妖怪に出会える町…水木ロード探訪 ②
投稿日 : 2017年09月28日
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前回の続きです、暫しのお付き合いを。
「妖怪倉庫第2章始まる」と言う倉庫を改造した懐かしい感じのする水木キャラを使ったお化け屋敷(宝塚ファミリーランドの鬼太郎のお化け大会を小規模にした様な)で出口付近で突如現れた妖怪の総大将の「ぬらりひょん」にマジで驚いた後に「水木しげる記念館」に向かいました。
向かう途中にある水木ロード名物ブロンズ像の姿が見えません。所々で工事しています。なんでも来年、水木ロードはリニューアルされて 更に賑やかになるとかで工事をしていました。
ロード近くにある「妖怪神社」。この神社で願掛けすると叶うと云われています。
御神木は古くからある様で、何かが居そうな、そんな神社です。
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御神木に頭を下げて、先に歩を進めます。
平日は本当に静かな町ですが、観光客は疎らながらいます。私はこのロードがオープンした時から何度か訪れていますが、この静かな町並みが好きです。
ロードを進み商店街の中程に在るのが「水木しげる記念館」です。
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数年前に訪れた際に会員証を発行してもらい、更新するために訪れたのです。しかし、それだけではありません。御彼岸は過ぎてはいますが水木先生のお参りに来たのも今回の目的でした。
記念館前の水木先生のブロンズ像に、最敬礼と手を合わせました。
水木先生とは生前に何度かお会いし話をしました。仕事場に入れていただいたりもしました。生でサイン本も頂きました。
このブロンズ像は先生が天皇陛下から勲章を頂いた時の姿を 再現しています。
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また記念館の前には、鬼太郎の誕生を模したブロンズ像があります。
貸本漫画家になる前、戦争から帰った先生は神戸でアパート経営をしながら紙芝居を画いていました。最初は紙芝居の色塗りをしながら紙芝居の技法を学び、紙芝居作家として頑張っていました。その時から鬼太郎モノを画いていたので、鬼太郎の誕生のブロンズ像が此処に置かれているのでしょう。
生まれたばかりの鬼太郎の顔が皆さんご存知の顔になっているのが、残念です。生まれたばかりの鬼太郎は醜い顔をしています。
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記念館での目的を達したので、来た道を戻ります。
水木ロードがオープンした時からある、水木キャラで一番人気のある私のHNの由来となった「ねずみ男」の等身大のブロンズ像の登場です。
ねずみ男は、水木先生の旧い友人がモデルです。貸本漫画家時代に様々なアイデアを水木先生に話しては金儲けを考えては失敗ばかりしている、その人がモデルとなっています。
ねずみ男は古くから鬼太郎シリーズに登場しています。貸本漫画の大傑作「鬼太郎夜話 ① 下宿屋」からで初登場時は尻尾のある不気味な姿で吸血鬼の下男として登場しています。貸本で「鬼太郎夜話」が発刊される度に姿が今の姿に変化していきます。性格も残虐な性格を併せ持ち、目玉親父を天麩羅にしたりしました。
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貸本漫画が廃れて水木先生は漫画雑誌に移っていくのですが、メジャー漫画家にはなるには、まだ時間がかかりました。そんな時に桜井昌一さん(サラリーマン山田のモデルとなった人物)が興した青年向けの漫画雑誌に桜井昌一さんや長井正勝さんに請われて短編漫画やエッセイとイラストを画いていました。その短編の殆どに登場していたのがねずみ男でした。短編の上ではあまり「ねずみ男」とは呼ばれず、「腰巻きデザイナー・カルダン」(こどもの国)や「大壮言吾」(方丈記)等いろんな名前で呼ばれます。
鬼太郎シリーズでは「猫仙人」からで本格的に鬼太郎と絡むのは「幽霊電車」からです。
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このブロンズ像は「のっぺらぼう」です。
夜の墓場で魂を捕獲して、天麩羅にして食べさせ食べた人の顔を盗む妖怪です。ブロンズ像はねずみ男の顔を盗むことに成功した場面を像にしています。
魂を天麩羅にして顔を盗むという話は貸本漫画「人魂を飼う男」からの引用です。後に「人魂を飼う男」はリライトされて「霊形手術」という作品に改められ、女性週刊誌に掲載されます。
「霊形手術」はタイトルも内容もそのままで、カラー版のゲゲゲの鬼太郎で放送されました。「霊形手術」には鬼太郎もねずみ男も出ないのですが、アニメには二人とも出てました。
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妖怪たちが仲良くくらす「妖怪の森」を再現しています。
鬼太郎をはじめ、何体かの妖怪たちが愉しくくらす様を再現しています。
通常は水が張ってあります。投げ込まれた1円硬貨が沢山ありました。写真には写っていませんが、商店街の人が掃除していました。
③に続きます。
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