滋賀県は長浜市にある慶雲館で行われている盆梅展を見に行きました。
毎年一月から三月の中頃まで開催されている長浜盆梅展は、今年で73回になる歴史のある盆栽展で、私は数年前に父が教えてくれたのをキッカケに、毎年足を運んでいます。
今日は少し寒く感じるものの、上着があればなんとかなるくらいの日差しがありオープン日和。
屋根を開けて走るNDロードスター達とすれ違いながら、花粉症の酷い私は“車内”で指を咥えながら走りました涙
最寄りの長浜市豊公園駐車場に車を止めて歩いていきます。
駐車場の端には盆梅の管理場所があり
来年の出番を待つ梅たちが日の光を浴びていました。
歩いて五分もかからず到着。
暑がりの私には長袖二枚にコートを羽織って歩いていると丁度いいくらい。
歴史ある明治建築の慶雲館。毎年見ているため建物の写真を撮り忘れたまま、いきなり館内へ。
入館料一人800円。JAF割引で640円になります。
梅の香りに包まれた会場には、大小様々の盆梅があり、大きいものでは天井近くまで枝を広げているものまであります。
「梅匂ふ 湖北に をみな(おんな) 美しき」 瀬戸内寂聴
「春泥の 大手に月の 出たりけり」青木月斗
読めなかったので調べました↓
https://ikuichiri.exblog.jp/19434161/
来年からは“したり顔”で話せます
「敷物に 梅の花びら 波を立て」タワゾーこころの一句
この梅たちは自分が生まれる前から、沢山の方々が守り続けて生きてきて、これからも何百年生きていくのだと思うと、感慨深いものがあります。
会期の中でも入れ替えがあったり、去年は満開だったものが今年はまだ蕾だったりと、お気に入りの盆梅が華麗に花を咲かせている姿を、毎年見ることはできませんが、逞しく枝を伸ばしている姿を見ると、自分も頑張ろうと少し元気が出ます。
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盆梅を見終わり、いつもであれば近所にある黒壁スクエアなどの街並みを見て回り、郷土料理の「焼鯖そうめん」を食べるのですが、去年訪れて今年も行こうと思っていた「夢の小路 良太郎」さんは閉業されたそうで行けず。
有名どころの「翼果楼」さんは大体いつも満席なので、なんとなく一人では行きづらく。
次の目的地もあるので駐車場から近いところで探したところ、目と鼻の先くらい近くにある、お蕎麦屋さんの「善光」さんで焼鯖そうめんが食べられるそうなので、立ち寄ることにしました。
「焼鯖そうめん」
聞き慣れない名称で、私も初めて聞いた時「焼き鯖と…そうめん?」と思いましたが、見た目はそのまま焼き鯖on theそうめん。
甘しょっぱい味付けで煮込まれた焼き鯖と、その煮汁で味付けしたそうめんは、魚くささが残らないように調理されているので、サラッと食べることができます。
去年は、朝ごはんをほとんど食べずに行って、昼食に二軒ハシゴしました。
私はいつも単品で注文しているのですが、本来はおかずとして食べるものらしく、濃いめの味付けがされていたりするそうで、白米がよく合うとのこと。
店によって少しずつ違いがあり、焼き鯖をしっかり煮込んでいて骨まで柔らかい所もあれば、骨は残るくらいの煮込みでも鯖の風味を生かした味付けがされている所など、それぞれ店毎に特徴があります。
今回訪れた「善光」さん
焼鯖は甘しょっぱく、よく煮込まれていて柔らかく、骨も気にせず食べられました。
焼鯖に乗っている柚子の香りが食欲をそそり、ネギと共にミツバが入っているので、そうめんを啜っていると爽やかな風味で手が進みます。
写真では隠れていますが、付け合わせのゴボウの煮物がしょっぱさと辛さを、カブの糠漬けが酸っぱさを担当していて、甘しょっぱい焼鯖そうめんによく合いました。
大変美味しかったです。ごちそうさまでした。
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帰りに立ち寄ったのも盆梅展。
こちらは長浜市から東の方へ20分程、山東町で開催されているもので、伊吹山がよく見えるグリーンパーク山東の体育館のような施設が会場になっています。
正式名称は「鵜の里盆梅展・蘭展」で、こちらは個人の盆栽家の作品展といった雰囲気で「ん…これは!」と気になる物もあれば「んー。これは…?」と私にはわからないものもありました。
山東の方に訪れるのは今年が初めてですが、展示されているものでも完成度の差が大きいように感じました。
人為的だと感じる切り口や、全体が不安定に見えるものもあれば、逆に小さいのに樹齢何百年を感じさせる風合いとバランスを持つ物などがあり、勉強になりました。
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文章長くなりましたが、お付き合い頂きありがとうございました。
久しぶりに練習がてら文を書いてみましたが、中々大変でした。また気が向いたら書いてみたいと思います。では。
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2024/03/04 01:10:50