記念艦　三笠　その２ [23枚]

艦の前後にあるメインマストの高さはほぼ同じ。
説明書きにある通り５６mあります。
索敵には必要だったんでしょうね。
日本海の荒れた海でマストのてっぺんは大変だったと思いますよ・・・。

赤十字の設え物がある通り、医務室です。
とても軍艦の医務室には見えませんね。　＾＾；
もし、三笠に被害が出ていたらこの部屋は・・・考えないことにしようｗ

在りし日の三笠の模型です。
結構大きなスケールなんですよ。
全長で１メートルくらい？
正確な記録が少なくなってきてるみたいですね。
引退後に数奇な運命を辿っているので。

甲板に貼ってあった木材（本物）です。
被害僅少の歴史的大勝だったとはいえ、数発の命中弾はありました。
これがどうかはわかりませんけどあちこちに残っているみたいです。

艦内を前方に向かって歩いていく間に・・・。
下層の弾火薬庫から上層の砲室へ向かって伸びている揚弾筒です。
この中を砲弾用の炸薬が通って上に揚げられています。

副砲の装填風景。
左でエラそうに指揮棒を振っているのが砲員長。
砲弾を重そうに持っているのが２番砲手（装填手）。
砲の尾栓のハンドルを握っているのが１番砲手。
その左、中腰にしているのが射手です。

本来は副砲１門につき１０人いました。
砲弾だけではなくて炸薬を詰めたり運搬をする人も砲就きでいたんですね。

三笠の建造当時の設計図です。
こうして見ると主砲、副砲のレイアウトがよくわかりますね。

日本海海戦当時に使われていた操舵輪です。
引退後、三笠は兵器として二度と使えないようにあちこちを改造されました。
今は主砲がコンクリート製だったり。
これは数少ない現役当時の遺物です。

これも三笠。
1/50の模型です。
こっちの方がリアルだなｗ
見切れてしまっていますが主要諸元が書かれたプレートもあります。

とある有名な暗号と平文。
平文にはこうあります。
敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直（チ）ニ出動 之ヲ撃沈、減セントス　「本日天気晴朗ナレド波高シ」
聞いたことありませんか？

敵艦隊発見、戦闘を開始すると大本営に発信した電文です。
「日本海海戦ノ初メ敵ヲ発見シタル後〇〇視界内ニアル我ガ全艦隊ニ対シ「皇国荒廃此ノ一戦ニアリ各員一層奮励努力セヨ」ノ信号ヲ掲揚セリ

軍艦和泉に送られた、東郷長官直筆の感状です。
日本海海戦直前に敵艦隊を捕捉した和泉は、敵艦の砲撃を受けながらもその位置を連合艦隊に報告し続けて海戦そのものを有利に導きました。

三笠の測距儀です。
艦橋でビニールを被せされて工事中扱いになっていたところに取り付けられていた本物。
さすがにちょっと傷みが激しいみたいです。

軍艦「日進」の日本海海戦における被害状況を記した図なんですが、この日進のは後に大御仁にある人が少尉候補生として乗り組んでいました。
それは・・・

高野五十六。
後の山本五十六連合艦隊司令長官です。
この時、手の指を２本失うという大ケガをしていたんですね。

日本海海戦を解説した動く模型です。
下の海上（？）には連合艦隊とバルチック艦隊の動きが表されて、壁面には各部隊の航路と被害状況がひと目でわかるようになっています。
「東郷ターン」もわかりますよ。　＾＾

東郷長官愛用の手帳です。
明治４４年、イギリス国王の戴冠式に出席した時の事を書いたページとか。
ゴメンなさい。　読めませんｗ

当時砲術長付だった今村信次郎中将愛用の恩賜の双眼鏡だそうで。
恩賜とは天皇陛下から賜った物の事ですよね。
貴重なものであることは間違いないですｗ

三笠の砲術訓練の時の成績表です。
上の段が反航戦（向かい合った）時。
たった１週間で一桁台だった命中率を３０%まで上げてますｗ
当時の平均で言えば１０％も当たれば優秀だったはず・・・恐るべしｗｗｗ

三笠はイギリスのヴィッカーズ造船所に発注された輸入物ですｗ
艦の至る所に材料である鋼材のメーカーの刻印があるんですよ。
これはダルジール社。
他にグラスゴー社製の鋼材も使われています。

三笠が退役後、しばらく放置されていた時期がありました・・・。
その打ち捨てられた状態から復元作業によって復活した時のびふぉーあふたーｗ
現状は更に変わってますけどねｗ

さあ、いよいよ艦の重要箇所に入るわけですが・・・もう一回切るかｗ
お楽しみに―ｗ　（爆