Be a driver.な2017最終戦に参加された方も、そうでない方もこんにちわ。
今年の特別メニューについて解説を行います。普段はなかなか体験できない(したくもない?w)クルマの限界を安全に経験して貰うこのメニュー。実は昨年も一部同じメニューは組んでいました。
2016年12月07日:
オフミ特別メニュー①:フルブレーキング
2016年12月08日:
オフミ特別メニュー②:フルブレーキング+ターンイン
重複する内容は割愛するので、上記の記事を先ずご一読下さい。今年のメニューですが
①フルブレーキング体験 (90km/hからボクのアテンザが止まったポイントの手前で停止すること)
②限界コーナリング体験① (減速+旋回+加速)
③限界コーナリング体験② (旋回のみ)
の3つになります。②③がくしくもG-Bowlアプリの採点機能と合致していますが、勿論これは偶然ではありません(^m^)。
実はこれらのメニュー、参加者に上手く出来るかどうかを体験して頂くのも勿論ですが、
G-Bowlアプリの採点機能や、
i-DMの青ランプや白ランプの意味を知って頂くことも目的のひとつです。
①フルブレーキング体験
昨年と同様、実はこのメニューは②の準備というか練習の意味もあります。皆フルブレーキングなんてやったことがありませんからね(^_^;)。
今年の初速はメニュー②と同様の90km/h以上(だって練習だからw)。事前にボクが試走を2回行い、制動距離の長かった方のノーズ部分に合わせてパイロンを設置しました。
(K26Cさんが証人w。ただ長めといってもノーズからフロントタイヤ程度の距離ですが)
直線を90km/h以上まで加速して、ブレーキング開始点のパイロンを通り過ぎる瞬間にフルブレーキングを掛けるワケですが、ラインナップ中で重量級のアテンザが止まった制動距離なので、より軽量なアクセラ、デミオ、ロードスターなどはパイロン手前で楽勝で止まれなければイケない理屈です。
しかし実際には
止まれない人が大勢居ました。
決められた初速90km/h、ブレーキを踏むポイントが同じだとすれば、止まれる人と止まれない人、両者の違いは何なのか?単にブレーキを踏むだけなので、
違いはペダルの踏み方しかありませんd(^_^;)。
ハイ、
i-DMが青ランプ(良い)、白ランプ(ダメ)というアレですね(笑)。
一度もパイロン手前で止まれなかったjin24さんは「ちゃんとABSが作動していた」と言います。つまり
タイヤはグリップ限界を超えてロックしたワケですが、ペダルの踏み方次第でグリップ限界は変わってしまうんですねぇ。
参考:
"荷重移動"の話、
達人の運転は何が違う?という話
単に力任せに、ブレーキペダルを蹴飛ばすように踏めばイイ、なんて話ではないワケですd(^_^;)。
参考:
「正しい操作」が正しい(笑)理由
②限界コーナリング体験① (減速+旋回+加速)
取り敢えずフルブレーキングがどんなもんか?というのを体験して貰った後は、同じように90km/hで進入してフルブレーキングし、パイロンに沿ってコーナリングして貰います。
ボクが事前に試走して、ブレーキングポイントにパイロンを置いてフルブレーキングしてちゃんと速度を落とせば、1Gの旋回Gでパイロンに沿ってコーナリング出来るコース設定をしています。
逆に、そうやってコーナリング出来るようにパイロンを設置した後に、ブレーキングポイントのパイロンからフルブレーキングして止まった場所に停止位置のパイロンを置いておいたんですけどね(^_^;)。
さて参加者は1Gコーナリングなんてやったことが無いのでイキナリ上手には出来ないワケですが、傍から見ていると簡単そう(苦笑)に見えるにも関わらず、同乗してみたらビックリ!というのは昨年同様(^<>^;)。で、計6回走って貰いましたが、どう上手くいかないか?というと
・パイロンに沿って曲がれずに大回りになってしまう(アンダーステア)
・パイロンに沿って曲がれたが、旋回Gが1.0Gに届かない
このどちらかになりました。なぜそうなるのか?詳細を説明しましょう。d(^_^)
先ず実際のクルマの動きの前に、参加者はG-Bowlログを見て意外に「ボールが丸く回っている」と思ったかもしれません。実はコレ、
グリップ限界で曲がると誰のログも丸くボールが回るのです(苦笑)。
ボールの動きは車両に掛かるGを示し、Gはタイヤと路面の摩擦力(グリップ)によって生じます。つまりG-Bowlアプリのボールの動きにはグリップ限界という見えない壁があるようなもので、Gオーバーは起こらずにこの見えない壁に沿って動きます。壁に当たって手前に戻ることはあっても、壁をブチ破って向こう側へは行けないワケA^_^;)。
だって限界なんだもんw
一方で現実のクルマの動きがどうか?というと、普段Gリミットを0.3Gとかに設定してGオーバーしても、カーン!と鳴って
ボールは
壁の向こう側に行っちゃいますが、
クルマは
道路(ライン)の上を普通に走りますよね?d(^_^)
しかし限界領域では
ボールはこの
見えない壁の向こう側には行けません。その代わりに
クルマは
ラインから逸脱していきます。パイロンから離れて大回りになるアンダーステアがコレ。
つまり普段の公道と限界域とでは、クルマの動きとG-Bowlアプリのボールの動きが逆転するんです。
一般公道(タイヤのグリップ限界の遥か手前)
=>クルマはライン通りに曲がる
:G-BowlアプリのボールはGリミットオーバー
専用コース(タイヤのグリップ限界ギリギリ)
=>G-BowlアプリのボールはGリミットに沿って回る
:クルマはラインから外れる
ということは、G-Bowlアプリのグラフを見て「ボールが丸く回っている」としても、
上手に曲がれたとは限らない(爆)。
ではクルマが上手く曲がらず大回り(アンダーステア)になるのはなぜか?具体的な理由は以下の通り。
・ブレーキングで速度を適切に落とし切れずオーバースピード
・ブレーキを緩めずにハンドルを切る
・その他w
賢明な参加者wは、最初の2つはG-Bowlアプリを起動していてGオーバーで「カーン!」と鳴ったときと同じだと、、、気付いてくれたかな?(^_^;)
参考:
なぜ丸いのが良いのか?
というワケで昨年のブログでも言及したことの繰り返しになりますが、なぜGオーバーしちゃイカンかということが肌で感じられたと思います。
G-BowlアプリでトレーニングするG一定の重要性ですね。
と、ここまでは去年の解説と全く同じ内容なのですが、今年は限界コーナリングに挑んで貰ったが故に、新たな事実が明らかになりました。
タッチ_さんはほぼ1Gで減速→旋回が出来ている
参加者はいくら頑張っても減速→旋回で1.0Gに届かない(0.9Gとか0.8Gとか)
誰もGの限界値は越えられないと既に述べましたが、そもそも
その限界値がタッチ_さんは1.0G、tailor1964さんは0.9G、poyoyon2さんやみんこりーさんは0.8Gと、
ドライバーによって違ったワケです(^_^;)。
この違いが
なぜ生じるのか?という話ですが、賢明な参加者wwはもうわかりますよね?ね?ね?(苦笑)
長くなったのでその話題は
次回。d(^_^)
Posted at 2017/12/19 19:35:44 | |
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