• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

よーつの愛車 [トヨタ アルテッツァ]

整備手帳

作業日:2024年1月19日

GXE10 3号機2回目のクラッチ&フライホイール交換

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
3号機を手に入れてまだ10ヶ月ですが、2回目のクラッチとフライホイール交換を実施しました。

今回、組み込むのはEXEDY製3S-GTE用SメタルクラッチセットとRank one performance製フライホイールです。
何故これなのかはパーツレビューを参照ください。

1GエンジンのGXE10です。
3S(SXE10)の場合はスターターと排気系の取り回しが逆になりますが、基本的にやる事は同じです。
2
皆さんも年中行事として毎年ご家庭でやられる作業でしょうから、ある程度は割愛してのご紹介となります。

下回りはミッションオイルを抜いた上で、ダウンパイプ(NAならエキマニ)、フロントパイプ、プロペラシャフト(第一軸のみ)、フロントメンバーブレースを外します。
センターパイプやリヤのメンバーブレースは付けたままでいけます。
半年前にやったばかりなので、固着は皆無です。

スペースが許す限り、1/2サイズのソケットを使った方が確実に力を加えられます。
3
ミッションに接続されているコネクタとレリーズシリンダーを外します。
クラッチフルードは抜かなくても作業可能です。
スペースが無いのでコネクタ外しが何気に手間です。
ミッションマウントを外すとある程度のスペースが確保できます。
当然ながらエンジンも傾きますが、ラジエターホースは外さなくても良さそうです。

※ステーからコネクタを外すより、ステーごと外してしまった方が楽です。
4
エンジンとミッションの接続ボルトはこんな感じです。
全部で10本。
使うソケットは14と17の2種類です。
ユニバーサルジョイントや長ロングエクステンションを駆使してボルトを外します。
ここで精度の悪い工具を使ってナメたりすると、エンジンごと降ろす羽目になるのでちゃんとした物を使いましょう。

上3本はミッションマウントを外して、ミッション本体を傾けてやります。
5
ミッションをジャッキで支えながら、ガタガタと揺らして後方へ引き抜きます。
コネクタ類の外し忘れが無いか注意してやりましょう。

赤マルの部分はノックピンです。
ボルトは目視できない場合もあるので、10本のボルトの位置関係をよく頭に入れて、文字通り手探りで対応します。

ミッションは40kg以上あります。
溶接用の革手袋が活躍します。
ジャッキから転がり落ちそうになった場合は、無理に支えようせずに即座に回避しましょう。
6
まずはミッション側をやっつけます。

1G-GTE用のレリーズベアリング、フォーク、ブーツ、ピボットを取り外します。

クラッチグリスを塗りながら、GXE用のものを取り付けます。
ピボットの締め付けトルクは39.2N・m。
締め過ぎは厳禁です。
7
レリーズベアリングには付属のアダプターを装着します。
3S-GTE用カバーは1G-FE用より大型になる分、中央の穴(空間)が大きいんです。
アダプターでレリーズベアリング側の押す部分を拡大する事で3S-GTE用カバーに適合させます。

アダプターの平らな面をカバー側に向けて取り付けます。
これが簡単に嵌るようだと、あっという間に脱落します。
なのでトーチでアダプターを熱して膨張させた上でレリーズベアリングに嵌め込みます。
色が変わるほど熱しないと全っ然嵌りません。
ヒートガンでは日が暮れます。
8
炙ってのっけるだけなんですが、少し炙り足らなかったようで中途半端に斜めに嵌ってしまいました。

仕方ないので嵌った状態で再加熱して何とか完成。
冷めたら収縮してガッチリです。

ここでベアリングごとトーチで炙った弊害が発生。
スライドする内壁がただれてボロボロになってしまいました。
これでは動かないどころか、取り付けすらできないのでヤスリで削って均します。
80→120→240→320→600→1000→1500→2000で根気良く削って難を逃れました。
(画像はヤスリ前)
9
続いて車体側。

クラッチカバー、クラッチディスク、フライホイールを外します。
インパクトレンチでババっとやれば外れます。
10
エンジンのリヤオイルシールとパイロットベアリングは前回交換済みなので今回はナシ。

ササっと清掃してフライホイールの取り付け。
十分に脱脂をして、フライホイールに付属のボルト(M8HEXソケットを使用)で取り付けます。
ネジ止め剤の要否については様々な意見がありますが私は塗る派です。
10のディープソケットと14で回り止めをします。
締め付けトルクは107N・m。
11
こんな感じです。
12
いつも通りの芯出しツールを使い、ディスクとカバー取り付け。
脱脂するのは常識。

安物の1JZ用樹脂製ツールですが、今のところ不具合無しです。

カバーのボルト締め付けトルクは19.1N・m。
こんなに弱くていいのかなと心配になりますが、修理書にそう書いてあります。

カバーとノックピンの嵌め合いが微妙にキツかったです。
寸法はどちらも8mmです。
新品同士なので双方の接触部を均して対処。
13
これにて折り返し。

あとは逆の手順で復元していくだけです。

ミッション(コネクタも)
レリーズシリンダー(ピンをギューっと手で押し込んでやります)
プロペラシャフト
ダウンパイプ&フロントパイプ

ミッションの取り付けのポイントは、如何に水平状態で持ち上げるか。
ベルハウジング部はジャッキで、シフト部はジャッキとの間に木端を挟んで上にあげる方法で実施。
全てをパワーで解決するにはいささか歳を取ってしまったので、機械の力を有効活用します。
その方が早くて確実で安全。
ノックピンが少しかかかっていない状態でインパクトレンチなどを使って無理矢理ボルトで締め上げたりするのを見聞きしたりしますが、場合によってはスプラインを潰してどうにもならなくなるので絶対にやってはいけません。
きちんと嵌ればスコッと入ります。
根気とコツの要るところです。

ミッションオイルは愛用のMoty's M509 75W-90。
糸を引くほどネットリしてます。
しっかりと絡みついてギヤを保護してくれそう。
お値段お高めですが、数年数万km使えるのでミッションの保護を第一優先です。
14
最後にペダル調整。

ギヤを入れてなくてもゆーっくりとタイヤが回る場合がありますが問題ありません。
人の手で止められる程度の力で車は動きませんから大丈夫。
アタリがつけば回らなくなります。
今回も無調整でいけました。
15
エキマニの処遇について。

ミッション脱着について、エキマニの存在がネックになります。
ミッションを抜き取る際にフロントパイプとの接合フランジ部が邪魔で引っかかってしまいます。
なので、最低限、エンジンから切り離して動きに自由度を持たせなければなりません。
それでも結構邪魔で難儀するんです。

取り外してしまえばその心配はなくなるのですがステアリングヨークを切り離す必要があります。
社外エキマニ交換時にやりましたが、ヨークの脱着(特に「着」)も含めて取り出すのがまあまあ面倒です。
この際なので、取り外してO2センサーを交換しておくのもいいですけどね。
車載状態では4-5-6側はスペースが狭い上に固着もあって外し難いんです。

イイね!0件




タグ

関連整備ピックアップ

リアディファレンシャル キャリアオイルシール交換

難易度:

クラッチ交換 その1

難易度:

ミッションオイル交換

難易度:

ミッションオイル・デフオイル交換

難易度:

ミッション・デフオイル交換

難易度:

シフトレバー交換

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「東京に到着。

東北新幹線に乗り換えて宇都宮へ。」
何シテル?   06/02 08:22
RS Limited Ⅱ 6MTです。 父親から譲り受けたAS200 Zエディション 4ATから乗り換えました。 3年かけていじった部品をASからRSへ総...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

BLITZ ブローオフバルブの分解清掃 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/31 13:59:02
社外ブローオフバルブの考察 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/31 13:19:14
NMB スフェリカルベアリング mbwtd18-207 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/12 08:34:33

愛車一覧

トヨタ アルテッツァ トヨタ アルテッツァ
3号機も出来心でターボ化しちゃいました。 ベースは後期型GXE10 1G-FE 6M ...
トヨタ アルテッツァ 2号機 (トヨタ アルテッツァ)
後期 RS Limited Ⅱ ターボの6MT。 栃木から嫁いできた2号機です。 1 ...
トヨタ アルテッツァ トヨタ アルテッツァ
AS200 Zエディション 4ATです。 父親が13年乗ったものを譲り受けました。 乗り ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
NC2 中期顔に移植したNC1 前期車両です。 知人の車ですが車イジリは私に任されてお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation