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田んぼESの"青ポール号" [日産 スカイライン]

整備手帳

作業日:2022年9月10日

エアフローメーターの修理

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
1
先日、高速道路を含めて250km程走る機会がありました。家を出発して一般道を走っている時にエンジンの吹け上がりが若干ギクシャクする事に気付きましたが、暖機が完了していないせいだろうと思いながら高速道路へ。しかし100km/hの定速走行に入ってもやっぱりおかしいです。2100rpm辺りからゆっくりアクセルを踏むとボコボコと振動を伴っていて加速しません。ガバっと踏むとレッドゾーンまではキッチリと回りますが、今までより馬力が落ちたような印象です。
2
特定の回転数を除いて不具合は無いようなので燃料系統は除外しました。先ずは作業が簡単なプラグコードから始めてみます。予備の物と交換してみましたが変化なし。インジェクターやスロポジセンサーのコネクター、ECUに繋がるハーネスを抜き差ししてみても状況は変わりません。空燃比フィードバックのLED点滅具合からO2センサーは正常と判断しました。
3
テスト走行を繰り返しているうちに、不調の原因は意図しないタイミングで入る燃料カットの可能性が濃厚となってきました。特定の回転数での失速は以前に経験したスロポジセンサーの接触不良の時と似ていますが、今回は明らかに違う症状です。そうなると残すはエアフローメーターですよね。整備要領書にあるようにフラップを動かしながら32番端子と33番端子、もしくは32番端子と34番端子間の抵抗値を測定してみると、テスターの針がピョンピョンと跳ねて安定しません。「0または∞Ω以外で抵抗が変化する」には確かに当てはまりますが、フラップの開度をモニターしているとは到底思えない挙動です。33番端子と34番端子間の抵抗値は129Ωで、100〜500Ωという規定値を満たしています。
4
これまで未開封で来たエアフローメーターでしたが、意を決して開封します。想像よりは酷い状態ではないものの、一部分に端子の削れカスが確認できますね。
5
パーツクリーナーを含ませた綿棒で摺動部分を擦ってみると真っ黒になりました。僅かな段差はありますが、完全に削れてしまっている訳では無さそうです。フラップと連動して動く接点側も同様に掃除しておきました。施工前と同様に各端子間の抵抗値を測定してみます。基板の構造からして抵抗値が無段階に変化する事はないと想像できますが、テスターの針がピョンピョン跳ねるような事はなくなりました。それにしてもかなり段付きな制御なんですね。
6
今後の整備性を考慮して(?)蓋はコーキングではなく、ねりブチルで貼り付けます。純正のコーキング剤を綺麗に剥がす事に最も時間を費やした気がします。蓋の中に乾燥剤を入れておいた方が良かったかもしれませんね。
7
序でにエアクリーナーボックスのクリップ固定部分も修理しておきます。FJ20ET搭載車のようにアルミダイキャスト製にして欲しかったですよね。この材質は接着剤やプラリペアが効かないので、同じ材質の破片をハンダゴテで溶かしながら新たに造形しました。かなりの強度が出ましたので、いずれは全部の場所に施工しようと思います。
8
テスト走行の結果、ようやく完治しました。以前よりも車体が軽く感じられ、排気ガスの匂いが気にならなくなりました。エアフローメーターに関するトラブルは起きていなかったので完全に油断していましたね。そこはやっぱりR30だけあって気を抜いてはいけません。

不調の原因が多岐に渡るインジェクション車ならではの故障と言えます。一度接触不良を起こした箇所は必ず繰り返すという認識でおりますので、不調時のチェック項目が増えてしまいました(悲)

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この記事へのコメント

2022年9月11日 5:11
お疲れ様です。

そうでしたか。ついに出たんですね。

作業により調子が良くなって良かったです。

昔からエアフロが‥‥なんて話は聞くものの実体験ではないので大変参考になります。

クリップ‥‥あれ、困りますよね。私のも欠けていますがハマるのでそのままです。すでに2個、紛失していますが代わりのが無いのもこまりものです。
コメントへの返答
2022年9月11日 7:02
たけ@HR30さん、おはようございます。

そうなんですよ。ウチのエアフローメーターは優秀だなぁ、なんて親バカ的な感覚でいたらトラブりました。抵抗値がピョンピョン跳ね上がる位置にフラップが来た時はどんな燃調だったのか気になります。
エアクリーナーボックスのクリップは難アリですよね。しかもGT系の場合はウォッシャータンクにクリップが当たって全開にならなくないですか?車検では毎回必ず開けられる部分なので破損のリスクも高いんですよねー。
2022年9月11日 20:20
こんばんは。

トラブルシューティング、ご苦労様でした。
そうですか、エアフロメーターのカーボン摺動部のすり減りによる抵抗値の不安定。「あるある」ですね。
青ポール号はよく今まで現象が出なかったですね。
ウチのは何度封印を開けて清掃したり、基盤自体をずらしたりして補修してきましたか。
それにしても、エアクリーナーケースの固定用クリップは強度を考えて欲しかったですね。
コメントへの返答
2022年9月11日 20:32
フジィさん、こんばんは。

今回も何処かのコネクターの接触不良かと思っていたので、原因解明までかなり遠回りしてしまいました。エアフローメーターはこれまで不具合が無かったのでノーマークでしたが、あの摺動部は接触不良が出ても不思議ではありませんよね。
エアクリーナーボックスのクリップ固定方法は本当に残念なんですよ。変に力を掛けると割れますし、頻繁に開閉を繰り返すとユルユルになって外れてしまいます。先代の鉄製かFJ20ET用のアルミ製が良いですね。
2022年9月12日 10:25
おはようございます☀遅コメです🙇🏻‍♂️

記事を読ませて頂いてたら、以前の三四郎号で生じたアイドリングの件を思い出しました。経験豊富な田んぼ様でさえアレもダメ、コレもダメな状態になってしまったのかとお察しします。
今時のデジタルな電気仕掛けも参りますが、この頃特有の負圧とアナログ制御もまた奥深いものがありますよね。負のスパイラルに陥らず完治されたようで安心しました😌
コメントへの返答
2022年9月12日 12:50
芋スカさん、こんにちは。

経験豊富だなんてとんでもございません。ただ、青ポール号はエンジンがグズった時にチェックする項目がある程度決まっています。しかし今回は定番の部位を触れても状況が変わらず、エアフローメーターという未経験な領域に踏み込めましたので楽しかったです♪
R30はセンサーのみの制御ではなく、メカ的な部分も数多く残っているのでDIY派には堪らないですよね。

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北信州に生息しております”田んぼES”と申します。 前期・後期・グレード問わず、R30スカイラインが大好きです。中でもターボGT系のポール・ニューマン バ...
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