リーフに2年と少し乗ってみた感想

唐突ですが、ガソリン1リットル のエネルギーは、= 7800kcal/L = 9.1kWh/Lです。
仮に、燃費100km/Lのガソリンエンジン車があったとすると、それは、電費換算だと、11(10.99)km/kWhになります。最新型プリウスの燃費は40キロ程度ですから、如何にガソリンエンジンのエネルギー変換効率が悪いか理解できます。車のユーザーがどんなに頑張って燃費運転（要はとろとろ、低速運転）をしても、ガソリン車を使う限り、給油したエネルギーの6割以上は、捨てる事を余儀なくされている、という事です。エンジンのガソリン燃焼効率の改善に関する技術の研究開発は日々継続していますが、50%以上になるのはいつの日になるのやら・・・待っていられませんでした。これが、約2年4ヶ月前にNCロードスター（オートマ、ハードトップ）から電気自動車リーフに乗り換えた理由です。リーフに乗ってから現在まで、走行距離、約43000km、平均電費：10.2km/kWh, 急速充電回数115回、普通充電回数336回、SOH=94%となっています。NCロードスターに乗っていたときは、ハイオクガソリン、燃費8km/L程度でした。屋根をオープンにした時の爽快感とクローズにした時の安心感がとても良かったです。妻も運転できるようにと、オートマにしたのが、結果として長く保有できなかった原因です。運転の楽しさはやはりマニュアル車には遠く及びませんでした、とか言っていますが、要は、車の走行に掛る経済面での不満があり、車を運転する事で得られる楽しさを超えてしまっていたのだと感じています。
　電気自動車が普及しない理由の最大の理由として、「航続距離が短い」というのがあります。又、「充電に時間がかかる」や、「電池の劣化が気になる。」等の理由もあげられます。航続距離を長くする為に搭載する電池容量を増やし、充電時間を短くする為に急速充電器をあちこちに設置すると言う施策がとられています。しかし、電気自動車を所有した後に直面する不安は、「電池の劣化」です。ディーラーでの定期点検の際に出される「診断書」の中で、「充電方法」によって評価される項目があります。それ以外の項目は私は常に星5つですが、その項目だけ、納車後6か月の段階で星一つ（急速充電オンリーでした。105回）、その次の1年点検時は星2つ（急速充電は半年で5回）、その次は星3つ（急速充電は半年で4回）2年点検時は星4つ（急速充電は半年で1回）でした。少し前までは、リーフの電池交換を60万円程度で実施してくれているとの情報がありましたが、2年点検時にディーラーに確認したところ、最近は全く話を聞いていない、とのことでした。電池容量を大きくして、急速充電により電池劣化を速めて、新しい車に買い替えさせる、との戦略でしょうか？リーフは、ジェットコースターの様な走り、とかCMで宣伝していますが、所詮は2.5リッターガソリン車並みですし、そもそも急発進すると電池寿命の短縮に繋がります。
またまた経済面でのメリットばかりに目が行っていますが、現状は、日産の社会実験に参加させられている感がぬぐえません。電気自動車ならではの価値の強化（車体の空気抵抗を低減して、高速移動（100 km/h）しても誰でも簡単に10km/kWh以上を達成できるようにする、電池の耐久性の詳細を公開する等）に繋がる技術の進歩を期待しています。