リヤホイール脱着(タイヤ交換) 後編
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
――――――序章――――――
後編はホイール取り付けがメインだが
前編のホイール取り外しより、より繊細さが要求された。
特に↓
・ホイールとブレーキキャリパアッシ(一体品)を両手操作で一体化させながらスイングアームの定位に挿入。
・アクスルシャフトの挿入。
この2点には苦労させられた。😵
先人様方々の記事・動画を見て、頭では理解してるつもりだったが、実際の作業は思い通りにいかないことが身にしみてわかった。
それでは後編スタート↓
2
(ホイール取付け前の下準備)
★スプロケット側のベアリング手前にグリスを塗布。
(この円形内部は外周も内周も綺麗だった、残っていたグリスも生産時に指でヒュイッと1周塗布された感じが残っており、隙間から伝ってくる水分を堰き止める役目か もしくは 腐食防止が目的だろう、整備マニュアルが無いので推測の域である とりあえずZOILに交換しておいた。)
3
(ホイール取付け前の下準備))
★ブレーキ&ABS側のベアリングとダストシールの表面にグリスを塗布。
(シールのリップ部にZOILグリスを給脂(盛る勢い)、ベアリング内径部には薄く給脂)
4
(ホイール取付け前の下準備)
★アクスルシャフトにも薄くグリスを塗布
(この塗布作業はかなり重要だと思う、ベアリング荷重3個分をモロに受け、しかもスイングアームの左右に強大な前進力を与えなければいけないからだ、なので ZOILグリス被膜にてベアリングとの隙間を少しでも埋めてやり、荷重分散させてあげるのが大事だと思う、もとトラック整備士の勘だがネ・・・)
因みに
今回 アクスルシャフトを抜いた時、このシャフト 見事に全域乾いており(生産ライン時 塗布し忘れ? まさか省略?)、ベアリング当たり面3箇所がほんの微量削れている感じだった。
このNEWタイヤのライフは約3年だろう、途中、分解整備して再確認することとした。
5
(ホイール取り付け作業)
★ホイールにスプロケットアッシを押し込み、左右のスペーサも左右ダストシール穴にゆっくり押し込む
(スペーサそれぞれ外径は違うので間違えることはないだろう、これで下準備は終了)
★車体にホイールを近づける
(ホイールとブレーキキャリパがゴツンこしないようにあらかじめ養生しておく)
6
(ホイール取り付け作業)
★写真の位置でブレーキキャリパアッシとホイールを一体化させる
(ブレーキホースの関係で、ホイールをココまで近づけないとキャリパーセットはできない、セットする際はホイール塗装面にゴツンこしない様 注意しながらブレーキパッド左右でディスクを挟み込む)
★キャリパアッシとスイングアーム双方に凹凸レールがあるので、入口を見定めピタリと合わせていく
(推測だが 写真にある赤い台座(ななめ三角形)であれば、理論的にスンナリいくと思う、次回点検用のために作成予定だ )
7
(ホイール取り付け作業)
★凹凸レールの入口にピタリ合わせたら、ホイールとブレーキキャリパアッシを前進させ、頃合い見計らってABSセンサを取り付ける
(凹凸レールの侵入角を考慮すれば、ホイールは登り坂を登っていく感じだ、コレ 写真編集しながら気がついた 汗
作業中は夢にも思わず、木材を上下させながら
「イヤ〜凹凸レールに侵入できない〜」
と嘆いていた自分がいた)
8
ホイール取り付け作業)
★チェ―ンを定位に復帰させる。
(ホイールとブレーキキャリパ一体で、さらに前進させるとチェーンが元通りにできるポイントがくる、その位置でスプロケットの上から載せて復帰させる)
9
(ホイール取り付け作業)
★アクスルシャフトを定位に挿入する。
(木材のテコ応用で、タイヤを下から保持・調整しながらアクスルシャフトを挿入したが、全穴を同軸線にしなければシャフトは入っていかない、特にベアリングの穴は狭き門で、お釈迦様並み、手足8本ぐらいほしかった。)
★左アジャスタプレートを定位にセットする。
ここで大変な疑問にブチ当たった↓
セットされたアジャスタプレートをガン見すると、貫通してるシャフトとのクリアランス(隙間)はかなり大きい、これでは車体とアクスルシャフトの平行出し(心出し)は不可能だし、チェーン緩み調整も正確にできない筈だ。
作業時は何も考えず組み上げたのだが、写真編集になって「これはありえない!何故だ?」と我迷走となった。
しかし なにげにアクスルシャフトの写真を見てみると、ねじ部の径が主軸のより細いことに気が付いた、そこにはテーパー状の段差があり、このテーパー部分がアジャスタプレートの穴に食い込むことで、シャフトとアジャスタプレートが一体化するものと推察した。
10
手持ちの写真を組み合わせて位置関係を検証してみた。
それぞれにテーパー部分が食い込んだ跡が鮮明に残っており、推察は正しいものだと確信した。
11
ちなみに
写真左のようにロックナット取り付け前は、ホイール側とスイングアーム側の間には隙間ができる、この後 写真右のようにロックナットを締め付ければ隙間はゼロ0になる。
他のGSX系記事でもこの画像は見たことあるので個体不良ではない。
ナットを取ると隙間ができる設計は、もしかすると アジャスタプレートに食い込んだアクスルシャフトがロックナットを緩めていくことにより サッと分離できる様するためのものかもしれない。
ココの機構目的をハッキリご存じの方は、コメント欄に一筆入れて頂ければ幸いである。
では 話を作業手順に戻そう↓
★アクスルシャフトロックナットをある程度締め付ける。
(ジャッキに大負担が掛かるような、本締め100Nm操作はダメ🙅)
12
(ホイール取り付け作業 最終)
★Rジャッキダウン、本締め100Nmでロックナットを締め付ける。
(タイヤを地面に設置させ、前タイヤに輪留め、ブレーキ等必ず実施してから本締めする)
★タイヤ空気圧とチェーンの緩みがないか確認する。
13
★Rブレーキパッドの心出しをする。
(再びRジャッキアップして、片手でホイールを進行方向に回転させながら、もう片手でブレーキペダルを微ストロークで
押して しっかり離す
押して しっかり離す
〃
〃
〃
を何回も繰り返す。
ホイールが動かなくなったら終了だ。)
★Rジャッキダウン、タイヤ慣らしを兼ねた試験走行し、何事も無く終了した 良き。
●これで今回のDIY整備、全て紹介した。
毎回 同じ事を書くが 参考にされる方は自己責任でお願いする。
それでは
最後まで覗いていただき感謝🤗
ありがとう😭
おわり
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