今までトヨタは嫌いだった。
万人受けする、無難で面白くない車作りをする、儲け第一主義のメーカーだと思っていた。
だから今までのクルマは、マツダや日産、スズキといった、走りを捨ててないメーカーのクルマを乗ってきた。
年を重ねオッサンになるにつれ、FRセダンに乗りたくなった。
そう思った頃には、安いFRセダンなんて無かった。
マークXを除いて。
そして今どき2.5Lの6気筒エンジンなんてものを搭載しているクルマは世界中探してもマークXのみだった。
トヨタに対する見方が変わった瞬間だった。
まさか最終モデルになるということは当初誰も予測していなかっただろう。
デビュー当初の最終型マークXはTVCMで「SAMURAI X」と言っていた。
当時は「トヨタ風情が、なーにがサムライだ」などと思ってたものだ。
環境性能が優れているわけでもない。
当然エコカー減税なんて受けられない。
ハッキリ言って燃費は良くないではなく、悪い。
中排気量の多気筒エンジンを他メーカーが廃していく中、2.5L V6エンジン搭載のFRセダンを2019年まで頑なに作り続けていた。
その姿は廃刀令により刀を取り上げられても、竹光を差し武士の姿を貫く侍であったのかも知れない。
なぜFRなのか。
走行性能?
自然なハンドリング?
そんなんじゃない。
FRの乗り心地の良さを知ってしまったから。
殆どの人は気にしないと思う。
車は単なる移動の道具か、カッコよければソレで良いか。
昔乗っていた4WDのクルマが、センターデフのトラブルでFFになってしまったとき、その乗り心地の悪さに激しい嫌悪感を覚えてしまった。
それ以降も何だかんだで価格や利便性でFFのクルマを乗り継いできたのだが、遊びで買ったスズキカプチーノでFR熱が再燃。
え、カプチーノって乗り心地悪いじゃん?って思うだろう。
実際ゴツゴツしているが、フロントタイヤから受けるFF独特の衝撃が無いのは、運転していて快適なのである。
重ねて家車の日産ノートが車検3回目となるので、マークX購入の後押しとなった。
レクサスESがどんなに高級感出そうが、カムリがマークXの後継だろうが、私に言わせりゃ所詮FF。
どんなにカスタムしてもFRの乗り心地が手に入らない、ただの高額車。
この安いFRセダンに、私は大満足です。
グレードは通常の250S。
ファイナルエディションを選択しなかった理由は大きく3つ。
1.18インチホイールは乗り心地が悪い
2.車体色の黒がラメ入りで、好みではない
3.パワーイージアクセスシステムが付かない
内装はカッコイイのに残念である。
Posted at 2020/02/01 23:16:39 | |
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