トムスバンパー取付部修理・作製

VA300TOM’S Gとトムスバージョンの標準バンパーはノーマルよりスポーティで個人的にかなり気に入ってる部分の１つではありますが、ノーマルバンパーと違ってPPでもなくまたウレタンやFRPとも違い、真空成形のABSでできています。

その材質や製造法から固定部はバンパーとは別ピースの物が接着されていたりリベット留めされています。
私のアリストに装着されていたバンパーを含めオークション等で出品されている同じ物も固定部が割れて無くなっている物が多いです。
固定部が完全に無くなっているので固定のしようが無く写真の範囲の三箇所の固定部左右両方が浮いた状態でしばらく放置してました。

見た目も悪いですし何かあった時に貴重なVAバンパーが吹っ飛んでも困るのでどうにかして固定したいと思いました。

そこで、まず標準のアリストのバンパーから写真の固定部の型を取り、エポキシ樹脂で固定部を0から再現します。

こちらの部位も同様に型取りをして固定部を0から再現します。それをエポキシでバンパーと接着し、さらにガラスクロスを張り込み、しっかりと固定します。当然かなり引っ張られる部分なので強度も持たせなくてはいけません。

そして標準バンパーのリテーナーを再現された固定部に収まる様に現物合わせで削ります。

バンパー側もリテーナーがきちんと収まるように僅かに穴を拡張して、クリップを取り付ける穴も開けます。

ご覧の通りピッタリと隙間なく固定する事が出来る様になりました。当たり前の様な事ですが、全く何もない所から固定部を作りこれだけピッタリとフィットするのはなかなか感動モノです。

ABSだからかかなり収縮してしまっていてフェンダーのラインよりも少し短くかなりギチギチの状態で固定されてます。しかし以前の様に隙間があり固定されてない状態と比べるとそれだけで車全体がマトモに見えてくるから不思議です。

またこのバンパーにはHELLA製のフォグランプが標準で装着されてるはずですが私のアリストには納車した時から付いてませんでした。

なかなか純正品が手に入らず新品も2015年で供給ストップとの事で、同じサイズのHELLAフォグをオークションで手に入れました。
ただし純正品ではないのでステーも違うし配線も違います。せっかくなのでバンパー裏の取付部にしっかり取り付けられる様にまた加工等をしなくてはならないのでそれはまた後日のテーマとする事にします。