BLITZ Touch BRAIN 取付とその後
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
1
取付に関しては非常に簡単で、エンジンルームでの作業などは一切無く、OBDコネクタに接続し、この車種の場合ACC電源でon/offを制御しますのでシガーソケット等ACC電源がとれるところに接続するという2点だけで動作します。
付属の取付ブラケットは使いづらいので、私の場合強力な粘着付きベルクロテープでインパネに固定しています。見た目の割に軽いので走行中の振動ぐらいではびくともしません。
2
パーツレビューでも書きましたが、この車種の前期モデル(?)では全電池容量SOCが表示されません。ファームウェアを最新にしても駄目で、ACC状態で無理矢理表示項目を選んでも、---表示となってしまいます。
現在の走行中の表示項目は、デジタルは電流値、水温、電池電圧、電池温度、バーグラフではエンジン回転をアサインしています。
白地で表示されているのは2時間ほど下道を走ったときの値です。
水色で表示されているピーク値は山道を元気よく走ったときに記録された値です。水温、電池温度がこの状態になるとただのガソリン車になってしまいます。
3
電池情報のページです。
上から、昇圧前電圧、昇圧後電圧ですが、前者は大体下限が240V、上限が290V位でしょうか。回生をMAXで行っていると瞬間的に電圧は320V程度までかかるみたいです。240Vあたりまで電圧が落ち込むと強制充電が始まり、290Vを超えるまでエンジン停止してくれませんので、燃費走行のためには要チェックの項目です。純正メーター等に表示されるSOCのバーグラフ(?)と比較しても、電圧と容量は非線形の関係にあるようで、頭の中でSOCに変換するためには慣れが必要です。
後者はメーカーの宣伝通り送電ロスを抑えるためにモーターの駆動電圧を650V位まで昇圧しているようですが、我々ユーザーにとって数値を読む意義はあまり見いだせませんね。
電池電流は、表示の最大値が200Aみたいです。充電の最大値は負の値なので記録されませんが瞬間的に-100A位は回生してくれるみたいです。
メーカーの擁護じゃないですが、コンパクトな電池でこれだけの大電流を流せるのは内部抵抗の低いニッケル水素電池だからこそできるわけで…。リチウムイオン電池が二次電池として優れているのは判りますが、ニッケル水素電池を使い続けるメーカーが他社に後れを取っているという風潮はいかがなものかと…。
脱線しましたが、高速道路などの充電ロスが効いてくるようなシチュエーションでは、0A近傍を保つようなアクセル開度がよいのかもしれませんね。
ちなみに、強制充電中(1300回転位)は12-16Aで充電しているようです。エアコン全開(4KVA)、AC電源(1.5KVA)のことを鑑みるに2代目エスハイはアイドリング+αで5KVA程の発電能力があるのではないかと思われます。
4
電池温度ですが、3ブロックに分かれていて左から順に温度が高くなっています。最も高い温度が目安として38.3℃を超えると回生量の制限が始まるようで、所謂回生放棄現象となります。回生放棄レベルに応じて減速時に50A、20A程度を越える分の運動エネルギーは油圧ブレーキで大気へ逃がしますので燃費的には残念なことになります。再現性は未確認ですが45℃を超えると油圧ブレーキのみになってしまいました。この状態ではBレンジ+ブレーキで20Aの回生が確認できる程度の状態になるようです。
この電池温度は回生放棄の目安になりますが、必ずこの温度になったから起こるというわけでは無く、IPM温度なども加味して判断しているようです。
5
電池ブロックの情報ですが、
AHR20Wは12セル14.4Vモジュール×9、8セル9.6V×12の合計204セルで1.2V×204個=244.8Vがバッテリーの定格だったと思うのですが、表示の通りのグルーピングで管理されているようです。この値がばらつくと、走行中にエンジンが止まらなくなって、各ブロックの電圧が揃うように充電を行うようです(再現性未確認)。診断機が無くともこの情報が見られるのはすごいですね。
6
他、トルクとか出力とか表示できる項目がありますがファミリーカーではどーでもいーのであまり気にしたことがありません。唯一エアコンの消費電力が興味深い値でしょうか?
メーターパネル内の空調モニタ3目盛がコンプレッサーの最小出力のようなのですが、大体1kW位消費しています。今年の猛暑でコンプレッサー全開時は4kWの消費電力でした。一目盛400Wと考えると判りやすいですね。車のエアコンのCOP(Coefficient of performance)が2-3程度だとすると、8-12kWの冷房能力があることになりますね。車は正に走る温室だというのを実感します。
でも、発電容量か放熱の関係なのか停車中は8割程度に能力を制限されているようです(走り始めると全力で運転する)。
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まだ付けてから日が浅いため使い切れてませんが、制御からプログラムそして開発者の意図を読み取ることは楽しいですね。
BLITZさんにはファームウェアのさらなる改良をお願いしたいですね。
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