程度ですから)とシャフトを長く持つことでしなってしまうことです。ストッパーの目的からするとこれはあまり良くない。
しかし!@kazu@さんストッパーは全く違います。
力の受け点を写真上の丸の部分に置いているところが新しい!
ここのスクエアナットを入れ替えてしまうのです。
さて、このスクエアナットは何のためにあるか?
写真下を見てください。右側が車両前方になります。
このナットの反対側はホイールハウス内にあります。
御覧の赤丸の部分、サスペンションアッパーリンクの車両後ろ側の接続点を固定するボルトの受けのためにあります。
結構力が入る部分ですから、御覧の通り鉄板が何枚か重ねている部分です。
ここに共締めするわけですから、十分強度が期待できます。
取り付けはジャッキアップ→タイヤはずし→アッパーリンク後ろのボルトを緩めて→エンジンルーム側からスクエアナットをマグネットなどで取り出して→ストッパー部品に交換です
面倒くさい方はタイヤをはずさなくてもジャッキアップだけで何とか手が入ります。
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写真上:
取り外したスクエアナットとストッパ部品(勝手にマスト部と呼ぶことにしました)の比較。
マストには御覧のような穴が開いており、ねじが切られています。
削りだし部品なので強度もばっちり。
そのままスクエアナットが入っていたブラケットに差し込んで、アッパーリンク側からボルトを締め込んでいけばOK
精度が高いので、あっさり締めつけられます。
穴のずれなどなく、本当に気持ち良く取り付けできます
写真下:
マスト部取り付け完了!の図です。
…ここで気がつきました
というか、作業前にエンジンフードをあけてマスターシリンダを見たときから気が付いていました…
上記2番目の取り付け例写真と比較してみてください。
ああ!
マスターシリンダが短い!しかも圧倒的に短い!
普通ならマスト部より右側に結構飛び出すぐらい出っ張っているのに、かなり左に先端があります。
…でも慌てない慌てない。
マスターシリンダを固定するL字金具を反対側に向けて取り付ければ行けるんではないか?と、マスト部まで取り付けて判断することにしました。
しかし!残念なことにそう簡単には行きません。
金具を反対側に向けると長すぎてマスターシリンダ先端よりかなり食い込む位置に来てしまいます。
こりゃどうしたものかな。
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まだまだ慌てません。
改造部品を”さらに改造”すればいいわけです。
使うのは、どのご家庭にも1つはあるでしょう、写真のボール盤を使います。えっ?ないって?(笑)
写真は以前スピーカーアウターバッフル制作のときに撮影したので木くずが付いていますが、今回は金属加工用ドリルを使います。
順番にドリルのサイズを上げていき、最終的に8mmちょっとの穴を開けます。
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ということで、オリジナルのL字金具にある長穴の横にさらに追加でボルト固定用の穴をあけました。
もちろん、事前に位置合わせをして穴あけ位置にマーキングをして作業をしました。
ソリッド当たり防止用の丸型ゴムもオリジナルの反対側面に移動させます。
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で、取り付けました!
@kazu@さんの作りの良さがここにも見えます。
タダのL字金具では力を受けた時に曲げられる恐れがあるところを、三角の補強板を溶接することで対処しています。
本当にがっちりした作りなんです。
マストとL字金具の位置関係ですが、通常では写真手前側にL字金具を取り付けるのですが、今回はより剛性を上げることができるようマストより奥側に取り付けることにしました。
固定ボルトは裏側から締めこんでいきます。
こちらもマスト自身にねじ穴が切られているのでしっかり締めつけ出来ます。
それにしてもとてもシンプルで美しいでしょう!
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ということで、完成です!
遠目から見ると…全然目立ちません。
うれしいのかさびしいのか…(笑)
個人的にはあまり目立たないこういうパーツは好感が持てます。
効果は…
元々それほど踏みこみに対してシリンダーの動きがなかったので、”効果があるのかなあ、なかったらさびしいな”と思っていたのですが、どうしてどうして。
試走して、早速ブレーキを一発!
おお~!とてもシュアにかっちりブレーキが効きました。
いままでの感じで踏むとカックン…となっちゃいます。
こりゃヒールアンドトゥのときも少し踏み加減を変えないと…
見栄えといい、効果といいとても満足です
さあ、自分でやろうぜ!
…って、その前に気になる方は@kazu@さんにご相談を。
シリンダー長さ差の問題は近日中に対応してもらえるのではないでしょうか?
なんなら私が作業代行して、穴あけ作業をしますよ!
おそらくV35の後期型の一部だけの問題なんでしょうが…
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