エアコンコンプレッサー交換、ガスチャージ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
先日コンプレッサーがぶっ壊れ、エアコンレス状態になっていたのですが、いい加減修理することにしました。
エアコンコンプレッサー交換に必要なものは以下の通り
・マニホールドゲージ
・エアコンガス(450g-550g)
・真空ポンプ
・ACベルト
また、本来はコンデンサー、エキスパンションバルブ交換、ライン洗浄が必須です。
※この車種はコンデンサーとレシーバーがASSYとなっているため、コンデンサー交換が必須です。
今回は、故障がマグネットクラッチ関係だと思われることと、コンプレッサーオイルの状態が良好であり、圧力も正常であったことなどから、コンプレッサーのみの交換に踏み切りました。
もしコンプレッサーオイルがグレーになっていたりしたら、必ずすべて交換してください。
コンプレッサーのみの交換はおすすめしません。
2
ベルトカバーは予め外しておきます。
まず、エアコンライン内のガスを抜きます。
大気解放は法律で禁止されているため、お店などで回収してもらいましょう。
続いて、コンプレッサーに接続されている高圧、低圧ホースを外します。
ネジで止まっているだけなので、簡単に外すことができます。
ガスが吹き出すことがあるため、クロスなどを被せてから引き抜きます。
3
ホースが外れたら、コンプレッサー本体の着脱です。
※オルタネーターごと外したほうが楽らしいのですが、私はこの段階ではベルト交換までやり切るか微妙な時間でしたので、コンプレッサーのみ着脱しています。
まず、オルタネーターのハーネスを固定しているクリップと、マグネットクラッチのコネクタを外しておきます。
赤丸のネジはソケットレンチ、青丸はレンチで緩めます。
オレンジ丸(隠れてますが)はソケットレンチもレンチも入らない微妙な位置にあるため、ユニバーサルソケットを使ってなんとか引っ掛けて緩めました。
低めのソケットならいけるのかも…?
すべてのネジが外れたら、コンプレッサーを引き抜きます。
4
新旧コンプレッサーの比較です。
今回は37500円でリビルト品を購入しました。
ホース用のパッキンも付属していました。
故障したコンプレッサーは、マグネットクラッチが繋がりっぱなしになっており、クラッチあたりから異音がします。
おそらくベアリングが壊れたのだと思います。
オルタネーターハーネス用のクリップはそのまま使用しますので、移植しておきましょう。
5
外したのと逆順でコンプレッサーを取り付けます。
ハーネスやコネクタも元通り固定します。
ホースのパッキンを交換し、コンプレッサーに接続しましょう。
傷つけにくい爪楊枝的なもので古いパッキンを摘出します。
新しいパッキンはオイルを塗って取り付けます。
6
コンプレッサーの交換が終わったら、マニホールドゲージを接続し、真空ポンプで真空引きします。
※真空ポンプのオイルを忘れずに
マニホールドゲージのバルブを高圧低圧ともに開放し、真空ポンプを起動します。
終了時は、バルブを締めておきます。
私は15分ほど真空引きし、負圧になっていることを確認して1時間ほど出かけていました。
帰宅後、圧力が変わらず負圧なことを確認し、再度10分ほど真空引きを行いました。
最初の真空引き時点の圧力を写真などで保存しておき、放置後に比較すると分かりやすいです。
真空引きが終わったら、真空ポンプを外します。
7
ガスチャージ前にベルトをつないでおきます。
詳しくは「Vベルト交換」の整備手帳をご覧ください。
スバル車は補機の配置が素晴らしく、ベルト交換はお手軽でした。
8
最後に、ガスチャージをしていきます。
使用する冷媒はHFC-134aです。
450-550gが適正値なので、200g缶なら2缶半程度入れます。
冷媒の缶はプラスチックで蓋がされており、赤丸の缶切りバルブを接続して使用します。
缶切りバルブの針を戻した状態で接続し、針を出して穴を開け、また針を戻すことで隙間からガスが出ていくような仕組みです。
マニホールドゲージに缶切りバルブをつけた缶をつなげ、エンジンを切った状態で「高圧」バルブを開放します。
そのまま、ガスが入っていくのを待ちます。缶を軽く揺すって、ガスの気化を促します。
1缶程度入ったら、バルブを締めます。
必要に応じて缶を交換します。
缶の交換方法は、
バルブ閉じる→缶をホースから外す→缶切りバルブをつける→ホースにつなぐ→缶切りする→バルブを開ける
という順番になります。
エアパージできるマニホールドゲージなら、缶を繋いだあとにエアパージします。
高圧からのガス注入が終わったら、バルブを閉じたままエンジンを始動します。
エアコンを最大風量、最低温度で動かしたままにします。
できればドアを開けっ放しにして、エアコンが止まらないようにします。
「低圧」バルブを開放し、ガスを流し込んでいきます。
※ここからは絶対に「高圧」バルブを開けないでください。最悪缶が爆発する可能性があります。
ゲージで圧力を確認しつつ、ガスを入れていきます。
かなりの時間缶をゆすりながら待っていました。
注入が終わったら、エンジンを切り、高圧圧力が下がるのを待ってからマニホールドゲージを外します。
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