エアコン修理①
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
さてさて、いよいよ大掛かりな作業に着手します。
NSXの泣き所のひとつエアコンの修理です。
NSXの中古車選びでも、エアコンが普通に作動するかどうかは必須のチェックポイントになっていて、ちゃんと動かない個体には手を出すなと言われるほど高確率で発症している厄介な病状です。
この個体も例に漏れずエアコンが動きません・・
前オーナーからは、ガスを補充するとちょっとの間だけ使えると聞いていたので、不動の原因はガス漏れと判断。
そしてこのパターンだとコンプレッサーに負荷が及んでヘタっている可能性が大です。
2
私の車は100型ですのでガスはR12ですが、ガスが抜け切っていてコンプレッサーも交換するのであれば、今後のメンテナンスのことも考え110型のパーツを使ってR134a仕様に変更しない手はありません。
ということで、まずは先行して部品の手配をしました。
コンプレッサーR134a(38810-P9K-E01)
クラッチセットR134a(38900-PR7-A03)
アイドルプーリー(38942-PR7-A00)
コンプレッサーベルト(4PK975)
エキスパンションバルブR134a(80220-SL0-901)
レシーバータンクR134a(80351-SL0-305)
レシーバータンクブラケット(80352-SL0-A01)
Oリング5/8(80871-SL0-900)
Oリング1/2(80872-SL0-900)
Oリング8mm(80873-SL0-900)
Oリング3/8(80874-SL0-900)
レトロフィットバルブR12→R134a(DENSO446400-1700)
エアコンガス R134a
プッシュリベット各種
エプトシーラー各種
スポンジシート
ジョイント接合オイル
コンプレッサーとクラッチセットには、サクションサービスバルブ(ホース接合バルブ)とステーター(電磁石)は含まれないので、別途調達するか、旧コンプレッサーから移植する必要があります。
3
ではでは作業開始です。
前輪を外し、フェンダーのインナーカバーを外します。
インナーカバーを止めているプッシュリベットは劣化していて、取り外すと同時に砕けます・・・
ま、想定内で新品を用意してるのでいいのですが・・
そして、右側のインナーカバーを外すといきなりオイル漏れの形跡を発見!
滲みの位置は右コンデンサーのジョイント部分の真下です。
4
フロントバンパーを外します。
相変わらずホンダの車は「素人は手を出すな!」と言わんばかりに普通の感覚では通用しない凝った構造で、バンパーひとつ外すにも謎解きの挑戦状を突き付けてきます。
それにしてもこのバンパーめちゃくちゃ重たいです。
オーバーハング部の軽量化を図ったこの状態で走行したら運動性能がかなりUP!しそうです。
空力的には性能ダウンですが・・
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見えました。
右コンデンサーの出口と左コンデンサーへのパイプを繋ぐジョイント部分にオイル滲みがあります。ここからガスが漏れていたのでしょう。
今はまず、Oリングの交換でどうにかリカバリーできることを心の中で祈ることにします。。。
6
左右のコンデンサーを摘出しました。
取り付けられている場所の関係なのでしょうが、フィンの隙間に砂や小石がたくさん詰まっています。
目をひとつひとつ丁寧に洗浄して、飛び石や虫の直撃で潰れたフィンも補正しておきます。(これ、結構地味に時間がかかる作業です。)
7
ブロワファンユニットも取り外して解体します。
空調フィルターが無い時代の車ですので、中は真っ黒けっけのベッタベタです。
内部のスポンジも劣化していて触ると溶けていきます・・
これを見てしまうと、車内で呼吸をする気が失せてしまいます。。。
8
綺麗に洗浄して組み上げます。
汚れは結構ガンコで、隙間の狭いファンの羽は1枚ずつ綿棒で磨き上げましたが、こんな作業に何時間も費やす自分に「何て忍耐強い男なんだ!」と感心しました(笑)
スポンジ類は全て新しいエプトシーラーで張り替え、可動部はシリコングリスを塗布しておきました。
これで車内で深呼吸ができます♪
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