ドライブに聴く一枚 Part 13

ドライブに聴く一枚 Part 13
なんと前回は1年前の更新でした。バードラのドライブに聴く1枚シリーズ、気長に参ります。
今回は13回目なので、13曲収録されたこの一枚にします。

今や「名探偵コナン」のコナンの声の方で有名な高山みなみさんが、ボーカルとして一番セールス的に伸びていた頃の爽快な1枚です。
当時の邦楽CDが万単位で売れていた時代で、当時週間ランキング10位に入るくらいに売れていました。

1997年12月22日リリース
『FANTASTIX』

一言で表せば、20年前のアニメ界を体感できる1枚です。

高山みなみさんといえば、「魔女の宅急便」の主人公を演じながらの一人二役だったり、「らんま」のお姉さん的な声色や「忍たま乱太郎」に代表される少年の声まで使い分ける本格派です。

それまでのアルバムは典型的な打ち込みサウンドで尖っていましたが、この1枚はそれまでガチャガチャした音が柔らかくなって、聴きやすい緩急を使った曲もあって邦楽とは少し違いますが、アニメ音楽として聴くと楽しいです。
序盤のインターリュードからクライマックスまで、ノビのあるボーカルと打ち込みサウンドで世界観が広がります。
7曲目のBREAKはシングル曲にしても良いくらいの完成度で、コナンのアニメの中に登場しました。この歌は今でもたまに聴きます。

この回は印象的です。コナンは音痴なキャラということで、掛け合いが面白かったですね。

タイアップも豊富でこの1枚で、もうTWO-MIXとベッタリだったアニメ「ガンダムW」と、当時人気のあった海外ドラマ「X－FILE」と、結構豪華でした。
この後、事務所間での一時的トレードを行い、当時放送していた『金田一少年の事件簿』と枠を越えて、本来ビーイング系のみの『名探偵コナン』のOPテーマを飾りました。

ちなみに、初期TWO-MIXはglobeみたいな覆面ユニットみたいなノリでした。
高山みなみさんが歌っていたのは売れるようになってから明かされたと記憶しています。ラジオやテレビに出ず、ただ声で判断するしかない歌手、それがとっても不思議でした。
PVとか今じゃショボいですが、CGで近未来的な歌手らしさで売っていましたね。

20世紀が近づくにつれ、声優がメインであって歌手ではないので、活動していく内に比重が難しくなって落ち込んでいきました。歌が上手い声優さんだったのに、活動最後までCDでしか聴けない歌手でした。

以上、ドライブで聴くオススメのアルバム13回目でした。
次回も好き勝手に綴ります。