新車購入時から不調だった原因が2年経ってようやく判明しました。
結論からいうと球面ガスケットとフランジの間の排気漏れでした。
購入前にディーラーで試乗した時にNDの排気音にすごく感激したので
楽しみにしていたのですが、納車された車は何か音が違う。
試乗したときは乾いた高めの音だったのですが、納車された車は
ノイジーで低めの音、何かひと昔前の普通の乗用車って感じでした。
「馴染んでくれば変わるだろう」と思って過ごしていましたが
2か月5000キロを超えても変化がなく、エンジンの調子も少し重い気がする。
ディーラーにその内容を告げて調べてもらったのですが、
エラーもなく、センサーの数値も異常がないので、ディーラー曰く「こんなもんです」。。
明らかに音がおかしいと食い下がっていると
「あなたの求めるサウンドのクオリティにはお応えできないので調査は打ち切らせてもらいます」ときた。
頭にきてそれからこのディーラーには行ってませんが、ここから独自で調査する長い旅が始まりました。
調子がいいときもありました。
しかし、信号待ちで止まって再発進するとおかしくなったり、
コンビニに入って再始動するとまた良くなったり・・。
電気的におかしいのだと思って、アースをいろいろ調べたり
トルクプロを導入して各種センサーの数値でいいとき、悪いときを比較したりしてましたが、
決定的なものはみつかりませんでした。
そんな時、某有名ブログでマフラー交換のトピックがあり、
そこでフジツボのオーソライズにガスケットのスペーサーが付属しているのを知りました。
これを試してみようと思って探したのですが、同じようなスペーサーの製品を見つけられず
「ガスケットの根元に何か噛ませばいいのだろう」と考え、ガスケットを取り付けるパイプに
太めのワイヤーを巻きつけ、ガスケットを数ミリ浮かせてフランジとの接合を強くしました。
対処的にはこれは正解だったのですが、正解と気づけない落とし穴がありました。
それは排気漏れがなくなってもすぐには変化が出ず、
時間をかけて燃調が合うまで排気音は変わらない事が後でわかりました。(おそらく)
なのでこの対処をしたときには変化がなかったので、効果がなかったと判断したのですが
外すのもめんどくさいのでそのまま放置していました。
その後何週間かして、なぜかだんだん調子が良くなっていきました。
ワイヤーを巻いた効果だと思いもよらず、冬に入っていく時期だったので、
気温が低くなったせいで調子がよくなったのかな?ぐらいに考えていました。
冬の間はずっと調子が良く、直ったと思って安堵していましたが
春になり、ディーラーに車を預ける必要が出てきたので、パイプにワイヤーが
巻かれていると恥ずかしいと思ってワイヤーを外しました。
ここでも同様に落とし穴があり、ワイヤーを外した直後には変化がなく、
やはりだんだんと調子が悪くなっていきました。
今度は春になって気温が上がったせいだと思ったりしましたが
注意深く何を変えたか考察したところ、やはりワイヤーを取ったのが怪しいと至り
マフラー周りを調べていたときに決定的な証拠を見つけました。
ガスケットの一部に煤がこびりついていました。
・・やはり漏れている。
またワイヤーを巻いても良かったのですが、かっこ悪いのでスペーサーを自作しようと思い
アルミの板をサークルカッターで切り抜こうとしましたが、思いのほかたいへん・・。
もう工具を買おうと決意し、ホールソーと電動ドリルを購入しました。
工具も買ったので素材をステンレスに変更し、マンションの部屋でけたたましい音を鳴らしながら、
なんとか厚さ1mmのスペーサー3枚を切り出しましたが、やはりそこはホールソー、
穴は綺麗にあくのですが、抜けた部分はバリが多く残っていて汚い・・。
かっこ悪さ的にはワイヤーと変わらないので仕方なく鉄工関係の仕事をしてる友人に連絡。
スペーサーを作れないか相談したらめっちゃ綺麗なものをあっけなく作ってくれました。
製品レベルやん・・さすがプロ・・。
そしてスペーサーを取り付けて乗ってみると、燃調が合うまですこし時間はかかりましたが、
今は調子いい状態を保つ事が出来ています。
こういう経緯を経てようやく本調子を取り戻しました。
新車購入から2年、4万キロの間ずっと不快な思いをし、車両の買い替えも考えていました。
マツダの設計や思想はいいと思いますが、品質とディーラーの対応はクソです。
ディーラーはマジで訴えたい気分です。
もしかしたら調子が悪いのに気づいてない方もいるかもしれません。
他のNDと排気音が違わないか注意深く聞いてみてください。
排気音が変だと思われたら一度ガスケットのスペーサーを試してみることをお勧めします。