84' E24 BMW M635csi Getrag280 Repair #1

84年式のBMW M635csiのゲトラグ２８０のＯＨを進捗報告します。

ゲトラグミッションは資料が乏しく謎多きミッションで有名ですが、特に80年代のＭ５やＭ６に使用されているゲトラグ２８０は２種類存在し、前期型『260 0 1302 90』と後期型『260 0 1302 91』の中身は大分違うようです。
後期型は北米対応のためか大分改良されているようです。
今回の代物は前期型で全てのギアが一回り小さく（幅が狭い）、E30 M3のミッションに形状が似ているそうです。
４速がギア鳴りをしていたので、ギアとベアリングが破損していました。
オイル循環が良くない構造から４速ギアが焼け付け、４速ギア（メンドラ、カウンター）と４速ベアリングを数点交換することになりました。
また焼付対策からオイルラインの穴の拡大と数量を増やす予定です。
定番のガラガラ音はベアリングの破損が原因ですので要交換です。
４速ギアは廃盤なので本国から部品調達不可能のためワンオフすることになりました。

今年に入って、軒並みM30用のゲトラグミッションのリビルト品や主要部品が廃盤なので、ＭＴのE24&E28オーナーは無理なシフトチェンジにはご注意を。
ゲトラグ２８０はリビルト品が在庫有りのようですが、廃盤も時間の問題と思われますので、Ｍ５＆Ｍ６オーナーは要チェックです。
くれぐれも中古のゲトラグには手を出さない方が無難です。経験済。

つづく。

焼き付いた４速ギア（大破）
ベアリングの破損（大破）
意外とシンクロは丈夫でＯＫのようです。

焼き付いた４速ギア（大破）
ベアリングの破損（大破）
意外とシンクロは丈夫でＯＫのようです。

焼き付いた４速ギア（大破）
ベアリングの破損（大破）
意外とシンクロは丈夫でＯＫのようです。