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2019年11月15日

エクリプスクロスを代車で1週間乗ってみた

エクリプスクロスを代車で1週間乗ってみた
レビュー情報
メーカー/モデル名 三菱 / エクリプスクロス Gプラスパッケージ_4WD(AT_2.3_ディーゼル) (2019年)
乗車人数 5人
使用目的 その他
乗車形式 その他
総合評価
おすすめ度
3
満足している点 ディーゼルによる余裕のパワー。
ドアを閉めたときの包まれ感。
ACCの性能の良さ。(但し、一部不満有り)
足回りの安定度(普通に走る分にはアンダーにならずに路面トレースが自然)とロールが少ないコーナーワーク。
不満な点 ザラザラ路面を走ると、車内各所からビビリ音がしてくる。シャシーの軋みなどが殆ど無い分、ビビリ音が尚更気になってしまう。この辺は三菱クオリティということでご愛敬でしょうか。我が家のデリカD5も、新車当時から常にビビリ音がしていますから、そういうものだと思っておきます。
三菱クオリティといえば、内装のチリ合わせもちょっと甘いというよりも、設計者がビビっていて、かなり余裕を持たせないと作れないのだろうかと思わされるようなデザイン。例えば、ドアトリムとダッシュボードの隙間を見るとわかるのだけど、内装のクオリティが高いメーカーの車は、ミリ単位で合わせてきて、隙間もほとんどないのに、この車は、かなり大きな隙間を空けていて、最初に見たときは、正直なところ驚き以外の何物でもなかった。

ドア窓を開け閉めすると、開け初めの瞬間と閉まる瞬間にドアの内張がかなり大きく動く(たわむ?)のには驚いた。剛性などを求める場所ではないので不具合ではないけれど、内装がこんなにグニャグニャというのも、ちょっといただけない気がする。
ダッシュボードのパネル(ソフトパットのつもり?)も高級感はない。シボ加工をしているのに妙にプラスチッキー。
これなら、旧型デリカD5のようにはじめっから「プラスチックですよ」というデザインの方が潔くて好感が持てる。
余談になるが、ディーラーの店長から聞いた話では、新型デリカD5は高級路線にしたせいで、旧来の客の一部が離れてしまって、売り上げに響いているとのこと。
汚すことを前提にした内装バリエーションがあってもよいですね。
パワーウィンドウのスイッチが操作しにくい。操作しようとすると、ドアグリップが手首にぶつかって、手首を曲げて操作するので不自然な操作体制になってしまう。ドアグリップを、座席に座って自然な位置でつかめるようにしたせいなのかもしれないけど、運転中にドアグリップをつかむことはないのだし、位置を前後させてもよかったのではないだろうか。

せっかく黒いアルミホイールを着けているのに、ナットの色合わせをしていないので不自然。些細なことだけど、こういったところを詰めてほしい。
総評 乾燥重量で1,680kgというMクラスミニバンのガソリンモデル並みの重量かそれよりも重いが、それを感じさせないエンジンパワーは、ディーゼルによる最大の恩恵だと思う。
ノイズも車内にはそれほど入ってこない(あくまでもデリカD5と比較して)。むしろ、自動車を走らせている以上、外部の状況を理解するための情報として、ある程度の音が必要だと思うので、そういう観点から見ても、ノイズの処理はうまくできていると思う。
エンジンの吹け上りも、新しい三菱の2.2L(2.3L?)ターボディーゼルはフリクションなどを徹底的に見直したというだけあって軽やかな感触がある。
とはいえ、3,000回転くらいからは頭打ちなのか吹け上り感が乏しく、おいしい回転域はやっぱり1,500~2,500回転くらいの間なのだろうか。やっぱりディーゼルはトルクで走らせるエンジンなのだろう。
8速ATは、高負荷の時のシフトアップは変速ショックが殆ど無いのだけれど、1速→2速、2速→3速のシフトアップでは低負荷から中負荷の時の変速ショックは結構大きめで、煮詰め切れていないのだろうか。
エンブレ制御はかなり気持ちよくて、少しきつめの下り坂でも、速度制御しやすい。むしろ、エンブレが効きすぎくらいなので、速度制御がアクセルだけでできる点は好印象。
世間一般の車レビューではシフトアップについてのみ言及する人が多いけど、シフトダウンの制御もすごく気になる私としては、この8速ATと2.2Lターボディーゼルの組み合わせは、エンブレを使う場面で、その良さが出る気がする。山坂道を走るときなど、本当に重宝するし疲れなくてよい。ブレーキを使いすぎなくてよい点も、安全につながると思う。
エンジンレスポンスは、旧型デリカD5に載るディーゼルよりは改善されているものの、踏み込んでからやっぱり一息ついてからパワーが出てくるあたり、ターボラグの調整をもう少しうまくやってほしいと感じてしまう。
例えばだが、MBWのディーゼルモデルはアクセルに対するレスポンスがすごくよくて、これが本当にターボディーゼルか?と思わせられるほどダイレクト感が強いのに、三菱のターボモデルは一息ついてしまうので、加速したいタイミングに合わせて、アクセルで過給圧を調整するような走り方をしなければならない。
実は、私はAT車が余り好きではないのだけど、その最大の理由は、減速から加速に転じた瞬間のぎこちなさで、この車はその制御がよくできていると感じていて、新しいATになった最大のメリットと感じている。AT車の多くが、信号で停止しようと減速をかけている途中で加速に転じると、ATの動作にぎくしゃくした感触があるのだけど、この車にはそういった感触が無かった。
ACCは全車速対応なのだろうか(カタログなど見ていないからわからない)、色々と試してみたけれど、安定した動作で、不安を感じる部分もなかった(とはいえ、三菱自動車がACCを開発しているわけではなく、ブレーキサポートシステムと併せてACCの開発会社のおかげだけど)。ただ、ACCで追従している間の加速は、高速道路の加速車線で加速している時のような強い加速になるので、走行状況に合わせてじわっと加速させることなどもメニューに入れてもらえたら、より快適な気がした。

最後に、もしCセグメントSUVを買おうとなったとき、このエクリプスクロスGプラスパッケージのディーゼルモデルを競合他車と比較して、自分で買うかと問われれば、回答は「買わない」だ。
というのは、この車でなければ得られない何かがどこにもないから。
ディーゼルであることが求めるものであれば、マツダやBMWを始めとした欧州車がある。
CセグメントSUVなら、国内にはトヨタ、ホンダ、スバル、日産(デュアリスが無くなってしまったので、ガチで勝負するCセグの選択肢がないとは思うけど)、あるいはスズキといったあたりが出している車があるし欧州車も選択できる(最近は価格差があまり大きくないから尚更だと思う)ので、そちらに目移りするのではないだろうか。
ガソリン車に乗っていないので、総合的な評価という面では完全な回答にはならないけれど、少なくともこの車に300万円超の金銭を注ぎ込んで乗りたいかと言われたら、「いや結構」になってしまう。
調べて気が付いたのだけど、ガソリンモデルは2018年RJCカーオブザイヤーに選ばれているそうなので、もしかしたらガソリンモデルは全然違う感触なのかもしれない。

以上、ODOメーター725kmから1,210kmまで500km弱を走らせてみて感じたエクリプスクロスGプラスパッケージ・ディーゼルのレビューです。
項目別評価
走行性能
☆☆☆☆☆無評価
エンジンパワーは十分で、普通に走る分にはアンダーステアリングもないので、イメージ通り路面をトレースする感じ。
ただ、コーナリングの限界値は思いのほか低いのか、速度を上げ気味でコーナーに侵入すると、突然アンダーになって驚いた。路面温度が低くなっているせいもあるとは思うけど、突然アンダーになるので予測できなくて怖い。もう少し、「これ以上突っ込むとアンダーになるよ」という感触が欲しい。
ATの設定の違いだと思うが、エンジンのダイレクト感は強めに感じられる。同じエンジンと8速ATの組み合わせは、新型デリカをオフロードコースで走らせたことしかないが、かなり印象が異なる。
その一方で、エンジンにターボラグがあるので、せっかくの8速ATを活かしきれていない気がする。
乗り心地
☆☆☆☆☆無評価
足回りは固め。クーペスタイルSUVを標榜するだけある。ただ、サスペンションのストローク不足なのか足回りを締めすぎなのか、路面のギャップ(マンホールのような凹み)を超えるときの衝撃が強い。車体が大きく揺さぶられるので、改善の余地ありだと思う。
シートは硬めでタイトなデザインだけど、サイドサポートが少し柔らか目なので窮屈感はない。この辺りはゆったり乗るデリカD5とコンセプトが違っているから、これでよいのだろう。
積載性
☆☆☆☆☆無評価
トランクルームは必要にして十分。
ただ、高さが無い分、あれこれ詰め込もうとするとすぐに一杯になってしまうかもしれない。
積み重ねるようなことが無ければ大丈夫といったところだろうか。
積み込みの時に荷物を持ち上げる高さがかなり高めなので、重いものを積み込むのは重労働。
燃費
☆☆☆☆☆無評価
市街地走行で12km/lくらい。悪いときは10km/lくらいになる。
市街地のカタログ値で11km/lとなっているから、結構よいかも。
郊外のバイパス道路や高速道路を流していると、18km/lくらいまで伸びる。
何年か前の燃費偽装があったせいなのか、三菱車は燃費に対してかなり保守的な数値を出してきていて、実燃費の方が良かったりするのではないだろうか。
給油1回目346.9km/28.52L=12.16km/l
給油2回目(返納直前)66.9km/4.14L=16.16km/l
2回目給油は、郊外のバイパスや土手の上の平坦な道をゆったり流した後なので、かなり数値がよい。
参考までに、リファイン前同型式エンジンを積む我が家の旧デリカD5は、平均11km/lくらい。市街地で9km/l、郊外から高速道路で13km/l前後。
乾燥重量1,890kg
その他
故障経験 代車で借りた、卸したてのピカピカ新車なので、何もなし。
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Posted at 2019/11/15 23:35:00

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