キャリパー交換したときにリザーバータンクを空にしてしまうとABSポンプに空気をかんでしまって厄介ということを知識として知ってはいますが、「やってしまった場合はどうするのか?」が気になる今日この頃。
たとえば、VCDSなしで電子式パーキングブレーキのリアキャリパーピストンを戻そうとしたら相当厄介です。が、VCDSのような機器をを持ってさえいれば簡単。それと同様に、VCDSのような機器さえあれば、ABSユニットをエア抜きする方法がちゃんとあるのではないか?と思った次第。
VCDSのABSのメニューにある「brake bleeding」と「Fill/bleed brake system」あたりがそれのような雰囲気ですが、検索しても情報がありません。
Ross-TechのForumでもABSモジュールも含めたエア抜きの質問は多いのですが、ダイレクトな回答はなかなかなく。唯一見つけた情報だと
これですが、やはり上記のメニューは使っていませんでした。
要約すると、VW公式手順では2bar(2.9psi) の加圧フルード供給だけでよいとのこと(この場合はVCDS等は使わないらしいです)
私が入手したような手動加圧式ポンプは
USだとMotive Bleederというのが有名なようですが、このタイプだと2barは圧力計上ではレッドゾーンになっています。フルード交換によるエア抜きだったらこれを使う場合はペダル踏みは不要で、当然ながら一人で作業できます。
圧の低い加圧式ポンプとVCDSを使う手順では、ABS → basic setting で group 001 を指定すると順次指示が出るのでそれに従う手順だそうです。1)加圧式ポンプでブレーキフルードを供給しながらペダルを踏んで開始するとABSが動いてペダルが奥に行った後、戻ってくる。2) ペダルを戻すように指示が出るので、その状態でフロント左右のブリードプラグを緩める。3)次へ進むとその状態で10秒ABSが作動する。その後、ゆっくりペダルを10回踏む。4)その後、ブリーダープラグを締めて終了。
なお、ABSのメニューにあるoutput test は単なる動作確認なので、ABSユニットが動きはするがエアーは抜けないとのこと。
■思ったこと
2barの高圧でフルードを加圧するとABSのリリーフバルブをも押して中のフルードを押し出すということなのでしょうが、手動ポンプのタイプの機器がこの圧を出せるのかは要確認。
フロントのブリーダープラグを両方同時に開けるにはウマにかける必要が出てくる。片側ずつやると不具合があるのか?(ABSユニットは左右への配管が独立しているのか?)。片側ずつ2回手順を繰り返すのでは効果が薄れるのか?
ABSポンプがクローズドサーキットになっていて、普通にフルード交換しただけではポンプの中のエアが外に出てこないということであれば、ABSを作動しまくれば、1回で完全では完全排出はできないにせよABSユニット内のフルード(およびそこに含まれるエアー)を排出することができるのでは?(
それをやっている人がいました)。
Posted at 2022/01/05 23:44:13 | |
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VCDS | 日記